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アウディ、ポルシェ、トヨタがハイブリッドレーシングカーの覇権を争う「FIA WEC 6 Hours of FUJI」間もなく開幕

10月10日~12日に富士スピードウェイで開催

 今週末、10月10日~12日の3日間にわたって、静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイにおいて「FIA WEC 6 Hours of FUJI」(2014 FIA 世界耐久選手権 第5戦 富士6時間耐久レース)が開催される。

 WEC(World Endurance Championship)の名で知られるFIA 世界耐久選手権は、スポーツプロトタイプカーと呼ばれるレース専用車を利用して競われるLMP1-H/LMP1-L/LMP2と、市販のGTカーをベースにしたレーシングカーを利用して競われるLMGTE Pro/LMGTE Amの5つのクラスが用意されており、それらで6時間や24時間といった長時間・長距離を、複数のドライバーが走らせることで競うシリーズになっている。

 その頂点に位置するのが、6月にフランスのル・マンで行われるル・マン24時間レースで、シリーズのタイトルと同じかそれ以上の価値があるレースとして各メーカー、各チームが優勝を目指している。富士スピードウェイのWEC戦は、そのル・マン24時間に次いで歴史と格式があるレースになる。

 近代のWECは2012年にシリーズがスタートしているが、1980年代にも同じフォーマットのWEC、ないしはWSPC(世界スポーツプロトタイプカー選手権)が行われており、その当時にもシーズンの終盤にはこの富士6時間耐久レースがカレンダーに組み込まれていたからだ。

 2014年のWECは昨年にも増して激しいレースが展開されている。一昨年の近代WECがスタートすると同時に参戦しているアウディとトヨタ自動車に加え、今年はポルシェがハイブリッド車でトップカテゴリーとなるLMP1-Hに参戦を開始。毎戦三つどもえの激しいレースとなっている。今週末に行われる富士6時間耐久レースも激しい戦いとなる可能性が高く、要注目のレースといえる。

LMP1-H、LMP1-L、LMP2、LMGTE Pro、LMGTE Amの5クラス

 FIA 世界耐久選手権、英語ではFIA World Endurance Championshipと表記されるためWEC(ウェックと発音される。なおこのWEC[http://www.japan-racing.jp/fsw/14/14wec.html]とは一切の関係がない)の略称で呼ばれるこのシリーズは、名前どおり長距離フォーマットでシリーズが構成されている。

 シリーズのハイライトに当たるのがル・マン24時間レース。ル・マン24時間レースはフランスのル・マン市にある、公道コースと常設サーキットから構成されるサルテサーキットで行われ、24時間走り続けるという過酷なレースである。1923年に初開催され、途中第2次世界大戦の混乱期の中断もあったものの、基本的には毎年開催されてきた伝統のレースだ(2014年のル・マン24時間レースに関しては別記事[http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140616_653553.html]を参照)。モナコ公国で行われる「F1モナコGP」、米国インディアナ州インディアナポリスで行われるインディカーシリーズの「インディ500」と並び、世界三大レースの1つとされており、非常に格式が高いレースとなっている。そもそもこのル・マン24時間レースは、日本のJAFと似たような組織であるフランスのACO(フランス西部自動車クラブ)により運営されているが、ACOはWECシリーズ自体のオーガナイザーにもなっている。WEC自体がル・マン24時間レースの延長線上というシリーズになっているのだ。このWECのレースを走る車両は、LM***というカテゴリーの名前がつけられているのだが、そのLMはLeMans(ル・マン)の頭文字2つを取ったものであるのは言うまでもない。

 WECを走る車両には、以下の5つのカテゴリーが用意されている。また、それぞれのカテゴリーを走るドライバーは、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズにランク付けされており、カテゴリーによっては必ずブロンズドライバーを走らせるなどの制限がつく場合がある。

