イベントレポート
MINI、バッテリEVの特別仕様車「MINI ポール・スミス エディション」受注開始 価格は598万円
2025年10月31日 11:26
- 一般公開日:2025年10月31日~11月9日 開催
- 入場料:1500円~3500円(小学生以下はアーリーエントリーを含め無料、高校生以下はアーリーエントリーのみ3500円でそれ以外は無料)
「ジャパンモビリティショー2025」(一般公開日:2025年10月31日~11月9日、会場:東京ビッグサイト)に出展しているMINIは、プレスデー初日となる10月29日に西展示棟1階 西1ホール・WP03の同社ブースでプレスブリーフィングを実施した。
BMWと共同展開しているMINIブースでは、英国を代表するファッションブランド「ポール・スミス」とコラボレーションして生み出された特別仕様車「MINI ポール・スミス エディション」を世界初公開している。
BEVの特別仕様車「MINI ポール・スミス エディション」は598万円
MINIとポール・スミスのコラボレーションで生み出されたMINI ポール・スミス エディションは、ジャパンモビリティショー2025が開幕した9月29日からBEV(バッテリ電気自動車)モデルが598万円の価格で受注を開始。さらに「クーパー」「クーパー 5ドア」「クーパー コンバーチブル」の3種類もラインアップされることが予告されている。
ボディカラーには限定色の「ステイトメント・グレー」と「インスパイアード・ホワイト」の2色が用意され、「ミッドナイト・ブラック」を加えた3種類から選択可能となっている。ステイトメント・グレーは1959年式の「MINI Austin Seven」をモダンにアレンジしたカラーとなり、クリアで青みがかったグレーの色合いとタイムレスな現代性が自信を表している。インスパイアード・ホワイトはクラシック MINIの人気色だったベージュを現代的にオマージュしたカラーとなっている。
ルーフとドアミラーカバー、アンダーグリルフレームはポール・スミス氏の故郷へのオマージュとして特別に作られた「ノッティンガム・グリーン」でカラーリングされ、ボディカラーとのコントラストを際立たせるアクセントとなっている。また、車両前後のMINIエンブレムは専用色の「ブラック・ブルー」でカラーリングされ、リアハッチの黒いテールゲート・ハンドルとホイールのセンターキャップにはポール・スミスのテキストロゴが施されている。18インチアルミホイールも「ナイトフラッシュ・スポーク」にダーク・スティールの淡いクリアコーティングを施したものとなる。
インテリアでも“英国的な自制心とエレガンス”が表現されており、インパネとドアトリムにはブラックのニット素材を採用。インパネでは黒の濃淡でストライプ・パターンを表現する特別デザインの「ポール・スミス・ファブリック」がアクセントとなっている。
スカッフプレートには両ブランドが持つポジティブ・マインドをアピールする表現として、ポール・スミスのモットーである「Every day is a new beginning(毎日が新しい始まり)」の文字を刻印。また、フロアマットにはポール・スミス氏が描いた、うさぎをモチーフとしたデザインのリベットが施されている。
ナイトシェード・ブルーのスポーツシートでは、シートバックのショルダー部分とヘッドレストにニット素材のテキスタイルを使用して、座面とシートバックの下半分に合成皮革のべスキンを使ったコンビネーション表皮を採用している。
このほかにも専用アイテムのスポーツ・ステアリングでは、ホイール下側のテキスタイルストラップにシグニチャー・ストライプをモチーフとした鮮やかな色の飾り縫いを設定。ひと目でポール・スミスとのコラボモデルだと分かるデザインとなっている。
「日本の存在なしにMINIというブランドは考えられない」とヨッヘン・ゴラー氏
プレスブリーフィングで登壇したBMW AG カスタマー・ブランド・セールス担当取締役のヨッヘン・ゴラー氏は、2024年から日本でも販売されている新型MINIファミリーは、クーパー、エースマン、カントリーマン、コンバーチブルといった魅力的なラインアップを展開して、それらのすべてでこれまで以上の「巧みなスペース活用」「四隅に配置したタイヤ」「ゴーカートフィーリング」「本物の英国らしさ」「最大限の個性」といった要素を備え、これによってMINIを世界トップクラスのエキサイティングなプレミアムコンパクトブランドに押し上げていると説明。
また、こうしたMINIブランドのユニークなサクセスストーリーのなかで、日本市場は傑出した存在になっていると述べ、その理由について紹介した。
1980年代に入ってMINI(クラシック MINI)のグローバル生産は終了する予定となったが、日本にあった当時の輸入代理店が生産継続のため働きかけを行ない、MINIは日本専用モデルとして生産が続くことになった。これが呼び水となってグローバル生産が再開され、結果的に1990年代に入ってBMWグループがMINIブランドを手に入れることにつながっており、これについてゴラー氏は「日本の存在なしにMINIというブランドは考えられない」とコメントしている。
MINIブランドは66年に渡る歴史のなかで多数のセレブやデザイナーとのコラボレーションを果たしてきたが、コ・クリエーション活動で生み出された多くのモデルにおいて、1998年に誕生した初のMINI ポール・スミスエディションは“英国らしさ”にあふれたアイコニックな存在として際立っていると説明。このモデルは「時代を超えた名作」と高い評価を受けて世界中で反響を呼び、とくに日本市場には生産台数の半数以上が出荷されたことから、新型MINIのポール・スミス エディションを世界初公開する場として日本はふさわしいと述べ、ステージ上にMINI ポール・スミス エディションを呼び込んだ。
MINI ポール・スミス エディションの車内からは、デザイナーのポール・スミス氏本人が登場。1980年代からたびたび来日しているというポール・スミス氏は、日本も日本人も大好きと語り、そんな日本でMINI ポール・スミス エディションを初めて公開できることは夢が叶ったような気分だと感謝の言葉を口にした。
また、MINI ポール・スミス エディションについて「このクルマは本当に美しく、カラーは私の代名詞です。ドアを開けると『Every Day is a new begining』というメッセージも描かれています。そう、毎日が新しい始まりで、今日も前向きにいきましょう、楽しみましょうといったポジティブな気持ちに包まれるのです」とコメントしている。
ポール・スミス氏の言葉を受け、ゴラー氏は最後に「毎日が新しい始まり。今回のプレスカンファレンスの締め括りにふさわしい言葉ですね。本日はBMWとMINIの両ブランドで、未来に向けた期待感を皆さんに持っていただけるような発表をお届けできたかと思います」とプレゼンテーションについて総括している。

























