まるも亜希子の「寄り道日和」
愛犬と一緒に絶景を楽しんできました
2024年8月15日 00:00
猛暑が続く今年の夏。せめて、数日だけでもエアコンなしで眠れるところへ行きたいなと、まるも三姉妹ファミリー総勢12名+ワンコ2匹で、栃木県の那須へ3泊4日で行ってきました。あわよくば、昼間も涼しかったらいいな〜と少し期待しましたが、残念ながら那須でも昼間は30度超え。東京にいたら同じ日で36度〜38度だったので、それよりはずいぶん過ごしやすいですが、もはや関東近郊で避暑地と呼ばれるところにも、温暖化のしわ寄せがきていることを実感しました。
ただ、早朝と夕方からの風は少し冷んやりしていて、ワンコの散歩も爽快なのがありがたいところ。水道の蛇口から出るお水が冷たくて、ワンコがガブガブ飲み干していくんです。やっぱり美味しいんですね。普通のスーパーで買った野菜も新鮮で甘味があって、いつもわが家で食べてるサラダはなんなんだろう? なんて悲しくなるほどでした。
しかも那須街道の近辺にあるレストランやカフェ、お蕎麦やさんや餃子屋さんなど、ペットを連れてゆっくりできるお店が多い、ペットフレンドリーな観光地であるところも気に入りました。どのお店も駐車場が広めでもちろん無料。ワンコ連れの旅にやさしくて、ほとんど不便を感じずに楽しむことができました。
そして今回の旅のハイライトは、那須岳(茶臼岳)に登ったことです。まずはドライブしながら、標高1390mの那須ロープウェイ山麓駅を目指します。ここも無料駐車場がいくつかあり、ロープウェイはペットがすっぽりと隠れるケージやバギーなどがあれば、一緒に乗ることができるんです。
愛犬オレオにとって、初めてのロープウェイ。最初はケージの中で不安そうな顔をしていたのですが、すぐに慣れてリラックスしてくれてよかったです。110人乗りという大きなロープウェイは高速でぐんぐんのぼり、窓からは想像を超える絶景を眺めることができました。途中、鉄塔を超える時にふわっと無重力のような揺れがあり、ロープウェイの中は「きゃ〜」という悲鳴に包まれる場面も。この、ちょっとしたスリルが楽しいんですよね。
わずか4分の空の旅で、たどり着いたのは標高1684mの那須ロープウェイ山頂駅。ここはもう、茶臼岳の9合目なんですね。扉があいた瞬間、びゅうううと吹いてきた風は冬のような冷たさで、みんなひと言目が「さむっ!」。案内してくれた方によれば、「天然クーラーを強風でセットしておきました」とのことでした(笑)。ブルブルと震えながら、あたりを散策。ここからでも十分な絶景が拝めますが、7〜8分ほど歩けばもっとすごい景色が見られると教わり、ゴツゴツした岩が転がる登山道をのぼって行ってみました。愛犬オレオも大喜びでグイグイと先陣を切っていきます。
が! 最初はゆるやかな傾斜だったのに、少しいくとどんどん傾斜がきつくなり、路面がすべりやすいのでけっこう大変。だんだんハァハァと息があがってきて、さすがのオレオも足が止まってしまい、夫は体重7.5kgのオレオを抱き抱えてのぼるはめに。最後は気力を振り絞って、標高1718mのところにある牛ヶ首と山頂の分岐点へ辿り着きました。
でも振り返ると、まるで天空の岩とでもいいましょうか、吸い込まれそうな絶景が広がっています。強風にあおられないように気をつけながら、みんなで岩にのってカメラに向かい、お年頃の姪っ子2人は「映える写真が撮れる〜」と嬉しそう(笑)。ちょうど体もほかほかと温まってきて、きれいな景色と空気を存分に味わうことができて、子供たちにとっても夏のいい思い出になったと思います。
ここからさらに、200mほどのぼれば茶臼岳の山頂で、360度パノラマが拝めるとのことでしたが、70代の母がいるし、やはり低山とはいえ山を軽装で登るべきではないと判断。その矢先に、カミナリ注意報が出るとロープウェイが停止してしまうことを知り、早めに下山することにしました。
その後、那須岳の登山口にある峠の茶屋でお昼ご飯をいただきましたが、ここもワンコにやさしいお店で、もつ煮定食や山菜そば&うどんなど、どれも懐かしい味で癒されました。ほんの短い時間でも、心と身体が清められた気がした茶臼岳をはじめ、家族みんなで猛暑から逃れることができた那須の旅。ワンコ連れの皆さんにもオススメです。