クラスターゲットレーシングカードライバー
LMP1-H自動車メーカーメーカーワンオフ/ハイブリッドプラチナ/ゴールド/シルバー
LMP1-Lプライベートチームチームワンオフプラチナ/ゴールド/シルバー
LMP2プライベートチーム市販プロトタイプカー2ないしは3人のうち最低1人はシルバーかブロンズ
LMGTE Pro自動車メーカー/プライベートチームGTカー制限なし
LMGTE AmジェントルマンドライバーチームGTカー2ないしは3人のうち最低1人のブロンズともう1人のブロンズないしはシルバー
ランク区分備考
プラチナプロドライバーF1スーパーライセンス保持者やル・マン優勝者、ワークスドライバー、GP2/インディカーなどで10位以内入賞者、国際F3選手権で6位以内入賞者など
ゴールドセミプロドライバープラチナ相当だが、年齢が50-59差異、35歳以下でFIAカート選手権での成績優秀者、各国のローカルF3などで6位入賞者など
シルバーアマチュアドライバー30歳以下でプラチナでもゴールドでもないドライバー、60歳以上、プロ向けではシリーズでチャンピオン経験者、WECの委員会にブロンズではないと認められたドライバーなど
ブロンズ完全なアマチュアドライバープラチナ、ゴールド、シルバーに該当しない国際B級ライセンスを保持しているドライバーないしはWECの委員会に認められたドライバー

 トップカテゴリーとなるのはLMP1で、今年はメーカー向けのLMP1-H、プライベートチーム向けのLMP-Lに分けられた。LMP-H(Hybrid)は自動車メーカーが参戦するカテゴリーとして位置づけられており、何らかのハイブリッドシステムの搭載が義務づけられている(ハイブリッドの方式に制限はない。フライホイールでも、バッテリーでも可)。これに対してLMP1-L(Light)は、自動車メーカーからの支援がないプライベートチームが参戦するカテゴリーで、ハイブリッドの搭載義務はなく、LMP1-Hに比べると比較的低予算で参戦することが可能だ。ドライバーはプロに位置づけられるプラチナ、ゴールド、シルバーのドライバーが参戦することができる。

 LMP2は市販されているスポーツプロトタイプカーのシャシーに、市販されているエンジンを載せて戦うカテゴリーとして位置づけられており、いずれにも価格に制限がつけられている。そのためLMP1に比べると圧倒的に低コストで参戦でき、より小規模のプライベートチームが参戦可能だ。

 LMGTEクラスは市販車スポーツカーベースのレーシングカーによって争われるクラス。プロ向けでドライバー制限のないLMGTE Proと、ドライバー制限があるLMGTE Amの2つのクラスがある。LMGTE Proは、実質的には自動車メーカーがワークス参戦するクラスとなっており、昨年は小林可夢偉選手が搭乗して話題になったフェラーリ、ポルシェ、アストンマーチンなどが参戦している。

 LMGTE Amクラスは2人ないしは3人のドライバーのうち、必ず1人はブロンズドライバーで、もう1人もブロンズないしはシルバーという条件を満たす必要がある。このため、ジェントルマンドライバーとも呼ばれるスポンサーを兼ねるアマチュアドライバーが自費で参戦するチームをターゲットとしている。ただし、ドライバーが3人いる場合には1人をプロ(プラチナ、ゴールド、シルバー)にしてもよいため、プロ+アマチュアドライバー 2人という組み合わせが多いようだ。

 なお、タイヤに関してはワンメイクではないが、LMP1-H/-L、LMGTE Pro/Amに関しては全車ミシュランタイヤとなっており、LMP2だけミシュランとダンロップという2つのメーカーの競合が発生している状況だ。

アウディ、ポルシェ、トヨタのハイブリッド車が激しく激突するLMP1-H

 暫定のエントリーリストはすでに富士スピードウェイのWebサイト(http://fiawec-fuji.com/entry/index_entry14.htm)で公開されており、トップカテゴリーとなるLMP1にはLMP1-H6台とLMP1-L3台の合計9台がエントリーしている。

 このうち総合優勝を争うLMP1-Hは、すでに説明したとおり自動車メーカーのハイブリッドシステムを採用したワークスカーのレースとなる。参戦しているメーカーは3社で、ドイツのアウディ、ポルシェ、そして日本のトヨタだ。近代WECがスタートした2012年から一貫してLMP1に参戦しているのがアウディ、トヨタの2メーカー。アウディは、WECがシリーズとしてスタートする以前にも、その前身となるILMCシリーズにも参戦しているほか、ル・マン24時間レースには1990年代後半から一時の中断もあったものの基本的に毎年参戦しており、ル・マン24時間レース通算13勝は、ポルシェの16勝に次ぐ記録となっている。ポルシェの優勝は1998年が最後であることを考えると、現代の耐久レースの王者と言ってよいのがアウディだ。

 アウディは、アンドレ・ロッテラー、ブノア・トレルイエ、ロイック・デュバルという日本育ちのドライバーを揃えているほか、やはり全日本F3チャンピオンでもあり、ル・マン24時間レース優勝9回を数えるトム・クリステンセンといった強力なドライバーラインアップが特徴だ。いずれも日本のファンにもよく知られているドライバーであり、かつ世界的にも実力が認められたドライバー達だ。マシンは「Audi R18 e-tron quattro - Hybrid」で、ウィリアムズ製のフライホイール型ハイブリッドシステムを採用している。

 その王者アウディに挑戦者として挑んでいるのがトヨタだ。トヨタは2012年のWECシリーズ開始とともに参戦を開始しており、正にチャレンジャーとしてアウディに挑んできた。7号車、8号車という2台のクルマを走らせているが、今年は8号車が開幕戦(別記事[http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140423_645625.html]参照)、第2戦と2連勝しており、第4戦のオースティンのレースが終わった今でも8号車(アンソニー・デビットソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ組)はシリーズのポイントリーダーとなっている。つまり、トヨタは今年のWECシリーズのタイトルを狙える位置につけている。

中嶋一貴選手

 もう1台の7号車には日本の中嶋一貴が搭乗する。中嶋選手は日本のSUPER GT参戦などの都合もあって第4戦を欠場するなどしており、シリーズチャンピオンが狙える位置にはないが、第3戦になるル・マン24時間では中嶋選手のドライブでポール・ポジションを獲得する(別記事[http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140613_653314.html])などの活躍を見せており、今や押しも押されぬトヨタのエースドライバーだ。「TOYOTA TS040 HYBRID」はトヨタの市販車にも使われているバッテリーベースのハイブリッドシステムで、4輪にハイブリッドパワーを伝えることができ、雨の中などでもメリットがあるとされている。まさにハイブリッドシステムで世界最先端と言われるトヨタらしいマシンに仕上がっている。

 そうしたアウディ、トヨタに次いで2014年から参戦したのがポルシェだ。ポルシェは過去にル・マン24時間レース16勝と、現在までの所ル・マン24時間レースの最多勝を誇るメーカーだ。特に1970年代、80年代、90年代は毎年のようにル・マン24時間に参戦し、ポルシェ車でなければ勝てないと言われたほど強力なアドバンテージを持っている時代もあった。1980年代に富士スピードウェイでWEC in Japanが開催されていた時代には、ポルシェ 956/962が圧倒的に速く、40代以上のオールドファンの中にはタバコメーカー「Rothmans」のブルーロゴをまとったワークスポルシェを覚えている人も多いだろう。そのポルシェは、今年から新しい「Porsche 919 Hybrid」を擁してWECに殴り込んできた。

