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レクサス、「RX」マイナーチェンジ。「ブレードスキャンAHS」世界初搭載

12.3インチタッチワイドディスプレイでスマホ操作が可能に

2019年8月29日 発売

503万6727円~781万5273円

マイナーチェンジして8月29日に発売された新型「RX」

 レクサス(トヨタ自動車)は8月29日、ラグジュアリーSUV「RX」をマイナーチェンジして発売した。価格は503万6727円~781万5273円。

 今回のマイナーチェンジでは内外装の意匠変更を実施。レクサスの予防安全パッケージ「Lexus Safety System+」の機能をさらに進化させたほか、LEDヘッドライトのハイビーム照射を細かく制御する世界初の技術「ブレードスキャンアダプティブハイビームシステム」を採用している。

RX300
モデルエンジン変速機駆動方式価格
RX300“version L”直列4気筒 2.0リッター直噴ターボ6速AT2WD(FF)6,038,182円
4WD6,303,273円
RX300“F SPORT”2WD(FF)5,910,545円
4WD6,175,637円
RX3002WD(FF)5,036,727円
4WD5,301,818円
RX300
RX450h
モデルハイブリッドシステム駆動方式価格
RX450h“version L”リダクション機構付のTHS II2WD(FF)7,157,455円
4WD7,422,545円
RX450h“F SPORT”2WD(FF)7,334,182円
4WD7,589,455円
RX450h2WD(FF)6,156,000円
4WD6,421,091円
RX450h
RX450hL
モデルハイブリッドシステム駆動方式価格
RX450hLリダクション機構付のTHS II4WD7,815,273円
RX450hL

 外観では前後バンパーの形状変更によってドアパネルなどのラインとの連続性を高め、勢いのあるダイナミックさやエレガントなテイストを表現。フロントマスクではメッシュグリルの抑揚によってバンパーサイド部分との一体感を高めている。リアではコンビネーションランプの上側にL字モチーフを4つ、下側にL字を反転させた同じく4つのモチーフを設定してレクサス車としてのアイデンティティを際立たせ、バンパー下側に配置したマフラーやアンダーガードなどを水平基調の意匠としてワイド感を強調している。

新しいRXの外観イメージ
バンパーの形状変更を行ない、メッシュグリルの抑揚によってバンパーサイド部分との一体感を高めている
リアコンビネーションランプの上下にL字モチーフを設置してレクサス車としてのアイデンティティをアピール
ブロンズ・カラード切削光輝仕上げのアルミホイールは、RX450h“version L”とRX450hLでオプション装着可能
“F SPORT”は「F メッシュパターン」のグリルを採用。フロントバンパー両サイドにも大きな開口部を持ち、スポーティなイメージを強調している
リアバンパーの形状変更して、水平基調の下側デザインでワイド感を表現する
“F SPORT”のドアミラーはブラック塗装。そのほかのグレードはボディ同色となる

 車内ではインパネ中央に12.3インチのタッチワイドディスプレイを設置。センターコンソールのシフトセレクター後方にリモートタッチ(タッチパッド式)をレイアウトし、ドリンクホルダーの前方に「スマートフォンボックス」を追加。スマートフォンなどを充電できるUSB端子をフロント2か所、リア2か所の計4個設置するなど使い勝手を高めている。

 タッチワイドディスプレイは「SmartDeviceLink」「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応。スマホを接続してアプリなどを画面で操作するほか、音声操作が可能になるなど利便性を大きく向上させている。

 また、リアハッチにはリアバンパー下のアクションで電動開閉させることが可能な「ハンズフリーパワーバックドア」を新採用。RX450hLで装備するサードシートには前後2か所でロックするスライド機構が与えられ、同じくRX450hLにはセカンドキャプテンシートをオプション設定している。

RX450h“version L”のインパネ。内装色はノーブルブラウン
12.3インチタッチワイドディスプレイは「SmartDeviceLink」「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応
センターコンソールの前方には「おくだけ充電(qi)」の充電ポートを設定
ノーブルブラウンのシート
オプションとなるオーカーのシート
“F SPORT”専用となるブラック&アクセントホワイトのシート
“F SPORT”専用となるフレアレッドのシート
RX450hLでは新たにセカンドキャプテンシートをオプション設定
サードシートを前後スライド可能にして使い勝手を向上
サードシートはスイッチ操作で電動格納/展開する
ボディ剛性のアップで走行性能を高めた

 ボディではスポット溶接の打点が増やされ、構造用接着剤による接着範囲も拡大されるなど剛性アップが図られ、走行安定性と乗り心地のよさを強化。足まわりではハブベアリングの剛性を高めて車両の応答性を向上させ、リアスタビライザー径をアップしてアンダーステアの軽減、ロールの抑制などを図っている。

 EPSの徹底的なチューニングも行なわれ、コーナーリング中にアクセルペダルを踏むと発生しやすいアンダーステアを抑制するため「アクティブコーナリングアシスト」を新採用。ショックアブソーバーには「フリクションコントロールダンパー」が追加され、正確なライントレース性や操舵時の応答性、フラットな乗り心地などを実現している。

 ショックアブソーバーの減衰力設定をカーナビ情報などと連動させて制御する「NAVI・AI-AVS」ではシームレスな連続可変制御を実現。しなやかな乗り心地とフラットで安心感のある走りを両立させている。

 このほか、“F SPORT”モデルではロールを瞬時に抑制する「電動アクティブスタビライザー」を採用し、ボディのしなりや微振動を吸収する「パフォーマンスダンパー」をフロントとリアに装着してフラットな車両姿勢を実現する。

ショックアブソーバーに「フリクションコントロールダンパー」を採用
“F SPORT”はボディの前後に「パフォーマンスダンパー」を設定

 ヘッドライトで世界初採用したブレードスキャンアダプティブハイビームシステムは、LEDによるハイビームの光を高速回転する2個のブレードミラーに照射。ハイビームが照らすエリアに先行車両や対向車がいる場合、ブレードミラーの回転とLEDの照射を連動させ、光を当てたくない位置を絞り込んで無点灯エリアを作り上げる。

 予防安全パッケージのLexus Safety System+では、「PCS(プリクラッシュセーフティ)」で使う単眼カメラとミリ波レーダーを性能向上。昼間に自転車に乗っている人や夜間の歩行者も検知が可能になった。また、「LTA(レーントレーシングアシスト)」「RSA(ロードサインアシスト)」も新たに追加されている。

LEDの光と高速回転する2個のブレードミラーを使うブレードスキャンアダプティブハイビームシステムは照射範囲を細かく制御可能