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写真で見る レクサス「RX」(4代目)
(2015/10/22 13:30)
レクサス(トヨタ自動車)は、新型プレミアムクロスオーバー「RX」をフルモデルチェンジして10月22日に発売した。
新型RXでは「RXでありながらRXを超える」をテーマに掲げ、「力強さと大人の色気を放つエクステリア」「上質感と先進性が融合したインテリア」「素直な応答性で心地よい操縦安定性」「高い燃費性能と滑らかな加速フィーリングのパワートレーン」「最新テクノロジーを搭載した安全装備」の5点を長所として掲げている。
まずエクステリアでは、ボディーサイズが4890×1895×1710mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースが2790mmと、先代モデルからひとまわり拡大。デザインはより存在感が高められたスピンドルグリルをはじめ、リアクォーター部をブラックアウトさせた“ヒドゥンピラー”、サイドからの立体の流れをリアコンビネーションランプ内側で切り返し、力強いスタンスを表現したリアビューなど、従来モデルからスタイリングを大きく変更している。
インテリアではインストルメントパネルの水平基調を高め、ワイド感と開放感を表現するとともに、レクサス車として初めてインストルメントパネル上部にツートーン成型を採用。また、先代モデルではカーナビなどのモニターに8インチディスプレイを採用していたが、新型RXでは地図などがフルスクリーン表示できる12.3インチワイドディスプレイを全車に標準装備するとともに、新たに「BACK」ボタンとパームレストの両サイドに「ENTER」ボタンを加えた「リモートタッチ」を採用するなど、より利便性が高められている。加えてバックドアなどの開口部にレーザースクリューウェルディングや構造用接着剤を使用し、ボディーの微振動を低減させるとともに、フロア下の大部分に塗布型制振材や吸音材を採用して静粛性の向上も図られている。
一方、シャシーまわりでは操舵に対する応答性のよさを追求し、エンジンマウントの配置をエンジンの重心に対してより近い位置でボディーに懸架することで、エンジンの動きを抑制して高い操舵応答性を実現。また、フロントサスペンションではスタビライザー径を拡大してフラットな車両姿勢を実現するとともに、フロントスプリングを従来より柔らかくして前後バランスを再セッティングし、疲れにくい乗り心地に仕上げることができたという。
グレードは大きく2種類。1つはV型6気筒DOHC 3.5リッター「2GR-FXS」エンジンにモーターを組み合わせる「RX450h」、もう1つは直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ「8AR-FTS」エンジンを搭載する「RX200t」。
RX450hでは、吸排気のバルブ開閉タイミングを最適に制御するDual VVT-iWや、筒内直噴と吸気ポート噴射の2つのインジェクターを持ち、高い燃焼効率を可能にするD-4Sを採用。「2GR-FXS」エンジンの最高出力は193kW(262PS)/6000rpm、最大トルクは335Nm(34.2kgm)/4600rpm。これにフロントモーターとして123kW(167PS)/335Nm(34.2kgm)を発生する「6JM」を組み合わせ、さらに4WD車ではリアモーターとして最高出力50kW(68PS)、139Nm(14.2kgm)を発生する「2FM」を採用。力強い走りを実現しつつ、JC08モード燃費は18.2km/L~18.8km/Lを実現している。
一方のRX200tでは、スポーツドライビングの楽しさと優れた環境性能を両立する直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ「8AR-FTS」エンジンを搭載。ツインスクロールターボチャージャーと吸排気のバルブ開閉タイミングを最適に制御するDual VVT-iWを組み合わせるとともに、D-4Sのターボ用の直噴技術「D-4ST」を採用。最高出力175kW(238PS)/4800-5600rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1650-4000rpmを発生させ、JC08モード燃費は11.2km/L~11.8km/Lとなっている。
RX450h、RX200tともにベースグレードに加えて“F SPORT”と“version L”を設定。価格はRX450hが602万5000円~742万5000円、RX200tは495万円~621万円。