東京オートサロン 2018

【東京オートサロン 2018】8月最終週に開催する“GT世界統一戦”「鈴鹿10時間耐久レース(鈴鹿テンエッチ)」発表会レポート

モビリティランド、BSジャパン、テレビ大阪の首脳が意気込みを語る

2018年1月13日 開催

1月13日に開催された記者発表会で手を携える、テレビ大阪株式会社 代表取締役社長 青山髙博氏(左)、株式会社モビリティランド 取締役社長 山下晋氏(中央)、株式会社BSジャパン 代表取締役社長 石川一郎氏(右)

 鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは1月13日、幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催されている「東京オートサロン 2018」の会場で、伝統ある「鈴鹿1000kmレース」の系譜を継ぐ新しい夏の耐久レース「鈴鹿10時間耐久レース」に関する記者発表会を「グランツーリスモ」とタイアップしたPRイベント内で行なった。

 2017年の開催でSUPER GTのシリーズ戦としては最後になった伝統の鈴鹿1000kmレースの後継として、8月24日~26日に開催が予定されている「第47回サマーエンデュランス『鈴鹿10時間耐久レース』」(略称:鈴鹿10h)は、SUPER GTの「GT300クラス」、FIA(世界自動車連盟)が規定する「FIA-GT3」、スーパー耐久シリーズの「ST-X」といった既存のレースカテゴリーに属するGTマシンが一堂に参戦することから、モビリティランドではこのレースを「GT世界統一戦」と位置付けている。

記者発表会の司会進行は、鈴鹿サーキット レーシングアナウンサーの辻野ヒロシ氏
記者発表のはじめに、日本初の長距離自動車レースとして1966年にスタートした鈴鹿1000kmレースは、日本で初めてドライバー交代ができた自動車レースだったことなどの歴史が解説された

レースの略称は「鈴鹿10h(テンエッチ)」。国内はもとより海外にも映像を届ける

鈴鹿10時間耐久レースの略称は「鈴鹿10h(テンエッチ)」

 レースの概要についてはCar Watchでもすでにお伝えしているが、発表会で登壇したモビリティランド 取締役社長の山下晋氏は「サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レースは、鈴鹿サーキット内では『鈴鹿テンエッチ』と呼んでいる」と最初にコメントしたあと、「世界中のモータースポーツファンの皆さまに、鈴鹿10hの感動を映像でお届けできることになりました。映像制作はロードレース耐久など数多くのモータースポーツ映像制作実績を誇るテレビ大阪にお願いすることになりました。鈴鹿サーキットでの撮影も熟知しており、今回も素晴らしい映像を作っていただけると確信しています。そして日本国内では、テレビ東京系列のBSジャパンでスタートやゴールなど一部を、リアルタイムで無料放送することも決定いたしました」。

「さらにヨーロッパ、アメリカ、アジアなど世界75カ国の皆さまにも『Eurosport』『Discovery Channel』を通じて放映することが決定しております。これにより、鈴鹿10hの臨場感を世界中のモータースポーツファンに皆さまにお届けできるのはもちろんのこと、デバイスや場所を問わずレース映像をお楽しみいただけるという、これまでにない放送の枠組みを作れたことを主催者としてとても嬉しく感じております。鈴鹿10hは世界各国で活躍するGT3、国内のGT300のマシンが一堂に会するレースで、昨年末よりエントリーを開始し、すでにポルシェをはじめとする国内外の強豪からの参戦表明が届いております」と語った。

株式会社モビリティランド 取締役社長 山下晋氏

 次いで挨拶に立ったBSジャパン 代表取締役社長の石川一郎氏は「我々はテレビ東京グループのBS放送で、7チャンネルで全国でご覧いただけます。今回モビリティランドさん、同じテレビ東京グループのテレビ大阪さんと一緒に放送させていただくチャンスをいただきまして、本当に感謝しております。今年の12月から4K放送を開始する準備をしており、4K放送に合うコンテンツは何かの検討を重ねてきましたが、その中の1つがスポーツであり、さらにモータースポーツということになります。今回、初めてのレースの放送をやらせていただけるということは、まさに我々の願ったり叶ったりのチャンスをモビリティランドさんからいただけたことになり、本当に感謝しております」。

「さらに、テレビ大阪さんはモータースポーツの映像制作に長けておりまして、そのノウハウを活用させていただいて、スタートの8月26日の10時からの1時間、ゴール前の19時からの2時間の放送を予定しています。残念ながら8月の時点では4K放送はしていませんが、来年からは4K放送で日本のモータースポーツの発展に貢献する、少しでもお役に立てればと思っております」とコメントした。

株式会社BSジャパン 代表取締役社長 石川一郎氏

 また、テレビ大阪 代表取締役社長の青山髙博氏は「皆さまは『何でテレビ大阪が出てくるの』と思ったかもしれませんが、私どもはモータースポーツと深い関わりがあり、鈴鹿サーキットで開催されていた2輪のレースなども昔から放送させていただいております。古くは1989年から1998年まで、テレビ大阪で2輪の世界選手権の番組を作って放送しておりました。その2輪レースやモビリティランド様との長いお付き合いのなかで、今回私どもの局で放送を作らせていただけることを光栄に思っております」と、新しいレースの放送に関われることの喜びを語った。

テレビ大阪株式会社 代表取締役社長 青山髙博氏
脇阪寿一選手なども参加したトークイベントの様子

 記者発表の後には、ステージ上で現役プロドライバーによるトークイベントや、「グランツーリスモSPORT」を使った鈴鹿サーキットを2周するレースなどが行なわれた。トップレーサーとはいえども実車とゲームでは勝手が違うようで、レースではクラッシュやコースアウトもあり、会場を沸かせた。

「グランツーリスモSPORT」での模擬レースも披露された

鈴木 利