イベントレポート
THK、独自開発のEVプロトタイプ「LSR-05」 “ラグジュアリーでスポーティなデザイン、革新的な技術”をキーワードに開発
2023年10月26日 19:55
- 一般公開日:2023年10月28日~11月5日
- 入場料:1500円~4000円
THKは、「ジャパンモビリティショー2023」(一般公開日:10月28日~11月5日、場所:東京ビッグサイト)にて独自開発したEVプロトタイプ「LSR-05」を発表した。
10月26日に行なわれたプレスカンファレンスに登壇した代表取締役社長 寺町彰博氏によると、「LSR-05」は工作機械、半導体製造装置、産業ロボットなど幅広い分野に製品技術を提供してきたTHKがこれまで築き上げてきた技術で、これからの自動車技術のあり方におけるTHKの考え方を具現化したモデルとのこと。
同社の先進技術が自動車の商品価値をどう高めることができるのか、それにはどういう性能が求められるのかを検証するためのプロトタイプで、「現在2台を製造して試験走行を行なっている」と語った。
「LSR-05」の駆動はリアに独自開発の93kW(800V仕様)の可変磁束型インホイールモータを2基、フロントには220kW(800V仕様)のモーターを搭載し、4輪ステア機能を備える。アクティブサスペンションやMR流体減衰力可変ダンパー、電動ブレーキなどを採用し、上質な乗り心地と高い操縦安定性を両立している。
また、室内にはステルスシートスライドシステムを採用し、フロアのシートスライドレールを廃して完全なフラット化を実現した。なお、デザインはSN DESIGN PLATFORM(SNDP)の代表取締役CEO 中村史郎氏が担当している。
中村氏は「LSR-05」について「ラグジュアリーでスポーティなデザイン、革新的な技術」をキーワードに開発し、革新的なメカニズムを搭載するモデルにふさわしいデザインの先進さと、細部にわたってリアリティのある実現度の高さを備えるデザインにしたと語る。
充電には通常のプラグのほか、DWPT方式による非接触給電システムを備える。充電時にはアクティブサスペンションで車高を下げ、地面に埋められた送電装置との距離を縮めることで充電効率を上げられ、受電装置の小型化・軽量化も期待できるとのこと。