まるも亜希子の「寄り道日和」
愛犬と一緒に千葉をドライブ
2024年5月9日 00:00
海風が気持ちのいい季節到来！ 千葉県出身だからか、冬が終わるとドライブで海に行きたくなります（自分勝手？）。ただ、家族にワンコが加わったので行き先には少々、悩むようになりました。今回は1泊で行こうと考えたものの、まずワンコと一緒に泊まれるホテルとなると、すごく限られてしまいます。特に、グランピングとかアウトドア系ではなく、ちゃんとベッドで眠れるホテルとなると、あるにはあるけど、値段を見て目玉が……というところが多いんですよね。
でも今回、その中ではちょうどいい感じのホテルを館山に見つけ、家族で行ってきました！ しかし、ようやく納車されたクルマの慣らし運転も兼ねていたため、いきなり館山に直行するのではなく、まず向かったのは我が家からはまったく別方向となる九十九里。夫の希望である「浜焼きが食べたい！」を叶えてくれる、ペット同伴OKの浜焼き屋さんがあるというではないですか。お天気はあいにくの雨でしたが、ひとまずドライブ旅行に出発です。
到着したのは九十九里浜からほど近いところに建つ一軒家のお食事処、「浜茶屋 網元」さん。まだ11時くらいだったんですが、駐車場には続々とクルマが集まってきて、どんどんワンコ連れの人たちが吸い込まれていく〜。それまではペット同伴OKと書いてあっても、実際に連れてくる人はほとんどいないようなお店しか行ったことがなかったので、これにはビックリ。
そして店内に入ってみると……すごい光景です。ズラーっと並んだたくさんのテーブルにそれぞれワンコがいて、あっちでもこっちでも尻尾フリフリ、お鼻をクンクン。おとなしくしているコもいれば、ほかのワンコの姿に興奮してワンワンと騒いでしまっているコもいて、犬嫌いな人にはちょっとキビシイ空間かなと思いました（笑）
我が家の愛犬オレオは、初めて来た場所にはちょっとビビリなため、おとなーしくテーブルのそばに。テーブルの上にはドーンと網焼き器が置いてあり、お刺身などの定食に貝の焼き物がセットになっているので、自分でトングを使って焼きながら楽しむことができます。運ばれてきた大きな蛤に一同、歓声！ 焼き始めると、ジュワジュワと美味しそうに動き出し、その匂いに思わずオレオもたまらず、ウォウォーンと声をあげてしまいました（笑）
でもほんとにみんな、普通に愛犬と一緒に食事をしているので、ちょっと不思議な感覚です。飼い主としても、テラス席とか屋外ではなくちゃんと屋内でこうしたゆったりとした食事ができるお店は貴重だなと、再訪を誓ったのでした。
すっかりお腹いっぱいなった私たちは、近くに道の駅ならぬ「海の駅」があるということで、行ってみました。こちらにも、ペット同伴OKのエリアがあるんですよね。1階の入り口ではなく、外づけの階段から直接アクセスできる2階のテラスエリアで、遠くまで見通せて風が気持ちのいいところです。そしてここには、昔ながらの郵便ポストがあるんですが、よく知ってる赤い色ではなく、青いポスト。べつにタイムカプセル機能とかがあるわけではないのですが、ポストって青くなるだけでこんなに可愛いのね、と思わず写真を撮りたくなりました。
さて、ようやく九十九里を後にして、館山に向かいはじめた私たち。千葉って広いので、一般道でトコトコ走っていくと2時間以上かかります……。長い！ まぁでも、海を見ながらのドライブは心癒されるので、助手席で爆睡している娘をよそにお気に入りの音楽でもかけながら、久しぶりにプライベートでのロングドライブを満喫しました。
今回宿泊したのは、ペットと泊まるホテルを展開しているCARO FORESTAの館山DIANAというホテルです。客室数はそれほど多くないですが、その分アットホームなサービスで、ロビーの目の前が広大なドッグランになっているのが魅力。さっそく外に出てみると、海も近くに見えてすごく気持ちのいい場所です。ボールなどの犬用オモチャがたくさん用意されており、足洗い場や水飲み用のお皿、タオルなど飼い主があったらいいなという備品がしっかり用意されており、無料というのが嬉しい！
オレオはまだ雑草をフガフガと食べてしまうのが難点でしたが（笑）、娘と一緒にボールを追いかけて走り回り、クタクタになるまで遊んで大満足の様子。その後、夕飯もテーブルでペットと一緒いいただくことができ、もちろんお部屋も一緒。自由に使えるケージが用意されているので、夜の間にイタズラが心配なワンコはケージを使うといいですね。スタッフさんもみんな動物好きのようで、一緒に遊んでくれたり話しかけてくれたり、とっても居心地のいいホテルでした。ほかの系列ホテルにも行ってみたいな。
今回残念だったのは、道中立ち寄ろうと思ったカフェやお土産ショップが、Googleの検索結果では「ペットOK」と書いてあったのに、実際に行ったらNGだったこと。情報が古いのか、そもそも間違っているのか……。やはり実際に行ってみないとわからないこともあるものですね。試行錯誤しながら、今後も愛犬とのドライブで気づいたことなど、レポートしてきたいと思います。
まるも亜希子／カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ＆安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会（AJAJ）会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラスなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSDとスズキ・ジムニー。