まるも亜希子の「寄り道日和」
ハイテク満載の新型「Eクラス」にテンション爆あがり
2024年3月14日 00:00
小学生のころ、東京ディスニーランドで初めてマイケル・ジャクソンの「キャプテンEO」を体感したときのようなテンション爆あがり。まさか同じような状態を、新型Eクラスで体感しようなどと誰が予想したでしょうか。
W124から数えて6代目となった、メルセデス・ベンツの新型Eクラス(セダン)なんですが、エクステリアデザインは電気自動車であるEQシリーズに共通するイメージのブラックパネルを採用していました。思えばこれがフラグだったのかもしれません。
ヘッドライトはSクラスの時からものすごい画素数のものが採用されていましたが、新型Eクラスは片側で100万画素以上のデジタルピクセルとなっていて、ヘッドライトだけで映画が上映できるほどだというのがすごいですよね。
で、本国ではもっといろいろできるんだそうなんですが、日本仕様では「路面描画機能」というのの1つで、真っ暗な道などでラインをはみ出しそうな時などに、なんとヘッドライトから進行方向を指す矢印が路面に照射されるのだとか! これはなんとしても見てみたい、と思ったのですが、昼間の試乗会だったのと、トンネルなど暗いところでもある程度の照明がある場合には照射されないとのことで、残念ながら見ることができませんでした〜。
で、新型Eクラスは助手席まで大画面になっている「MBUXスーパースクリーン」というインパネが特徴的なインテリアで、これは以前のモデルにもありましたが、ドライバーの視線を検知して運転席の人からは助手席の画面が見えないようになってます。
例えば、テレビっ子の夫が助手席で午後のワイドショーを見ていて、ドライバーの私が助手席の画面をチラ見しようとしても、まるで「だるまさんがころんだ」状態で、どんなにササッと視線を動かしても、画面は真っ黒いばかりで、私にはいっさいテレビ画面は見えないんです。さすが、安全運転にとことん厳格なメルセデス・ベンツですよね。
ただ、助手席で夫がバカ笑いしながらテレビを見ていようとも、運転席だって決して退屈はしないのです。というのは、アドバンスドパッケージというオプションを選ぶと「4Dサラウンドサウンドシステム」が付いており、これは音楽に合わせてフロントシートが振動し、アンビエントライトが光の律動で盛り上げてくれるというもの。
ちょうど試乗時、わが家がいつもDAZNで見ているF1グランプリのテーマソングが車内に流れだし、にわかに背中や太ももに“ズンズン” ”ドドドン”という振動が響いてきて、まるでライブ会場でドラムの音が響いてくるかのよう。そして次のタイミングでトンネルに入った途端、車内が窓のラインからダッシュボードから足下、ドアポケットなどまで、赤い光がディスコ(古っ!!)のように輝きだしたではないですか。
いやもう、思わずヒューーッ!!(これまた古っ)と叫んじゃいましたね。そこからはもうノリノリで、流れる景色の中でキャプテンEO並みの驚きを体感したのでした。まさかEクラスに乗りながら、こんなにテンション上がるとは思いもせず。これは家族や仲間たちと乗ったら、車内カラオケどころかダンスホール状態になる人もいるんじゃないでしょうか。
古きよき伝統ばかりに縛られず、こんなに攻めてくるメルセデス・ベンツ、好きです。