イベントレポート
レクサス「RZ」に採用されるステアバイワイヤシステムの体験コーナーやドローンの技術を紹介するジェイテクトブース
「走る」「曲がる」「止まる」に加え「下がる」機能も集約した開発中の「転舵・駆動統合ユニット」を動画で紹介
2025年10月31日 20:32
- 2025年10月29日~11月9日 開催
ジャパンモビリティショー2025(プレスデー:10月29日~30日/一般公開日:10月31日~11月9日)が東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されている。
ジェイテクトは西展示棟 西3・4ホールにブースを出展。「Joyful Mobility, Fun Living ~移動も暮らしも、もっとワクワクに~」をテーマに、未来の「ワクワクする移動」「ワクワクする生活」に貢献するソリューションを紹介している。
10月30日に行なわれたプレスカンファレンスでは、ジェイテクト 取締役社長 近藤禎人氏がプレゼンテーションを実施。共通のバリューとして「Yes for All, by All!」を掲げ、ブース内でも紹介しているMVV(ミッション、ビジョン、バリュー)と中期経営計画に沿って、モビリティ社会の未来をつくるソリューションプロバイダーへの変革を進めていることを強調した。
ジェイテクトは前身となるベアリングメーカーの光洋精工と工作機械メーカーの豊田工機がそれぞれの祖業で培ってきた技術を生かし、ステアリングや駆動部品といった自動車部品を生産していることから、「コンピタンスのかけ合わせによって新たな挑戦をしてきた歴史がある」と紹介。現在、ジェイテクトが持つコンピタンスは1つのプラットフォーム「コアコンピタンスプラットフォーム(ココプラ)」に集約され、ジェイテクトだからこそ提供できる価値が次々と生まれてきていると説明した。
具体的には、レクサス「RZ」に搭載されるジェイテクトのステアバイワイヤシステムに用いられた高耐熱リチウムイオンキャパシタ「Libuddy」や、産業用ドローン向けに姿勢を制御する「フライトコントローラー」、そのバックアップ電源としてLibuddyを活用するなどの例を紹介した。
近藤社長は「今後、新たなソリューションを生み出すためには自社のコンピタンスだけでは十分ではない場合があります。自前主義にこだわらずお客さまや仕入先さま、スタートアップの皆さまをはじめ、新たな共創パートナーとのコンピタンスのかけ合わせも不可欠です。世の中の困りごとを理解し、本質と課題解決を仲間と一緒に共創し、ソリューションを提供していく。こうしたことが私たちジェイテクトの目指す姿です」と、今後の展望について語った。
なお、ブースでは開発中の「走る」「曲がる」「止まる」に加え「下がる」の機能を1ユニットに集約した「転舵・駆動統合ユニット」も紹介しており、近藤社長は「さまざまな使い方が想像できると思いますので、ぜひご覧いただき、皆さまのお考えを聞かせていただけると大変ありがたいです」と、ブースへの来場を呼びかけた。

























