まるも亜希子の「寄り道日和」
夢が広がるトライトンなんです
2024年3月21日 00:00
「富士と私とトライトン」なんて歌をつくりたくなってしまうくらい、楽しいクルマに乗ってきました。日本には「おかえり!」ということになる三菱自動車のピックアップトラックのトライトンなんですが、以前のイメージが残っている人は再導入された新型トライトンを見たら、あまりの変身ぶりにビックリするんじゃないでしょうか。
強靭なラダーフレーム(完全刷新!)にパジェロ譲りの4WD技術、ランエボ譲りのAYCを継承し、どんな道でも任せておける走破性を持っているところは変わらないのですが、デザインがまずドドーンと迫力満点、上質感もアップ。個人的にはデリカ D:5とパジェロの面影が融合しているような、三菱らしいのに新鮮なフロントマスクがとっても気に入りました。
そしてインテリアの質感や収納スペースの多さ、リアサーキュレーターやワイヤレス充電器をはじめとする快適装備の数々といったら、SUV並みといってもいいくらい。とくに後席は、背もたれが直立じゃないということ、クッションにしっかりとした弾力があること、圧迫感のないスペースであることなど、ファミリーユースもおすすめできると感じました。
しかもトライトンをファミリーカーにしたら、普通はできないことがたくさんできるようになるかも……という妄想が炸裂。以前、フォードのピックアップトラックのカーゴベッドに大きなBBQ用のグリル台を積んでやってきて、そのままそこをキッチンのようにして使っている素敵なファミリーを見たことがあります。いちいち重いグリル台をおろさなくていいし、雨上がりでキャンプ場などの地面がドロドロの時でも、カーゴベッドがあれば快適なBBQができるんだなぁと気づいた瞬間でした。
私なら、愛犬をずっとリードでつないでおかなくても、駐車中にカーゴベッドをプチドッグランとして使えるかも? 夏はビニールプールを出して、水浴びして遊べたりするかも? なんて夢が広がります。まぁでも、何にもしなくてもテールゲートを開けて座り、景色を眺めながらコーヒーを飲むだけだって贅沢な時間になりそうですよね。
雨の日には荷物が濡れないようにカバーをつけないといけないし、屋外に止めておいたら落ち葉やホコリなどが溜まって掃除をしないといけないだろうな、という不便さも想像はつくのですが、きっとそういう手間さえも充実した毎日へのスパイスにしてくれるのではないか、と感じました。
あともう1つ、トライトンのいいところは昔のピックアップトラックを運転する時にいちばんのストレスだった、「後方の様子がまったくわからない」問題を先進のカメラ技術でクリアしてくれたところ。移動物検知機能がついたマルチアラウンドモニターやパーキングセンサーで、車両の周囲が360度丸見えになっているので、バックで車庫入れして後ろの壁にゴツン、なんて悲劇を味わわなくて済むんです。これは市街地で運転することが多い人にとっても、すごく嬉しいところでしょう。
そういえば、トライトンのブランドアンバサダーにはタレントのヒロミさんが就任されたんですよね。ご自身でキャンプ場をつくったり、プロ級のDIYテクと豊富なアイディアを持つヒロミさんが今後、どんなトライトンの楽しみ方を見せてくれるのか、すごく期待しちゃいます。