イベントレポート

スーパー耐久最終戦富士では、新クラス「ST-USAクラス」設定 中嶋一貴選手が「Ford Mustang Dark Horse R」のドライバーに

日米の自動車産業連携の深化にも寄与

日本人F1ドライバーであり、ル・マン24時間レースを3度優勝したドライバーでもある中嶋一貴選手(現在は、TGR-E副会長。写真は2018年、ル・マン24時間の初優勝をトヨタにもたらしたときのもの)

 11月14日~16日の3日間にわたって富士スピードウェイで開催されるスーパー耐久最終戦富士では、NASCAR 6台によるデモランが発表されているが、そのほか新クラス「ST-USAクラス」も設定されることがSTMO(スーパー耐久未来機構)から発表された。

 この新たなST-USAクラスは、アメリカ製車両およびチームの招聘を通じて、日米両国のモータースポーツおよび自動車文化の交流促進を目指すもの。従来のスーパー耐久シリーズにはなかったアメリカ製車両の魅力を導入し、観客層の拡大や新規参戦チームの増加も視野に入れているという。

「STMOはスーパー耐久シリーズを通じて日米の自動車産業連携の深化にも寄与していく」と発表した。

 最終戦富士では、米国車両「Ford Mustang Dark Horse R」と、SRO GT World Challenge Asia等で活躍する「Corvette GT(BINGO SPORTS)」の招聘および出走を予定しており、Ford Mustang Dark Horse RのドライバーはDevin Anderson(Mustang Challenge 現ランキング2位/TechSport)選手、ジュリアーノ・アレジ選手、中嶋一貴選手の3名。ゼッケン番号「#249」で、米国建国249周年にちなんだものになる。

 Callaway Corvette C7 GT3-Rのドライバーは、武井真司/笹原右京/他調整中となっており、もう1名が誰になるかは注目される。

 何より、最終戦富士では小林可夢偉選手がNASCARでデモラン、中嶋一貴選手がフォード マスタングでST-USAクラス参戦と、元F1ドライバーであり、ル・マン24時間レース優勝者である2人の走りが楽しめることになった。

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https://car.watch.impress.co.jp/category/event/jms/2025/index.html

編集部:谷川 潔