 目標は打倒アウディだが、実は現在ポルシェはフォルクスワーゲン・グループの傘下企業となっているので、親会社であるフォルクスワーゲン・グループに属するアウディと同門対決のような形になっている(あえて日本メーカーになぞらえると、ダイハツがレースに参戦してトヨタと戦うようなものと言えば、不思議な感じが分かっていただけるだろうか……)。ドライバーも一流どころを揃えているが、日本のファンにもなじみが深いドライバーと言えば2013年までレッドブルF1でF1を走っていたマーク・ウェーバーだろう。ポルシェは、今年から参戦を開始したばかりなのに、第3戦のル・マン24時間ではトラブルが発生するまでトップを快走するなど実力の片鱗を見せており、来年に向けて実力をどんどんと上げてきている。

 それら3メーカーに加えて、2015年には日産自動車がLMP1-Hに参戦することを明らかにしている(別記事[http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140524_650071.html]参照)。もちろん今年のレースで日産が走る訳ではないが、お膝元となる日本でのレースだけに何らかの発表やアクティビリティなどは期待したいところだ。

各社の威信をかけたハイブリッドレースカー

 今年の富士6時間耐久レースはWECの第5戦として開催される。富士以降、中国の上海、バーレーンのサヒール、ブラジルのサンパウロで3戦が予定されているため、シーズンの折り返しレースと言える(WECのスケジュールは、ル・マン後2カ月の空きがあるため、こうしたスケジュールになっている。それだけル・マン24時間レースが重要視されている)。1980年代にWEC in Japanとして開催されていたころは、シーズン終盤ないしは最終戦として開催され、チャンピオン決定レースだったり消化試合だったりしたことも多かったが、全8戦の第5戦では、チャンピオンシップを争うチームは真剣勝負を繰り広げている段階だ。

 実際、現在LMP1-Hのランキングトップを走る8号車トヨタ(アンソニー・デビットソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ組)と2号車アウディ(アンドレ・ロッテラー/ブノア・トレルイエ/マルセル・ファスラー組)の差はわずかに11点で、3位の1号車アウディ(トム・クリステンセン/ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル組)とも24点差。優勝すると25点、2位が18点、3位15点、4位12点、5位10点……(ただしル・マン24時間だけは倍)のポイントシステムを考えると、レース1つでシリーズランキングが入れ替わるポイント差だ。

 LMP1-Hでは、そうしたポイントランキング上位3台(トヨタ8号車、アウディ2号車、アウディ1号車)に、ポイント的には大きく離れているものの、トヨタ7号車(中嶋一貴/アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン組)、ポルシェ14号車(ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組)とポルシェ20号車(ティモ・ベルンハルト/マーク・ウェーバー/ブレンドン・ハートレー組)がどのように絡んで来るのか、そこが見所となるだろう。日本のファンとしては、中嶋一貴選手が乗る7号車の、昨年、一昨年に引き続いての3連勝に期待したいところだが、シリーズポイントのことを考えればトヨタとしては8号車を優先したいところ。トヨタチームがどのような作戦にでてくるのか、そこも興味の対象になるだろう。

 ハイブリッド技術は、レーシングカーのみならず市販車でも重要な技術だ。メーカーにとってはハイブリッド技術の出来が市販車の売り上げにも直結するとあって、各社とも技術開発に熱心に取り組んでいる。シーズンも後半戦に突入しており、各社ともクルマの開発も大分煮詰まって来ているだろう。実際に現場に行ってその完成度をチェックし、走行音からどのようにハイブリッドが利用されているのかなどを想像してみるのも楽しいだろう。

雨がらみとなることも少なくない10月の富士のレースだが、そのことが歴史を作ってきた

 WEC in Japanの愛称で知られる10月の富士のWECは、よい意味でもわるい意味でも雨とは切っても切り離せない歴史がある。記憶に新しい所では、昨年の同レース(別記事[http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20131020_620184.html])はセーフティーカーの先導でレースが始まり、途中でトップを走っていたアウディがトラブルでピットインしたあと、それまで2番手を走っていた7号車トヨタがトップに浮上し、激しい降雨により3度の赤旗中断でそのままレース終了ということになってしまった。このレースではハーフポイントが各車に与えられることになったが、今年からルールが変更され、最低でも2周以上のセーフティカー先導ではないレースが行われない限りはハーフポイントすら与えられないようになったため、セーフティカー先導だけで終わってしまうということはなさそうだ。

