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写真で見る スズキ「ソリオ」「ソリオ バンディット」(マイルドハイブリッド)

ソリオ(左)とソリオ バンディット

 スズキ「ソリオ」はコンパクトクラスのハイトワゴン。そのルーツをたどると「ワゴンR」の派生車種である小型車「ワゴンR ワイド」に行きつく。その後「ワゴンR +(プラス)」「ワゴンR ソリオ」を経て、ついに独立してソリオを名乗り一国一城の主となった。そんな過去を持つ同車だが、2011年に登場した2代目は年間3万台強をコンスタントに販売。スズキにとっては小型乗用車として「スイフト」と並ぶ2本柱にまで成長するに至った。

 そして、8月26日に登場したのが3代目だ。ソリオが代々ずっと守り続けてきた「コンパクトなボディーに広い室内空間」というコンセプトはそのままに、「ソリオを凌ぐソリオをつくる」を合言葉に開発された。

 ボディーは基本骨格から見直された新プラットフォームを採用。ボディーサイズはほぼ2代目と同じ3710×1625×1745mm(全長×全幅×全高)ながら、ホイールベースを30mm延長して2480mmに。室内長は2代目より400mmもアップしたほか、前後乗員間距離を55mm、荷室長を25mm延長。さらに全高を20mmダウンしながら室内高は15mmアップするなど、室内空間を大幅に拡大している。同時にホイールベースを延長しながら最小回転半径は0.2m減少して4.8mと、小型車ならではの取り回しのよさにもさらに磨きがかかった。

 パワートレーンも一新。エンジンは1.2リッターの排気量はそのままに、燃焼率の向上やフリクション低減、軽量&コンパクト化した改良型デュアルジェットエンジン「K12C」ユニットに。2代目では燃費向上技術「エネチャージ」が採用されていたが、新たにモーター機能付き発電機「ISG」と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載。これは減速時のエネルギーをバッテリーに蓄え、その電力を使って発進後から約100km/hまでの加速時に最長30秒間のアシストを行うことでエンジンの負担を軽減し、燃費を向上させる仕組みだ。トランスミッションはCVTのみとなるが、駆動方式は2WD(FF)のほかフルタイム4WDも用意される。

 また、新型ソリオでは前述した新開発プラットフォームに加え、ボディーやエンジン、足まわりに至るまで徹底的に軽量化のメスが入れられている。それにより、なんと2代目より100kgあまりの軽量化を実現している。マイルドハイブリッドシステムの採用と大幅な軽量化、これらを組み合わせた結果、JC08モード燃費は25.4km/Lから27.8km/Lにまで向上している。

 安全装備では6月に一部改良を実施した「スペーシア」に搭載された「デュアルカメラブレーキサポート」が上級モデルにオプション設定されたことがトピック。これは2つのカメラで車両や歩行者を検知、衝突回避または被害軽減を実現するもので、同時に急発進急加速を抑制する「誤発進抑制機能」、車線からハミ出しを抑制する「車線逸脱警報機能」、車両の蛇行を認識して注意を促す「ふらつき警報機能」、信号などでの停車時に先行するクルマが動いたことを知らせる「先行車発進お知らせ機能」なども備わる。そのほか滑りやすい路面などで車両の横滑りを抑える「ESP」、坂道で車両が後退するのを抑制する「ヒルホールドコントロール」なども装備している。

 車種構成は標準モデルのソリオのほかに、アグレッシブなスタイルが特長の「ソリオ バンディット」が用意されている。

ソリオ

 幅広い層に親しまれるスタイリングを目指してデザイン。大型のメッキグリルと連続したヘッドライトなど、存在感を示しつつも嫌みのないスッキリとしたエクステリアになっている。

 グレードはソリオが「G」「HYBRID MX」「HYBRID MZ」の3タイプ。グレード名からも分かるように、Gはハイブリッドシステムが非搭載となる。価格は145万4760円〜196万7760円。

