イベントレポート
【東京モーターショー 2019】「FIAインターコンチネンタル・ドリフティング・カップ」発表会。今年は11月29日~12月1日に筑波サーキットで初開催
川畑真人選手とV8エンジン搭載のGRスープラも登場
2019年10月25日 15:47
- 2019年10月23日 開幕
- 2019年10月25日 プレビューデー
- 2019年10月25日~11月4日 一般公開日
10月23日、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で「第46回東京モーターショー 2019」が開幕した。10月25日はプレビューデー、10月25日~11月4日が一般公開日となる。
FIA(国際自動車連盟)とサンプロスは、11月29日~12月1日に茨城県にある筑波サーキットで「FIAインターコンチネンタル・ドリフティング・カップ(FIA IDC)を開催する。その開催概要についての記者発表会を、10月24日に東京モーターショー 2019の会場で行なった。
発表会は、主催者代表 サンプロス 代表取締役 齋田功氏によるあいさつからはじまり、「日本から始まったドリフト競技は、現在40か国以上の国でそれぞれの規模で開催されています。そして2017年より国際自動車連盟が世界統一ルールでドリフトイベントを行ないましょうということからルール作りに着手し、現在もその作業は続いています。世界統一ルールにおけるイベントのFIA IDCは、この日本での開催からスタートしました。FIA IDCをひと言で説明すると、ドリフトの世界一決定戦です。開催コースは基本的に特設会場を作ってそこで行ないます。2017年と2018年の開催時はお台場に特設コースを作って開催しました。そして11月の開催でははじめてサーキットを使用した開催となります」とコメントした。
2019年のFIA IDCには数名の日本人選手が参加するが、その中の1人が川畑真人選手。2017年に開催された初めてのFIA IDCで優勝したドライバーで、TOYO TIREがサポートしている。
今回の記者発表会では、選手を代表してFIA IDC初代チャンピオンである川畑選手も登壇した。司会者から大会に対する意気込みを聞かれた川畑選手は、「2017年は日産のGT-Rで参戦しました。この年、ドリフト競技の選手として初めてフランスのベルサイユで行なわれたFIAの表彰式に参加することができました。翌年も“ふたたびチャンピオンを獲るんだ”という意気込みで挑みましたが、マシントラブルに見舞われたことで実現できませんでした」。
「そして今年はチーム体制も新しくしてマシンもGRスープラにスイッチしました。しかし、国内の大会ではまだ結果が残せていない状態です。このままの状態で世界へ挑戦することには不安もありました。そこでチーム、スポンサーと協議した結果、世界で初めてGRスープラにトヨタ製のV8エンジン(3U-Z)を改造したものを搭載するという大幅な変更を行ないました。ドリフト競技ではドリフトを維持した状態でスピードのコントロール(前走車との距離)を調整するには、速度が落ちた状態でもリアタイヤを自在に空転させるだけのエンジン性能が必要になります。もちろんストレートの速さも大事です。そういった点でより強力になったマシンで筑波サーキットに乗り込み、日本代表として恥じない走りを魅せたいと思っています」と語った。
東京モーターショー 2019では、プロムナードエリアに川畑選手がイベントなどで使用するTOYO TIRESカラーの「日産180SX」と、TOYO TIRESサポートの「RE雨宮 FD3S」が展示されている。また、10月26日と27日には「東京オートサロン スピンオフD1エクストリーム同乗体験」と称したデモ走行(同乗あり)が、有明エリアにある「DRIVE PARK」で開催される。川畑選手はDRIVE PARKでトークショーも行なう。
10月26日は10時35分~10時50分にトークショー。13時15分~13時40分に1回目のデモ走行、16時30分~16時50分に2回目のデモ走行を実施する。
10月27日は10時30分~10時50分にトークショー。13時10分~13時30分に1回目のデモ走行、16時50分~17時10分に2回目のデモ走行を行なう。26日と27日で時間がやや違うのと、状況によって時間が多少前後する可能性があるので、ご覧になる方は早めに会場へ行ってみてほしい。