まるも亜希子の「寄り道日和」
横浜で初開催の「日本EVフェスティバル2025」
2025年12月11日 00:00
第31回目にして初の横浜開催となった「Japan EV Festival 2025」。1995年の初回はまだ私は参加していませんでしたが、コンバートEVのレースから始まったそうです。数年後に筑波サーキットでの開催となったEVフェスティバルに私も初めて参加し、コンバートEVでの耐久レースやEVカートでのジムカーナなど、いろんなことをやらせていただきました。その後、2020年からはお台場での都市型フェスティバルに移行していたんです。
そして今回から、舞台は横浜へ。赤レンガ倉庫や大桟橋、山下公園などからもお散歩がてらに訪れることができる、神奈川県庁前の日本大通りを一部閉鎖して、手作りEVからオーナー車、メーカーの最新EV、EVライフをサポートするさまざまなサービスまでが一堂に会し、とっても賑やかなイベントになりました。
私は午前中は「メーカー最新EV&PHEV試乗会」のインストラクターでホンダ「N-ONE e:」を担当。すでにほかのEVに乗っているオーナーさんが、愛車とのちがいを試しにきたり、購入を真剣に検討している参加者さんがきたり、短いコースではあるのですが、試乗中にいろんな“生の声”が聞けるのがとても面白いんです。
昨年くらいから、潮目が変わったように感じているのは、参加者の多くがすでに「充電の心配」をあまりしなくなってきたということ。5〜6年前までは、購入のネックになっているのは充電のことだという人が多かったのですが、今はそれよりも、「自分のライフスタイルにはどのEVが合っているのか」で悩まれている人が増えてきたことを実感しています。それだけ、充電インフラが充実してきていることと、EVのラインアップが豊富になってきたのだということでしょうね。
私もこれまでは、ガソリン車かハイブリッド車かPHEVかBEVか、どれがその人にぴったりなのかを相談にのってアドバイスする機会が多かったのですが、これからは「BEVの中ではどれがいいのか」という答えを求める人が増えてくるのかなと思いました。
そして午後は、総合MCの秋元郁美さんがEVシンポジウムを担当されるので、代わりに私が屋外のステージMCを担当。主なメニューは、出展メーカーさまから来場者へ向けてのプレゼンテーションだったのですが、登壇者の多くがいつもお世話になっている広報の皆さまだったこともあって、ついつい聞きたいことが多すぎて質問攻めに(笑)。“ココだけの話”的なことまでたくさんお話いただいて、ありがとうございました!
また、毎年楽しみにしているのが、日本EVクラブ会員による手作りEV展示のコーナーや、EVオーナーさんによるブースです。とくに栃木県立鹿沼高等学校のサイエンス部・物理班の皆さんが製作する手作りEVに注目していまして、なんと今回は2015年のEVフェスティバルでパフォーマンス賞を受賞した作品「KPCEV-04」に、10年分の進化としてリン酸鉄リチウム電池や8インチモーター、最新コントローラーといった技術を加えつつ、イタリア版新幹線「Frecciarossa(フレッチャロッサ)」の車体をイメージしたデザインの「KPCEV-13」が登場。
しかも、10年前は「KPCEV-04」を製作した学生さんで、今は千葉大学で教える立場になったという森重比奈さんにお会いすることができました。EVに興味を持っている学生さんはいるけど、こういうことができると知らない人が多いそうで、「もっともっと、学生たちにEV製作に触れる機会を増やしたい」とのお話が印象的でした。
そしてもう1つ、すごく盛り上がっていたブースが「テスラ・オーナーズ・クラブ・ジャパン(TOCJ)」。テスラ本社公認のオーナーズクラブとしては日本で唯一だそうで、会員は全国に2500人以上。独自のイベントも行っていて、この冬は女神湖で氷上イベントを開催予定だとか。今回のブースでは素敵なプレゼントが当たるガラポンが大人気で、私も特別に引かせていただいたら、なんと1等賞のオリジナル卓上カレンダーが大当たり! 初めてリンリンリーンとベルを鳴らしてもらって嬉しかったです(笑)。
こうして、それぞれのEVライフを楽しんでいる人たちとお話しすることができ、情報のアップデートと発見があるのがこのイベントの楽しいところ。夕方には、「日本大通りSDGsイルミネーション2025」の点灯に合わせ、展示されているEVたちも自らの電気でライトアップ。とっても幻想的で、素晴らしいエンディングとなりました。




