東京モーターショー2013
三菱自動車、「電動車両のリーディングカンパニーを目指す」と表明
電動車両技術をアピールする3台のコンセプトカーをワールドプレミア
(2013/11/20 23:29)
三菱自動車工業は11月20日、東京ビッグサイトで開幕した「東京モーターショー2013」の西2ホールに展開する三菱自動車ブースでプレスブリーフィングを実施。「MITSUBISHI Concept GC-PHEV」「MITSUBISHI Concept XR-PHEV」「MITSUBISHI Concept AR」という3台のコンセプトカーを世界初公開した。
三菱自動車の東京モーターショー出品概要は、関連記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20131104_622088.html)でも事前に紹介しているのでご参照いただきたい。
このプレスブリーフィングで三菱自動車の益子修社長は、世界各地で頻発する自然災害を引き合いに出し、地球温暖化や異常気象について我々1人1人がもっと関心を持ち、よく考える必要があると語る。自分たち自動車メーカーは地球環境に対する提案を積極的に行う使命を持ち、三菱自動車では自分たちが造っている技術と商品を通じて少しでも地球環境を守り、人々の生活を守ることに貢献したいと考えているとコメント。そんな環境問題への対応を大前提にしつつ、地球上のいかなる路面でも誰もが安心して楽しく走れるといったクルマ造りを推進。このために、「環境への貢献」「走る喜び」「確かな安心」を3本の柱に掲げて次世代先進技術の開発を進めていくとしている。
具体的な施策としては、とくに持続可能なクルマ社会を実現するため、EVやPHEVといった電動車両を積極的に投入し、グローバルでCO2排出量を削減。2020年には電動車両の生産比率を20%にすることを目標にして、電動車両技術のリーディングカンパニーを目指すと表明した。
また、「走る喜び」ではドライバーが安心してクルマを思うように操れたときに喜びを感じると考え、2WD、4WDを問わず路面状況や走行状況に応じて4輪を制御する技術を積極的に展開。「確かな安心」では現在の予防安全技術「e-Assist」にコネクテッド・カー技術を与え、各種の情報や操舵支援を追加して将来的な高速道路での自動走行、自動駐車といった運転支援技術の開発に取り組んでいく。こうした3ジャンルの先進技術を「@earth TECHNOLOGY(アット・アース・テクノロジー)」と総称。これによって三菱自動車のクルマ造りがニューステージに移行すると紹介した。
ブースではプレスブリーフィング中に公開された3台で将来的な三菱自動車のクルマ造りの方向性と積み重ねている電動車両技術について紹介するほか、2014年初頭に発売予定の新型軽自動車「eKスペース」1台、「eKスペース カスタム」2台を展示。さらに6月にリリースして好評を得ている軽トールワゴンの「eKワゴン」「eKカスタム」各1台、電動車両の市販車であるi-MiEVとアウトランダーPHEV、電動車両技術を勝負の場でブラッシュアップするべくレース参戦したMiEV Evolution IIとアウトランダーPHEV・アジアクロスカントリーラリー仕様車など多数の車両を展示している。