 だが、その雨が劇的なレースを演出した例もある。有名なところでは1985年のWEC in Japanも、2013年同様の豪雨となったのだが、その時はレースが行われ、ヨーロッパから来たワークスポルシェなどがレースを撤退する中、日産のワークスカーであるマーチ85G・ニッサンを駆る星野一義(現インパル監督)が1人で走りきって日本のメーカーとしては初のWEC優勝を遂げたのだった。その次に日本のメーカーがWEC(およびその後継のWSPC)で優勝したのは1991年のル・マン24時間におけるマツダ、さらには1992年の開幕戦モンツアでのトヨタまで待たなければならなかった。1985年のレースがどれだけドラマチックな展開だったかがうかがい知れるだろう。

 ややWECからは話が脱線するが、雨の富士のレースと言えば、今年の春に日本でも公開された映画「RUSH(ラッシュ)」(AV Watch誌の記事[http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140409_643527.html]を参照)でも、1976年F1世界選手権の最終戦となるF1 in Japanの様子が描かれていた。あのレースでも故ジェームス・ハントとニキ・ラウダ(現メルセデスF1のノンエグゼクティブチェアマン)が激しいチャンピオン争いを繰り広げていたが、ランキングトップだっだラウダは大雨の中でのレースの安全性に疑問を感じて撤退、その結果3位に入ったハントが逆転で1976年のF1王者に輝いたのだ。RUSHをご覧になった若いファンにもそのシーンは非常に印象的だったのではないだろうか。

 このように、富士スピードウェイのレース、特に10月のレースは雨がらみになることが多く、それが劇的な展開を演出してきたことは歴史的事実だ。晴れたレースで激しいレースを期待したいところだが、雨が降れば降ったでそうした劇的な展開も期待できる、その意味で10月の富士のレースは興味深いレースになる可能性が高いと言えるのではないだろうか。

予選日の10月11日にはドライバートークショーも予定

 以上のように、世界最先端のハイブリッドレーシングカーの技術が投入されているLMP1-Hの争いは、従来からの軸であるアウディ vs. トヨタに、ポルシェも加わってより激しい戦いが展開されている。今やLMP1-Hは、メーカー間で争われる最も激しいレースの1つで、富士スピードウェイのオーナー企業でもあるトヨタにとっては絶対負けられないレースとなるだろう。

 こうした富士6時間耐久レースの前売りチケットは、富士スピードウェイや各種プレイガイド、コンビニエンスストアなどで10月9日まで販売されている。詳しくは富士スピードウェイのWebサイト(http://fiawec-fuji.com/ticket/tk03.htm)を参照していただきたいが、チケットには一般観戦券(前売り9300円、当日1万円)のほか、パドックパス(観戦券込み前売り2万100円、観戦券なし当日1万2400円)、駐車券(当日のみ1600円/普通車1台)、ファンシート(トヨタ、ポルシェ、アウディ)、ピットウォークパス、指定席券、指定駐車券などが用意されている。

 予選日となる10月11日はドライバートークショーなどのイベント(http://fiawec-fuji.com/event/2014/index_event14.htm)も計画されている。アンドレ・ロッテラーや中嶋一貴、フレデリック・マコビッキーといった日本ではお馴染みのドライバーのほか、アンソニー・デビットソン、ルーカス・ディ・グラッシ、ニック・ハイドフェルド、ペドロ・ラミー、ジャンマリア・ブルーニ、マーク・ウェーバーといった元F1ドライバーも含まれている。そうしたドライバーの話を直接聞きたいという人は、予選日から出かけてみるとよいだろう。

 なお、トヨタ8号車のニコラス・ラピエールは、富士6時間耐久レースの欠場が10月6日に発表されており、8号車はアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミで6時間を戦っていく。

(笠原一輝)