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新型「WRX STI」もデモランを披露した「モータースポーツジャパン2014」

新旧モータースポーツマシンが東京・お台場に集結

2014年10月25日~26日開催

お台場特設会場

スバル(富士重工業)のデモランは、世界の新井敏弘選手が新型WRX STIでドリフト走行を披露

 モータースポーツを通じてクルマやバイクの魅力を伝えるイベント「モータースポーツジャパン 2014 フェスティバル イン お台場」が、10月25日~26日の2日間にわたってお台場特設会場(東京都江東区青海)で開催された。

 今年は全エリア無料となり、2日間で2013年を上まわる10万7508人(主催者発表)が来場して、秋晴れのお台場でイベントを楽しんだ。

スーパーバイザーの近藤真彦氏がオープニングセレモニーで挨拶し、このイベントへの想いを語った。
女性のモータースポーツ参加推進活動を行うFIAのWOMEN IN MOTORSPORT委員会でアジア地域代表も務めているレーシングドライバーの井原慶子氏が、カーライフ・エッセイストの吉田由美氏と並んで来場者に挨拶
現役ドライバーから往年の名選手まで、蒼々たるメンバーがイベントに集まった

 2013年同様、会場はアクティブゾーン(A会場)、エクスペリエンスゾーン(B会場)、カルチャー&レジェンドゾーン(C会場)とジャンル別に分けられているので、各ゾーンごとに紹介していく。

アクティブゾーン(A会場)特設走行エリア

 アクティブゾーン(A会場)はモータースポーツジャパンのメイン会場だ。同期間には鈴鹿サーキットを舞台にFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)とスーパー耐久シリーズのレースが行われていたが、開催がなかったSUPER GTやスーパーフォーミュラ、全日本ラリー選手権などさまざまなカテゴリーのドライバーがお台場に集結。今年からコースレイアウトが変更された走行エリアで迫力ある走りを披露した。

特設走行エリアで先陣を切って観客を沸かせたのは、木下真輔選手のダイナミックかつ華麗な技が光る「KTMエクストリーム デモ ライド」だ
三菱自動車のデモランは、増岡浩選手、三好秀昌選手が担当
かつてラリージャパンで00カーを務めたランサーエボリューションXをドライブするのは三好秀昌選手
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの電気自動車改造クラスで今年初優勝を果たしたEVマシン「MiEV Evolution III」をドライブする増岡浩選手
日野自動車は今年のダカールラリーを戦ったレンジャーGTでデモラン
会場内を移動するだけでも視線を集めるド迫力の存在感
2015年のダカールラリーに参戦する選手全員が会場に姿を見せた
スーパーフォーミュラのデモラン
ちょっとやり過ぎというタイヤスモークに包まれ、車両のリア側だけしか見えないSUPER GT '13 MOTUL AUTECH GT-R 23号車
メカニックによるタイヤ交換の早業も披露
山野哲也選手はチェッカーフラッグを振るコースマーシャルの周りをスピンターン。超至近距離!
SUPER GTやNBRチャレンジで指揮を執る辰己英治監督もドライバーを務めた
GAZOO Racingのデモランは、D1GPドライバーの川畑真人選手(左)、佐久間達也選手によるトヨタ 86の華麗なドリフト走行
今年は新たな試みとして、すべての走行車両を走行エリアに並べてグリッドウォークを行った

アクティブゾーン(A会場)展示エリア

同期間中に鈴鹿サーキットで行われていた2014年仕様のWTCCマシンに加え、3台ものF1マシン(MP4/5B、MP4/6、MP4/5)を展示したホンダブース
ラリーマシンを中心に展示した三菱自動車ブース
発売されたばかりのレクサス RCを展示したトヨタブース
2014年シーズンの開幕前に、東京オートサロンなどの会場で公開されたレクサス RC F GT500の展示モデル
トヨタブースでは車両展示だけでなく、タイヤ交換デモなど多くのイベントを行った
マシン展示やドライバーによるじゃんけん大会などを行ったスバルブース
共にラリードライバーとして活躍する新井大輝選手(左)、新井敏弘選手(右)の2人も親子で笑顔を見せる
日産自動車ブースには懐かしの名車が並ぶ
マツダブースには、2014年の日本カーオブザイヤーを受賞したデミオを展示
オートバックスブースでは、2012年までSUPER GTのGT300クラスに参戦していたARTA ガライヤが展示された
富士スピードウェイのブースでは、オフィシャルカーのコックピットを体験できた
ツインリンクもてぎブースはSUPER GT最終戦の開催をアピール
ワンメイクレース「N-ONEオーナーズカップ」の車両展示
ブリヂストンはモーターホームを持ち込み、誰でも利用できる休憩所を提供
ミシュランはSUPER GTのレース用タイヤを展示した
ヨコハマゴムのブース内では、溝ありタイヤと溝なしタイヤをそれぞれ装着するミニ4駆を使い、ウエット路面での溝の重要性をアピール。その差は驚くほど大きなものだった
JAFのブースでは吉田由美氏のトークショーをはじめ、さまざまなイベントを行った
フォーミュラカーのコックピットに座って狭さを体験
JRPA(日本レース写真家協会)は写真展示のほか、レーシングマシンとの記念写真サービス「ファミリーフォトセッション」も実施
巨大なバルーンの滑り台や、ウルトラマンギンガに登場する「UPG-EV1シュナウザー(日産 リーフ)」の展示、金魚すくいならぬ「ミニカーすくい」(ZFブース)など、子どもが楽しめる展示や参加イベントも数多く用意された

エクスペリエンスゾーン(B会場)

 国内外の最新モデルに同乗試乗できる「ふれあい試乗会&体験会」や燃料電池自動車の展示、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)による「母と子の楽ラク運転講習会」など、実際にクルマに触れたり体験できるのがこのB会場だ。

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)による「母と子の楽ラク運転講習会」では、ロールオーバー(横転)の体験や車庫入れ、縦列駐車の練習、チャイルドシートの相談など多彩なプログラムを用意。Car Watchでもおなじみの松田秀士氏、岡本幸一郎氏、西村直人氏、真鍋裕行氏らも参加している
「ふれあい試乗会&体験会」では、Car Watchでもおなじみの日下部保雄氏や橋本洋平氏がドライバーとして参加
燃料電池車の紹介コーナーでは、2014年度中に発売されるというトヨタ FCVのほか、日産、ホンダなどの燃料電池車も展示された
警視庁は2014年度に配属されたばかりのヤマハ FJR1300を展示した
曙ブレーキ工業はクルマのブレーキの仕組みを分かりやすく解説するとともに、はやぶさやN700といった新幹線のブレーキパッドなど鉄道車両のパーツも展示していた
全国に広まりつつある東京スマートドライバーの活動には、青森県弘前市の「たか丸くん」も応援に駆けつけて会場の子どもたちを盛り上げた

カルチャー&レジェンドゾーン(C会場)

 ダイバーシティに面するカルチャー&レジェンドゾーンではレプリカカー、ヒストリックカー、K4GPマシンなどが展示され、多くの見学者を集めた。

日産 MID4は珍しい野外展示
軽自動車などによる草レース「K4GP」の参戦車両
ヒストリックカーの展示では日産車が優勢
海外ヒストリックラリー参戦に挑んでいる東京大学の学生が、授業の一環として整備を手がけるTE27、A73。2015年の参戦に向け、パーツ提供で支援のお願いしているのも学生らしい光景
レプリカカー展示エリアではラリーカーが多く、なかでもカルロス・サインツ選手やペター・ソルベルグ選手の車両が人気のようだった

(高橋 学)