まるも亜希子の「寄り道日和」

「蒸気霧」「菜の花畑」に出会えた房総半島ドライブ旅

海面からもうもうと湯気がたちのぼるような、幻想的な景色に出会いました。これは冬の千葉では風物詩となっている「蒸気霧」という現象だそうです

 今シーズンの最強寒波がやってきた、先週末(2月7日〜8日)。わが家はここ数年の恒例となっている、義母のバースデーお祝い旅行で千葉・房総へ出かけておりました。愛犬と一緒に泊まれて、「最近地震が多いから海沿いじゃなくて内陸がいい」という義母の要望に合致し、なおかつ娘が喜ぶアクティビティと、夫が満足するディナーがぜんぶ叶う場所を探して探して……(笑)。やっと見つけたのがキャメルホテル&グランピングリゾート。勝浦に近い山の中にゴルフ場やバギーコース、アスレチック広場やBBQテラスなどがある、広大なリゾート施設です。

 しかし。お昼頃から都心でも降り始めた雪は、東京湾アクアラインをわたり終えたくらいからどんどん強くなっていき、チェックインする頃には「ミラノ・コルティナ冬季オリンピック観戦に来ました〜」なんて言ってもバレないのではと思うくらい、真っ白な景色となっておりました。到着したらまずドッグランで愛犬と遊んで、次は娘とアスレチックを……などと思っておりましたが、無理して外に出て風邪でも引いたらいけませんので、お部屋でまったりとオリンピック観戦。愛犬と泊まれるのは本館とは別のスウィートヴィラという建物で、とっても広いリビングと寝室、テラスもあってゴージャスだったんです。たまにはこんなふうに、旅先で家族団らんするのもいいものですね。

 そして夕食のあとは、娘の希望で本館にある卓球やビリヤード、ダーツを満喫。ぜんぶ、無料でできるのが嬉しい! 外を見ると少し雪がおさまっていたので、雪の中を愛犬とお散歩することもできました。21時まで点灯していたイルミネーションが、白い雪と相まって美しい夜景を演出。そのあとは、ラドン温泉と炭酸泉の露天風呂にゆっくりと浸かって、日頃の疲れもリフレッシュです。

この時期の千葉・房総方面といえば春を先取りできることが多いのですが、最強寒波の影響でお部屋の窓から見える景色は、まさかの銀世界。でも、静かできれいで、ゆったりと過ごすことができました

 翌日は、朝のうちはまだ雪が降っていましたが、豪華なビュッフェ朝食をいただいている間にほとんどやみ、いいお天気になりました。せっかくなので海沿いをドライブしようと走っていくと、なんと海面から湯気がたちのぼってすごく幻想的な光景が広がっていました。これ、知らなかったのですが千葉県の海岸では冬の朝の風物詩「蒸気霧」というらしいですね。温かい海水面に冷えた空気が流れ込み、水面から蒸発した空気が大幅な温度差で冷やされ、湯気のような霧が立ち上るのだそう。ちょうど、露天風呂みたいな感じですかね。海沿いに無料駐車場があったので愛車を停めて、しばしうっとりと眺めていました。

 その後、海沿いを走って向かったのは鴨川市。この時期、一度は見てみたいと思っていた「菜な畑ロード」がちょうど満開だというので、行ってみたんです。駐車場は無料というのも嬉しいですよね。遠くからでも真っ黄色に染まっているのが見える、1万坪の菜の花畑は圧巻。こんなに寒い日でも、眺めているとポカポカとした春の日差しを連想させる菜の花って、けなげですね。しかもこの日は、黄色つながりなのかミニトレイン「ドクターイエロー」が運行(?)しており、子どもが大興奮していました。

噂に聞いていて一度見てみたかった、菜な畑ロード! 1万坪の菜の花畑に春の気配を感じました。今年は3月8日までの開催だそうです

 さらにさらに、菜な畑ロードからの帰り道にお昼ごはんを求めて走っていると、「おらが丼」というのぼりがいろんなお店に立ててあり、千葉鴨川おらが丼協会の看板まであるではないですか。これは気になる! ということで、駐車場が広くて200Vの普通充電器まで設置されている「房総美味いもの屋 藤よし」に入ってみました。このあたりの方言で「おらが」とは「わが家の」や「オレんちの」みたいな意味だということで、お店ごとに自慢のお料理を丼にして出しているのが「おらが丼」なんだそう。この藤よしのおらが丼は、鯵のたたき丼、金目鯛の生姜焼き丼、地魚の天丼の3種類が小さめの丼でセットになっていて、鯵のたたき丼はお出汁をかけてお茶漬けのようにしていただくこともできるんです。どれもすごく美味しくて、ボリュームたっぷりで大満足。また一つ、千葉に来たらリピートしたい名物が増えました。

鴨川のいろんなお店で、それぞれの味を提供してくれる「おらが丼」を初めていただきました。いろんなお魚が味付けの違う丼になっていて、食べていて楽しかったですよ

 そんなわけで、雪予報を聞いた時はどうなることかと危惧しましたが、結果的には真冬と早春の両方を1泊2日で満喫。かなり貴重な体験の楽しいドライブ旅となりました。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラス、スズキ・ジムニーなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSD。