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三菱自動車、ジュネーブショーでコンセプトカー「MITSUBISHI Concept XR-PHEV II」を世界初公開

FF式PHEVシステムで40g/kmの低CO2排出量。欧州で発売予定の新型「L200」も欧州初披露

2015年2月25日発表

 三菱自動車工業は2月25日、ジュネーブモーターショー(プレスデー:3月3日~4日、一般公開日:3月5日~15日)の出展概要を発表し、新しいプラグインハイブリッドEVシステム(PHEVシステム)を搭載する小型SUVのコンセプトカー「MITSUBISHI Concept XR-PHEV II」を世界初公開することを明らかにした。また出展車両では、今夏から欧州市場で発売を予定している新型ピックアップトラック「L200」が欧州初披露となる。

コンセプトカー「MITSUBISHI Concept XR-PHEV II」

 MITSUBISHI Concept XR-PHEV IIは「アウトランダーPHEV」に続くPHEVの第2弾として想定する小型SUVのコンセプトカー。同社は「環境への貢献」「走る歓び」「確かな安心」という3つを柱とした次世代先進技術「@earth TECHNOLOGY(アット・アース・テクノロジー)」の開発を推進しており、環境対応技術ではとくに電動車両技術に注力。将来的な展開を見据え、車種ごとに最適なPHEVシステムの開発に取り組んでいる。

 小型・軽量・高効率なFFタイプのPHEVシステムを採用するMITSUBISHI Concept XR-PHEV IIでは、MIVECエンジンと新開発のモーター&ジェネレーター、新型パワードライブユニットを車両のフロントに搭載。新しいパワードライブユニットはインバーターと可変電圧システムで構成され、小型・高効率なシステムでありながら高出力・高トルクを実現。これによって走行時のCO2排出量を40g/km以下に抑え、PHEVとしてトップレベルの環境性能を実現する。

 このほか、基本コンポーネントでは大容量バッテリーをフロア下に配置。低重心化による力強くスポーティでありながら、静粛性に優れ、変速ショックの無い上質で滑らかな走りを手に入れた新しい都市型クロスオーバーとなっている。

「MITSUBISHI Concept XR-PHEV II」基本諸元
全長×全幅×全高(mm)4,490×1,890×1,620
ホイールベース(mm)2,670
乗車定員4名
バッテリー容量12kWh
モーター出力120kW
駆動方式2WD
CO2排出量40g/km以下

 新型となるL200は、2014年11月にタイで発売された新型「トライトン」の欧州仕様車。欧州の規制に合わせて仕様を最適化した2.4LのMIVEC ディーゼルターボエンジンを搭載し、クラストップレベルとなる169g/kmの低CO2排出量を実現しながら、力強さと扱いやすさを兼ね備える出力特性を設定。さらにパジェロで定評あるスーパーセレクト4WD-IIを採用して走破性を確保し、乗用車のように快適な移動空間を提供しつつ、働くクルマとしての機能性・信頼性を向上させたモデルとなっている。

新型「L200」(写真はタイ仕様)
新型「L200」基本諸元
全長×全幅×全高(mm)5,285X1,815X1,780
ホイールベース(mm)3,000
乗車定員5名
パワートレーン2.4L MIVEC ディーゼルターボエンジン
駆動方式スーパーセレクト4WD-II
CO2排出量169g/km(6速MT)、189g/km(5速AT)

 このほかに今回のジュネーブモーターショーでは、アウトランダーPHEVの「2014年オーストラレーシアンサファリラリー参戦車」、i-MiEV、スペーススター(日本名:ミラージュ)、アトラージュ、ASX(日本名:RVR)などがブースで展示される。

(編集部:佐久間 秀)