ニュース

マツダ、次世代「ロードスター」用スカイアクティブシャシーと、「ロードスター25周年記念車」を日本初公開

ロードスター25周年記念車の日本販売台数は25台

日本で初展示された次世代「ロードスター」用スカイアクティブシャシー

 マツダは5月25日、軽井沢プリンスホテル(長野県北佐久郡軽井沢町)で開催された「Karuizawa Meeting 2014」にて、次世代「ロードスター」用スカイアクティブシャシーと、現行型の特別仕様車「ロードスター25周年記念車」を日本初公開した。

Karuizawa Meeting 2014実行委員長 高橋優一氏の挨拶
アンベールを待つ、次世代「ロードスター」用スカイアクティブシャシーと、「ロードスター25周年記念車」
マツダ社員も30名ほどが参加。自費で参加している社員もいるとのこと
ロードスター主査 山本修弘氏
ロードスター関連ショップのコーナー
こちらは参加者のロードスター。駐車場がロードスターで埋め尽くされていた

 いずれも4月の2014年ニューヨーク国際自動車ショーで世界初公開されたもので、ロードスター25周年記念車は「Mazda MX-5 Miata 25th Anniversary Edition」仕様のものとなっていた。なお、このロードスター25周年記念車は5月27日から専用Webサイト(http://www.roadster.mazda.co.jp/25th/)で先着順に商談を受け付け、全世界で1000台、日本で25台を販売する。

 「Karuizawa Meeting」は1993年に初開催。ユーザーミーティングとして長い歴史を持ち、2014年の開催も約1200台以上のロードスターが参加し、あらかじめ用意された駐車場が埋まってしまうほど。参加者同志がロードスターについて思い思いに語り合えるほか、ロードスター関連ショップなどが出店し、パーツの即売が行われていた。

 マツダは、このKaruizawa Meetingを次世代「ロードスター」用スカイアクティブシャシーと、「ロードスター25周年記念車」(正確にはMazda MX-5 Miata 25th Anniversary Edition)のお披露目の場に選んだ。Mazda MX-5 Miata 25th Anniversary Editionはここで展示された後、欧州へ旅立つとのことだ。

●ロードスター25周年記念車(Mazda MX-5 Miata 25th Anniversary Edition)

ロードスター25周年記念車のアンベール
ロードスター25周年記念車は、現在のマツダスピリットを表すソウルレッドプレミアムメタリックのボディーカラーをまとう
インテリアはホワイトとブラック
6速MTを搭載していた
北米仕様のため左ステアリングとなっていたほか、スピードメーターはマイル表示がメイン

次世代「ロードスター」用スカイアクティブシャシー

次世代「ロードスター」用スカイアクティブシャシーのアンベール
次世代「ロードスター」用スカイアクティブシャシー。フロントまわりとリアまわりが一体となっている
エンジンまわり
エンジンには可変バルブ機構が組み込まれているのが分かる
排気管の取りまわしは、4-2-1でスカイアクティブ仕様
フロントサスペンション。アッパーアーム、ロアアームともA形状のダブルウィッシュボーンサスペンション
アッパーアーム部。途中にねじ穴が見えるが、これがなんらかのロッドのためなのか、展示用のためなのか不明
ロアアーム部。リブの厚さなど非常に高剛性に作られているのが分かる
フロントディスクブレーキまわり。ローターはベンチレーテッドタイプ。ブレーキキャリパーはハブセンターより車体中心に配置することで重量の集中化が行われている。ホイールロックは4本タイプだが、現行が5本なのでこれは開発中のためだろう
剛性と重量に配慮して設計されているのが一目瞭然
シフトレバーまわり。ショートタイプのシフトレバーとなっているようだ
リアブレーキまわり。リアのディスクローターはソリッドタイプ。キャリパーはこちらもハブセンターから車体中心より配置されている。
リアはいわゆるマルチリンクタイプとなっている
リアハブは5本のロッド(と1本のショックアブソーバー)によって動きが規制されている
おそらくリアサブフレームとなる部分。リアデフがこの部分にマウントされているのが分かるほか、スタビライザーが用意されている

 車両展示のほか、ロードスターの主査である山本修弘氏らによるトークショーも開催。ロードスター25周年記念車のボディーカラーに「ソウルレッドプレミアムメタリック」を採用した経緯、パーツ選別をして組み上げたエンジンなどについて語られた。

(編集部:谷川 潔)