東京モーターショー2017
【東京モーターショー2017】UDトラックスとボルボ・トラック、新型「クオン」など大型トラックを展示
運転台のカットモデルで運転動画が撮影できる
2017年10月27日 10:22
- 2017年10月25日 開幕
- 2017年10月27日 プレビューデー
- 2017年10月28日~11月5日 一般公開日
10月25日、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で「第45回東京モーターショー2017」が開幕した。ボルボ・グループのUDトラックスはボルボ・トラックと共同でブースを展開している。25日に行なわれたプレスカンファレンスでは、UDトラックス 代表取締役社長の村上吉弘氏がブースと展示してある大型トラック、新型「クオン」の説明や、UDトラックスのラインアップを説明した。
新型「クオン」とボルボ「FH」を展示
新型クオンについては、2004年から尿素SCRシステムを搭載していること、2010年には電子制御トランスミッション「ESCOT-V」を搭載したことなど、これまでの取り組みを紹介。2013年の東京モーターショーで燃費の10%アップという目標を掲げた「クオン・フューエル・デモンストレーター」を公開し、2017年の新型クオンで燃費の目標を実現したと説明した。
クオンの今後についても、現在は10リッター以上のエンジンを搭載しているが、「2018年後半、8リッター級のエンジンをクオンに搭載して発売する予定」とした。また、自動変速には、現在でも電子制御トランスミッション「ESCOT」の採用により、運転のしやすさがあることを強調。以前はマニュアルトランスミッションを好んでいた長距離ドライバーが、「今ではすっかりオートマ派になっている」と例を挙げて説明した。
また、ラインアップは日本および新興国で大型、中型、小型のフルラインアップが揃っていることを強調したほか、車両稼働率の向上へのサポートとして2015年にUDロードサポートサービスを開始。約9000社のユーザーにUDロードサポートサービスを提供しているとした。
一方、ボルボ・トラックでは次期モデル予定車両の「FH」を展示。「“安全性”はボルボ・トラックスのコアバリュー。スウェーデンの本社には1969年に創設されたアクシデント・リサーチ・チームと呼ばれる事故調査チームがいる」とし、膨大な事故調査とともに技術革新やドライバー支援、事故防止に効果的なインターフェースの開発なども行なっているとした。
「ボルボ・トラックの購入利用で最も多いのが『世界で認められた安全性の高さ』」との回答で、安全装備の充実のほか、広さと丈夫さを合わせ持つ最新設計のキャブでも、ドライバーの安全性を高め、スウェーデン式衝突安全テストにクリアして堅牢」と安全性の高さを訴えた。
新型クオンはボルボ・グループ最新技術の結晶
トラックの技術については、UDトラックステクノロジー シニア・バイスプレジデントのダグラス・ナカノ氏が解説した。「UDトラックスは、最も革新的で世界有数の商業輸送ソリューションを提供するボルボ・グループとノウハウやリソースを共有できる強みを持っている」とし、新型クオンがボルボ・グループの最新技術の結晶であり、「日本のお客さま特有のニーズを完全に満たすトラック」と説明した。
自動運転については、ボルボ・グループによって世界で実証実験が行なわれているとし、「コネクティビティ」についても「現在、4万3000台のUD車が当社の先進的テレマティクス技術であるUDインフォメーションサービス(UDIS)によって接続されている。UDISを遠隔診断にも活用し、予防的なサービスサポートを提供していく」と語った。
来場車が楽しめる装置もある
商用車のブースは一般来場者、特に子供に人気で、運転席体験は長蛇の列ができることもある。UDトラックスでは運転席体験をさらに進め、運転席に座れば“あたかも運転しているような動画”を作成できる装置を3台用意した。