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トヨタ、「サイオン」ブランドを8月からトヨタブランドに移行

「若いお客様を惹きつける目標を達成できて誇りに思う」と北米トヨタCEOのジム・レンツ氏

2016年2月3日(現地時間)発表

2015年11月のロサンゼルスモーターショーに出展されたサイオン版「C-HR Concept」

 トヨタ自動車の米国法人である米国トヨタ自動車販売は2月3日(現地時間)、サイオンブランドをトヨタブランドに移行すると発表した。

 ブランド移行は8月から開始され、既存のサイオンモデルは、2017モデルイヤーからモデル名を残したままトヨタブランド車として扱われることになる。具体的には、サイオンブランドの「FR-S」「iA」「iM」は2017モデルイヤーからトヨタブランド車に移行。「tC」に関しては最後の特別仕様車を発売したあと、8月で生産を終了する。なお、サイオンブランドで2015年のロサンゼルスモーターショーで公開された「C-HR Concept」は、トヨタブランドの「C-HR」として米国導入される。

 2003年に若年層向けのこれまでにない商品やビジネスを試行することを目標にスタートしたサイオンブランドでは、これまでに100万台以上のサイオン車を販売。このうち70%がトヨタの新規顧客となり、サイオンユーザーの半数が35歳を下まわっているという。

 サイオン設立時にバイス・プレジデントを務め、現在は米国トヨタ CEOであるジム・レンツ氏は「今回の決定は、サイオンブランドの後退ではなく、トヨタブランドの飛躍を意味している。トヨタブランドでは困難だった新しいアイデアを、サイオンを通じて次々と試みることができた。私も設立時のメンバーだったが、若いお客様をより積極的に惹きつける方法を学ぶことを狙いとしていた。まさにこの目標を達成できたことを誇りに思う。お客様や販売店の多大なるご支援、従業員の尽力なくしてはこの成功はなしえなかった。移行に際しては最大限のサポートをしていく」とコメントしている。

米国トヨタ CEOのジム・レンツ氏によるビデオメッセージ(2分21秒)

(編集部:佐久間 秀)