USB給電端子装備の350W DC/ACインバーター
「パワーインバーター ミニ HGU-350/12V」
メーカー:セルスター工業
価格:オープンプライス(購入価格:5000円)

 

セルスター工業のパワーインバーター ミニ「HGU-350/12V」のパッケージ。USB給電がウリとなっている

 以前、車内利用のインバーターとして「ハイブリッド インバーター MPU-150B」を紹介したが、USB給電は備えるものの、ACコンセントが1つ、給電能力が定格120W、最大150Wということで、手軽に使えるのはよいけれど数値的には力不足感のあるものだった。

 インバーターの能力は、サイズに比例する部分があり、MPU-150Bのサイズでは仕方がない部分であるとはいえ、せめて倍の出力がほしいと思う人も多いはず。そこで今回は、より一般的なタイプのインバーターを紹介することにする。

 MPU-150Bと同じセルスター工業の「パワーインバーター ミニHGU-350/12V」は、最大出力350W、定格出力280Wに対応するモデル。USB給電の可能なパワーインバーター ミニHGUシリーズは、DC12V用のみが用意され、下位機種として最大出力150WのHGU-150/12Vもラインアップ。

 電源は付属のシガープラグコード経由で12Vシガーソケットへ接続するか、バッテリー接続コード経由でバッテリー端子に接続することで得る。実はこの部分を調べていて気がついたのだが、シガーソケット経由では、最大出力150Wまでしか対応せず、最大出力350Wを得るためにはバッテリー端子経由である必要がある。

 シガーソケットアダプターの中には15Aのヒューズが入っており、15A×12V=180Wとなり、180Wを超えるとヒューズが切れることになる。シガーソケットアダプター場合、最大150Wとなっているが、ヒューズ側のマージンを見込んでいるのだろう。

 【お詫びと訂正】記事初出時、15A×100Vとしておりましたが、シガー電源のため正しくは15A×12Vとなります。お詫びして訂正させていただきます。

 本体はヒートシンク状になっており、サイズは90×145×49mm(幅×奥行き×高さ)。AC100Vコンセント出力を2つ、USB DC5V出力を1つ備え、USBの供給電流は最大800mA。AC100V出力はMPU-150Bと比べて強化されているものの、USB給電の仕様は同様となる。

HGU-350/12Vに含まれるもの一覧。本体のほか、説明書とシガープラグコード、バッテリー接続コードが付属するHGU-350/12V本体。黒系統のアルマイト塗装がされており、全体に凹凸のあるヒートシンク状となっている側面も同様にヒートシンク形状
底面は平になっており、床置きでの使用を想定給電部。AC100Vコンセントが2つ、DC5V 800mA USB給電を備える給電部の反対側。電源接続用の陸軍式ターミナルと放熱用のファン、本体ヒューズが見える
付属のシガープラグコード。しっかりした作りシガープラグコードの端子部には15Aのヒューズが入っており、最大150Wまでの使用が可能
バッテリー接続コード。最大出力150W以上での使用は、バッテリー接続が必要になる本体側のヒューズ。サイズは40A
陸軍式ターミナルへの取り付けは写真のように行うシガープラグコードの長さは1mなので、本体設置の自由度は高い

 利用方法は容易で、AC100Vコンセントとは逆の面に備えられた陸軍式ターミナルに、シガープラグコードもしくはバッテリー接続コードを取り付ければOK。後はスイッチを入れて、給電を行いたい機器を接続すれば利用できる。

 MPU-150Bと比べとくに変わった使い心地があるというものでもないが、より大きな消費電力の機器をつなげるというのがポイントだろう。とはいえ、電熱ポットなどは最大出力350Wでは足りず、自分の使い方ではノートパソコンやiPhoneなどを接続するのが主な使い方となり、インバーターの設置に自由度があるのが最大のメリットかなと思う。

利用は簡単。シガープラグコードをシガーソケットに差し込んで電源スイッチをONにするUSB給電を使用する場合は、USB端子部にケーブルを差し込む
ノートパソコンとiPhoneをつないでみたが、問題なく充電できた

 5V800mAのUSB出力でiPhone/iPodが充電できるのは以前の記事でも紹介したとおり。「iPadを確実に充電したいのであれば、AC100V出力に純正アダプターを取り付け……」とも書いたが、今回は800mAでiPadが充電できるか試してみた。

 結果はというと無事充電マークが付き、800mAでのiPad充電は可能なようだ。充電時間はAC100Vでの純正アダプター経由より遅くなってしまうと思うが、ちょっとした利用には便利に使えるだろう。

今回はiPadをUSB経由で接続してみた。右上の表示も充電状態になり、充電されているようだ
バッテリー接続も試してみた。ほとんどのクルマはマイナスアースとなっているので、必ず黒いコード(マイナス側)から接続すること。自分のクルマの仕様を確認しておいてほしいバッテリー接続での使用イメージ。こんな風にノートパソコンを使うことはあるのだろうか。蛍光灯などをつなぐと便利なのかなとは思うが……

 同じセルスター工業のUSB給電を持たないパワーインバーター ミニHGシリーズでは、DC12V用、DC24V用ともに最大出力150Wモデルから1000Wモデルまでラインアップしているものの、最大出力350Wを超える500Wと1000Wのモデルでは、シガーソケット経由の利用をサポートしておらず、車内でインバーターを利用するにはバッテリーケーブルの引き込みが必要になる。それを考えると、複数のUSB給電機器を持つパソコンユーザーにとっては、HGU-350/12Vがベストなインバーター製品になるのではないだろうか。


(編集部:谷川 潔)
2010年 12月 24日

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