イベントレポート

【ジュネーブショー 2018】伊フェラーリ、0-100km/h加速2.85秒で最高速340km/hの「488 Pista」

フロントディフューザーを装備

2018年3月6日~18日(現地時間)開催

伊フェラーリ、史上最強720CVのV8ターボを搭載する「488 Pista」

 伊フェラーリは3月6日(現地時間)、史上最強のV8エンジンを搭載する「488 Pista」をスイス ジュネーブで開催されている「第88回 ジュネーブ国際モーターショー」(プレスデー:3月6日~7日、一般公開日:3月8日~18日)で公開した。

 488 Pistaのボディサイズは4605×1975×1206mm(全長×全幅×全高)、乾燥重量1280kg。最高出力530kW(720CV)/8000rpm、最大トルク770Nm/3000rpmを発生するV型8気筒 4.0リッターツインターボエンジンを搭載。

 パフォーマンスでは0-100km/h加速2.85秒、0-200km/h加速7.6秒、最高速は340km/hを実現する。

 488 Pistaは「360 チャレンジ ストラダーレ」「430 スクーデリア」「458 スペチアーレ」といったV8エンジンを搭載する特別なシリーズの後継モデル。「488 GTE」「488 チャレンジ」などのレーシングカーから派生したエンジン、車両ダイナミクス、空力開発を活かして、「488 GTB」より90kg軽量化、ダウンフォースは20%強化した。

 488 Pistaと488 GTBの最大の違いは、ラジエターから排出される熱気流をフロントホイール前方からアンダーボディに向きを変え、冷却レイアウトの効率を改善して車両のドラッグ値を低減するとともに、フロントラジエターの傾斜方向や気流の変更、フロントホイール前方のエアダムをなくしたことで、フロントにもディフューザーを設置可能にしたこと。

 フロントディフューザーにより気流を加速させホイールアーチに排出することによって、強力な負圧を発生させダウンフォースは「488 GTB」よりも12%強化。また、アンダーボディのボーテックスジェネレーターも断面と長さを調整して最適化、結果ダウンフォースは20%強化された。

 リアディフューザーは「488 GTE」と同じように2重のキンクラインを持ち、従来型ディフューザーが発生させる気流の排出量を増大させダウンフォースを強化。488 GTBと同じようにドラッグ最小構成では14度の角度まで回転しディフューザー効果を完全に無効化してドラッグを軽減する3枚のアクティブフラップを装備する。

 フェラーリ・デザインセンター・チームは、エアロダイナミクスの改善に注力して作業を進め、エクステリアでは488 GTBにあったサイドエアインテークのスプリッターがなくなり、フロントバンパーから始まるエアロダイナミック・プロフィールがサイドミニスカートへと流れ、リアディフューザーの側面付加物まで続く点が、側面で最も目立つ変更点となる。

最高出力530kW(720CV)/8000rpm、最大トルク770Nm/3000rpmを発生するV型8気筒 4.0リッターツインターボエンジンを搭載
「488 Pista」

編集部:椿山和雄