撮影車両のボディーカラーはブーストブルーパールメタリック
メッキグリルと一体になったヘッドライトがソリオの特長
ドアミラーはLEDターンランプ付
フェンダーにはハイブリッドであることを示すバッヂを装着
フォグランプはHYBRID MZに標準
スイッチ1つで開錠&オープンが可能なワンアクションパワースライドドアを採用。ボタンを押すことで任意の位置で止めることができるスズキ初の機能を採用
Gグレード以外にルーフエンドスポイラーが付く
リアゲートには車名とハイブリッドのバッヂ
アンテナはショートポールタイプ
ヘッドライトの点灯パターン。HYBRID MZは導光チューブがグリルまで伸びている
リアコンビランプの点灯パターン
直列4気筒DOHC 1.2リッター「K12C型」エンジン。スペックは最高出力67kW(91PS)/6000rpm、最大トルク118Nm(12.0kgm)/4400rpm。モーターはそれぞれ2.3kW(3.1PS)/1000rpm、50Nm(5.1kgm)/100rpmを発生
ガソリンは無鉛レギュラー仕様。タンク容量は2WD(FF)車が32L、4WD車が30L
タイヤサイズは165/65 R15。Gグレードのみ165/70 R14となる
インテリアは「居心地よい空間を表現」
センターメーターを採用。ブラックのベースにホワイトの文字、ブルーのアクセントとシンプルな表現
センターガーニッシュにはシルバー加飾を採用
マルチインフォメーションディスプレイにはエネルギーフローインジケーターなど多彩な情報を表示できる
ペダルまわり。パーキングブレーキは足踏み式
静電容量式タッチパネルを採用したメモリーナビゲーションはオプション
メモリーナビゲーションとのセットで全方位モニターが付く。上方、フロント、リアとクルマ周囲を映像で確認できる
キーレスプッシュスタートシステムは全車標準装備。その下には安全装備関連のスイッチが並ぶ
インパネ下部のポケットは取り外し可能
インパネ右側にもポケットがある
助手席前のトレイ
グローブボックスは縦型
助手席側には収納式のフックが付く
サンバイザー裏にバニティミラーを装備
フロントシート頭上にはマップランプとサングラスホルダーを装備
バックミラー前にデュアルカメラブレーキサポートのカメラが備わる
ソリオのシート表皮はチャコールグレーを基調とした落ち着いた配色
助手席の座面下は収納スペースになっている
収納ボックスを取り外すと、マイルドハイブリッド用のリチウムイオンバッテリーが現れる。バッテリーはS-エネチャージと同じモノ
シートサイドにはスマホなどを収納できるポケットが付く
ハイブリッド車だけにシートヒーターも標準装備
シートバックテーブルを標準装備。折りたたんだ時にも使えるようにフックが付いた
展開時。テーブル下にフックがある
ロール式のサンシェードも装備

ソリオ バンディット

 圧倒的な迫力でアグレッシブなスタイリングがテーマ。独立したポジションランプを採用することで、ヘッドランプとの2段構えの構成による立体感のあるフロントマスクを実現した。グレードは「HYBRID MV」の1タイプのみ。価格は2WD車が182万5200円、4WD車が195万1560円。

撮影車両のボディーカラーはプレミアムシルバーメタリックのブラック2トーンルーフ
ハロゲンフォグランプを標準装備する
ソリオとはまったく印象が異なるフロントマスク
デュアルカメラブレーキサポートのカメラはバックミラーに隠れるサイズ
フロントカメラはこの位置
標準装備のアルミホイールは専用デザイン。タイヤサイズは165/65 R15
ブラック2トーンルーフを選んだ場合はドアミラーもブラックになる
ルーフエンドスポイラーを標準装備
スズキ初となるLEDヘッドランプを採用
リアコンビランプはクリアタイプになる
インテリアは「上質感あふれる空間」を表現
本革巻きステアリングを標準装備。クルーズコントロールはデュアルカメラブレーキサポート装着車のみ装備
ガーニッシュはピアノブラック。シフトノブにも同様の加飾が付く
メーターは数字部分に白い帯が入った専用タイプ
ステアリングコラム左側にマルチインフォメーションディスプレイのスイッチがある。これはソリオも同様
ステアリングの上にインパネアッパーボックスを用意
オプションのカーナビ用USBコネクタと右のスペースはETC車載機用
パワースライドドアは助手席側に標準装備。運転席側はオプション
オプションのメモリーナビゲーション
メモリーナビゲーションのメニュー表示
後席へのウォークスルーが可能なセパレートシート
シート表皮にはダークパープルがアクセントとして使われている
開口幅を2代目ソリオより60mm拡大することで乗降性を向上
リアシートのアレンジ。リクライニング角度が2代目の28度から56度にアップ。アームレストも装備する
前後席を使えばフルフラットにもなる
ラゲッジスペースは荷室幅が45mm、荷室高が40mmアップ
リアシート背もたれ上部にスライド&前倒し用レバーを装備
リアシートのアレンジによる荷室スペースの変化。積み込む荷物によって自由なアレンジが可能だ
フロア下にはジャッキ類の収納スペースとサブトランクがある
荷室にはランプとともにDC12Vソケットを装備

(安田 剛 / Photo:安田 剛)