まるも亜希子の「寄り道日和」

お出かけ先で見つけたお蕎麦の話

水も空気も澄んでいて気持ちのいい、新潟県十日町市のお蕎麦屋さん。へぎそばは久しぶりでしたが、お店の雰囲気も含めてまた行きたいお店になりました

 最期の晩餐は絶対に「蕎麦」と決めている、蕎麦好きの私。地方ロケやドライブに出かけて美味しいお蕎麦に出会うとすごく幸せな気分になるのですが、今日はここ半年ほどで食べてすごく気に入った3軒をご紹介したいと思います。

 まずは、へぎそばで有名な新潟県十日町市にある「直志庵 さがの」の天ざるそば。くるりと小さく巻いて出てくるへぎそばは、水質のよいところでしか採取できないという貴重な海藻の一種、“ふのり”をつなぎに使用することでコシの強さが出るといい、歯応えがとっても独特なんです。こちらのお店では、その特徴を楽しんでもらうために冷たいものだけを出すのがこだわりだそう。サクッとあがった天ぷらも美味しくて、ペロリと完食してしまいました。また、米どころの新潟らしく、新潟県産コシヒカリの米粉と、国産石臼挽きの小麦粉を使った「黒い手打ちうどん」もおすすめとのことなので、うどん好きな方にもぜひ行って欲しいお店です。

 続いては、水上と伊香保の間あたり、群馬県吾妻郡中之条町にある「和光庵」の手打ちそば。ほんのりグレーのお蕎麦の上に、細切りの海苔がこんもりとのっているざる蕎麦は、つるっとすすると蕎麦の香りがふわっと口の中に広がる、「あ〜、コレコレ」と嬉しくなるお蕎麦です。濃いめのおつゆはサッと浸すだけでいいので、喉ごしのよさも楽しめます。素朴で気取らないお店の雰囲気もよかったですよ。こちらは15時までの営業なので、早めに行くのがおすすめです。

群馬はどちらかというと水沢うどんなどのうどんの方が有名かもしれませんが、こちらの中之条町にある手打ち蕎麦もすごく美味しかったです

 そして最後は、昔からサーキットでよくお会いするTUBEのドラマー、松本玲二さんの40周年記念ライブを観に、東京国際フォーラムへ行った時に出会ってしまった、変わりダネ。これはもしかすると、賛否両論あるかもしれないと思いつつご紹介します(笑)。お店の名前は「ツタンカーメン」。と聞くと、あの黄金のマスクやミイラ、ピラミッドなどを想像すると思うのですが、れっきとしたお蕎麦のお店で、日本元来のヘルシーな食文化であるお蕎麦に、北アフリカや中東のヘルシーな食文化のエッセンスを加えて、カフェスタイルでお蕎麦を提供するというコンセプトなのだそう。

お店の佇まいやインテリアからして、たぶんお蕎麦が出てくるとは思えない雰囲気の「ツタンカーメン」。でもこれがクセになるお味でまた行きたいです

 私もね、最初は「えっ」と思ったのですよ。これは蕎麦というくくりに入れていいものなのだろうかと。でも、一口食べて「おっ」と驚き、食べすすめるうちに止まらなくなり、食べ終わったらまた来たいとトリコになっておりました。しかも、私のもう1つの大好物であるコーヒーにもこだわっていて、季節ごとに自家焙煎で提供してくれてこれまた美味しかったです。お蕎麦とコーヒーという、一見合わなさそうな組み合わせもすんなり入ってくる感じです。お蕎麦の新境地とでも言いましょうか。ぜひ、お蕎麦好きな人にこそ試してほしいメニューです。

 ということで、これからどんどん暑い日が増えてくると、ツルッと食べられるお蕎麦はありがたいですよね。ドライブがてら、味わってみてくださいね。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラス、スズキ・ジムニーなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSD。