まるも亜希子の「寄り道日和」

やっぱり今年もすごかった東京オートサロン

ダイハツのブースに展示されていたデコトラ仕様の「ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命(ダイハツメイ)」の積載部分は、なんと輪投げの的になっているんです。しかも、歴代ハイゼットをモチーフとしたイラストがいいですね

 毎度のことながら、やっぱり今年もすごかった、東京オートサロン。数m歩くごとに知人とすれ違い、あいさつをしたり近況報告をし合ったりしながら、端から端まで歩いてきました。帰宅するころにはドッと疲れてるんですけど、これを味わうと「ああ、新しい1年が始まるんだなぁ」なんて実感がわいてきたりして。

 全体的な印象としては、まずスポーツ系のカスタムやアウトドア系のカスタムで市販化を予感させるモデルがたくさんあったこと。そしてテーマやレイアウトが凝っていて、個性的な展示ブースが多かったと感じました。たとえば三菱はエントランスに巨大な「デリ丸。」が鎮座しててお祭り会場みたいになっていたし、ブリヂストンはタイヤのトンネル? 海辺の雑貨屋さんみたいなDAMD(ダムド)も可愛かった。ブース全体で、ブランドイメージや推し商品がわかりやすく表現されているのはやっぱりインパクトがありますね。

 そんな中、展示されている車両1台1台が気合い入りまくりで、シャレとヒネリが効いていて最高に面白かったのが、ダイハツ。だっても〜、ハイゼットトラックのデコトラでしょ、ボディがスライドして伸びちゃうパネルバンでしょ、デニムインテリアと淡い2トーンカラーのボディがレトロ新しいムーヴまで。しかもデコトラはダンプ仕様で、荷台を持ち上げると輪投げの的になっているという遊び心も最高でした。

めっちゃ攻めてるダイハツブースが面白かった! ハイゼットトラックのデコトラ仕様は、見れば見るほど気合とシャレが効いているカスタム。バンパー左右の「池田」と「中津」は、大阪本社と大分の生産工場の場所になっているんですよ

 そして輸入車で気になったは、ものすごく対照的な2台。1台はなんと、ランボルギーニのトラクター! これは「3352R」というモデルで、1959年~1962年にかけてわずか780台が生産されたという、かなりのレアモノ。イタリアの職人さんによって完全レストアされ、ウイングオートが日本の代理店として販売を開始するのだそう。価格は810万円ほどとのことで、コレクターズアイテムとして狙っている人もいるのではないでしょうか。

60年以上前のモデルとは思えないほど、ピカピカにレストアされていたランボルギーニのトラクター。3気筒ディーゼルだそうです

 もう1台は、バックゲートが開いた瞬間に「おーっ」と歓声が上がるほどインパクトがあった、ヒョンデのIONIQ5特別コンセプトカー。これはグローバルに活躍するギタリスト、MIYAVIさんが奏でるロックサウンドにインスパイアされてカスタムしたモデルで、ラゲッジスペースがまるまるギターアンプになっているんです。ヒョンデブースのテーマが「Plug into Freedom」ということで、プラグをつなぐことでクルマが自由な表現のステージへと拡張される、ワクワクする世界観に惹かれました。

ヒョンデのブースには、ギタリストのMIYAVIさんが登場! 軽妙なトークと、今回のために制作したというスペシャル映像を初公開してくれました

 しかも、プレスデーにはMIYAVIさんご本人がヒョンデブースに登場! IONIQ5とのコラボとして制作されたスペシャル映像が初公開されたんですが、そのカッコよさと、撮影秘話を披露するフレンドリーなトークとのギャップが素敵で、すっかりファンになってしまいました(笑)。普段はあまり接点がなさそうな、著名人のクルマにまつわる話が聞けたりするところも、東京オートサロンの魅力かもしれないですね。

 午後になるとずら〜っとエントランスに入場待ちの行列ができていて、2026年の自動車業界もきっと盛り上がってくれるはず。そう予感させてくれた1日でした。今度は2月13〜15日に大阪オートメッセが開催されますね。私はダンロップブースにゲスト出演しますので、大阪でお会いしましょう!

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラス、スズキ・ジムニーなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSD。