2016 デトロイトショー
スカイラインクーペとなるのか? インフィニティ「Q60」世界初公開
405PSと304PS、2種類のV6ツインターボに加え、L4 211PSを用意
(2016/1/13 06:25)
- 2016年1月11日~14日 開催
インフィニティ(日産自動車)は1月11日(現地時間)、デトロイトショーにおいて「Q60」の世界デビューを飾るプレスカンファレンスを実施した。プレスカンファレンスには、日産自動車のCEOであるカルロス・ゴーン氏が登壇。インフィニティ「Q60」を市販を開始すると発表するとともにその魅力を語った。
プレスカンファレンスが始まると、スモークとともに3台のインフィニティQ60が登場。スタイリッシュなクーペに続いて登壇したカルロス・ゴーンCEOは冒頭、「これで第3世代を迎えるクーペは、1年前の同ショーで初めて披露した『Q60コンセプト』に採り入れた要素をほとんどを実車にも継承することができた」と挨拶。高い技術力、エレガンス、パフォーマンス、ドライバーに配慮したデザインを強化しているという。
搭載するエンジンは、2015年12月16日に発表されVR型エンジンである新型V型6気筒 DOHC 3.0リッターツインターボエンジンと、直列4気筒 DOHC 2.0リッターエンジンを用意。V型6気筒 DOHC 3.0リッターツインターボエンジンは、300HP(224kW、304PS)と400HP(298kW、405PS)の2種類の異なるパワーのものを用意。2.0リッターエンジンの最高出力は208HP(155kW、211PS)になる。トランスミッションは、すべて7速ATとの組み合わせになる。VR型6気筒エンジンがHP(英馬力)においてキリのよい数字になっているのは、このエンジンのメイン市場がどこなのかを現わしている部分だろう。
第2世代のダイレクトアダプティブステアリング(DAS)は、ドライブモードセレクターを使用することでステアリングの反応を好みに合わせて調整でき、モードは「Customize」「Standard」「Snow」「Eco」「Sport」「Sport+」の6種類を用意。安全機能もアラウンドビューモニター、アクティブレーンコーントロールなどを装備する。
また、ゴーンCEOはインフィニティの展開についても紹介。インフィニティは2015年、初めて20万台を超える販売を達成。、欧州では業界が縮小する中、45%増となったほか、オーストラリア地域で22%増、そして新たに立ち上げた中国では34%増を達成。最大市場となる米国でも14%増を達成しているという。世界全体では21万5250台(対前年同期比16%増)になっている。2016年は、2015年が大幅増だったので、ゆるやかな伸びになると予想しているが、さらなる高みを目指していくという。
ゴーンCEOはブースに展示している最新のインフィティ車についても簡単に紹介。その後はインフィニティの世界的な生産体制とブランドポリシーについて語り、プレゼンテーションを締めくくった。
インフィニティでは、2015年秋に「QX60」を発売しており、春には「QX30」の発売も予定されている。また、新しいパワートレーンが「Q50」にも加わる。近いうちに9台のニューモデルを発表していく予定がある。