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日産、「GT-R」を14モデルにマイナーチェンジ、600PSの「GT-R NISMO」を追加

GT-R NISMOは、ニュルブルクリンクで量産車最速ラップ 7分8秒679を記録

GT-R
2013年12月2日発売

 日産自動車は11月19日、「GT-R」を2014年型のGT-R 14モデルにマイナーチェンジするとともに、スーパースポーツカーの限界に挑むという「GT-R NISMO」をラインアップに追加した。発売は、GT-Rが12月2日から、GT-R NISMOは2014年2月末から。価格は、GT-Rが905万1000円~1011万1500円、GT-R NISMOが1501万5000円。

グレードエンジン変速機駆動方式価格
GT-R Pure editionV型6気筒 DOHC 3.8リッターターボ6速デュアルクラッチAT4WD9,051,000円
GT-R Black edition9,933,000円
GT-R Premium edition10,111,500円
GT-R NISMO15,015,000円

GT-R 14モデル

 GT-R 14モデルでは、サスペンションの有効ストロークを増やして路面追従性を高めるチューニングなどさまざまな個所に手を入れ、4輪の接地荷重変動を減らし、より均等に接地荷重を配分。狙ったとおりのラインを走れ、ストレスなくアクセルを踏むことができるとしている。エクステリアでは、「稲妻の閃光」をイメージした新デザインの高効率LEDポジションランプによるランプシグネチャーを採用。LEDヘッドランプを新たに採用し、照射範囲を拡大し、視認性を向上している。リアコンビランプにも、新デザインのLEDランプを採用し、特徴的な4つの丸型リアコンビランプが、切れ目のない丸いラインでリングを描く。ボディーカラーには、新色のゴールドフレークレッドパールを追加。

GT-R 14モデル
ボディーカラー
フロントサスペンションユニット
リアサスペンションユニット
エンジン
トランスミッション透視図

GT-R NISMO

 GT-R NISMOは、日産のモータースポーツを担っているNISMOの数十年にもおよぶレーシングテクノロジーの蓄積をフィードバック。レーシングカー譲りの究極のハイパフォーマンスを実現するためにファクトリーチューンを施したといい、V型6気筒 3.8リッターエンジンは、最高出力441kW(600PS)、最大トルク652Nm(66.5 kgm)を発生。GT-R NISMO GT3にも使われている高効率大容量の専用タービンを搭載する。

 ワイドリムフロントホイール(20x10.0J)とサイズアップした専用の高剛性ハブボルト、専用タイヤ(前輪:255/40 ZRF20、後輪:285/35 ZRF20)を採用し、特注のビルシュタインダンプトロニックダンパーは、極限状態でも路面に吸い付くようなグリップや正確なステアリング応答性を実現するために専用チューニング。フロントにカーボン製バンパーとアンダーカバーのエアストレーキを、リアにはカーボン製のリアスポイラーを採用することで、軽量化、低重心化を実現している。

 これらにより、ダウンフォースは300km/hでプラス100kgとなり、4輪の接地荷重変動も最小化。ダウンフォースを増やしながらも、後方に延長し絞り込まれた形状のリアバンパーにより、Cd値はGT-R 14モデルと同じ0.26を達成している。

GT-R NISMO
エンジン
ビルシュタイン製パーツを装着
タービン
CFD図

 また、GT-R NISMOにNISMO専用オプションパック(2014年夏頃にNISMO大森ファクトリー取扱いにて発売予定)を装着した車両が、ニュルブルクリンク北コースで、量産車最速となる7分8秒679のラップタイプを記録した。

 GT-Rの発表会記事は、下記を参照のこと。

●日産、市販車でニュル最速の「GT-R NISMO」、大人の乗り味を目指した「GT-R」14年モデル発表会
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20131120_624305.html

発表会で放映された映像「GT-R Heritage」

(編集部:谷川 潔)