イベントレポート

【東京モーターショー 2019】クルマと一緒にグルメも楽しもう! 「グルメキングダム 2019」実食レポート

飲めるハンバーグから塩らぁ麺、オールブラックカリー、デザートまで平らげてきました

2019年10月23日 開幕

2019年10月25日 プレビューデー

2019年10月25日~11月4日 一般公開日

西展示棟 屋上展示場で開催されている次世代の野外グルメイベント「グルメキングダム 2019」をレポート

 10月23日、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で「第46回東京モーターショー2019」が開幕した。10月25日はプレビューデー、10月25日~11月4日が一般公開日となる。

 東京モーターショーで話題の中心になるのはもちろんクルマ。今回のモーターショーでもさまざまな取り組みが行なわれているが、そんな中でも忘れちゃいけないのがグルメ。そこで今回ご紹介するのが、西展示棟 屋上展示場で開催されている次世代の野外グルメイベント「グルメキングダム 2019」。今回は会場が分割されていることもあって、歩いて移動する距離もかなり長くなりそう。移動でちょっと疲れたな……、お腹空いたな……。そんなときは、クルマを見て触れて楽しむことと合わせて、ぜひこの記事を参考にしていただければ幸いだ。

 記事のレポートをお届けするのは、クルマが大好き食べるのも大好き、「歩くSUPER GT強豪チームのウェイトハンデ」「腹の出方がCd値の低そうな流線形ライン」「運転していると、まっすぐの道なのに水平が出ない(カメラマンさん談)」などと日ごろから言われている、気付けば体重0.1tクラブの仲間入りを果たしてはや数年、OPEN ROADの電動キックボードを制限オーバーで体験できなかった筆者が、実食レポートをお届けする。

「美味しいものを食べてる時、目を閉じて味わっているよね」と編集長に最近指摘された筆者、岩田和馬(こう見えて31歳)。長年気付いていなかったが、言われてみれば確かにそうだなと実感する今日このごろ

肉の匠 将泰庵「飲めるハンバーグ」

肉の匠 将泰庵の「飲めるハンバーグ」(1000円)

 まずは、肉の匠 将泰庵の「飲めるハンバーグ」。A5ランクの黒毛和牛を使用した究極のハンバーグとのことですが、とにかくインパクト大なのがこのネーミング。カレーなら分かるけど、ハンバーグが飲めるって……。いったいどんなものなのか? 期待を膨らませて購入。飲めるハンバーグ(おろしポン酢)は1000円。ちなみにモーターショー限定メニューということで、+100円でチーズデミグラス仕様も選ぶことができる。

 お皿に盛られた、ドーンとでっかい肉の塊! まずは見た目の迫力が凄い。そしてさらにお箸を入れると、溢れ出る肉汁! もうお皿の中が肉汁100%スープ状態。しかし口に運ぶと、この飲めるハンバーグというネーミングに思わず納得な口当たりの柔らかさが印象的。脂っこさ、しつこさがなく、さすが上質なお肉の油だと実感できる上品な1品。+200円で丼ぶりにもできるので、これはぜひ白米とも合わせて食してみたい。

 今年のモーターショー出展車両で例えるならば、見た目はゴツくて迫力ありながらも繊細な味わい、細かい使い勝手まで考慮されているスズキ「ハスラー コンセプト」というところでしょうか。

お箸を入れた瞬間に溢れ出す肉汁
スズキブースのハスラー コンセプト。鉄ホイールを装着したベースグレードと思われる展示車にも注目しておきたい

麺屋宗「金色香味塩らぁ麺」

麺屋宗の「金色香味塩らぁ麺」(900円)。味付け卵(100円)をトッピング

 続いては麺屋宗の「金色香味塩らぁ麺」。高田馬場にある塩ラーメンが有名なお店で、注文したのは金色香味塩らぁ麺(900円)+味付け卵(100円)。ラーメンで皆さんが1番大事に思う部分って何でしょうか。スープ? 麺? チャーシュー? 体型から想像通り、もちろんラーメンも大好物な私が考える最も大事なポイントは「温度」。人気が長期間続いているラーメン屋さんは何度行ってもいつ通っても温度管理がちゃんと徹底されており、逆に温度がブレるお店に名店なし、というのが私の持論。

 少し話が脱線してしまいましたが、今回キッチンカーという条件ながら、食べ始めた瞬間から最後までキチンと熱さがキープされている点が気に入りました。塩味のスープはすっきりしていながらしっかり濃厚で、ガーリックチップがほのかに香るのもいいアクセント。そこに絡む細麺もラーメンの方向性とキチンと合っており、そしてチャーシューがこれまた肉厚で食べ応えアリ。このチャーシューだけで白米と一緒に食したいと思える、おかずの1品として立派に成立するクオリティ。受け取りの際には熱さに注意しつつ、ぜひスープを完飲して味わっていただきたい。

 今年のモーターショー出展車両で例えるならば、求められる要素をキチンと確実に抑えていて完成度が高く、早くもこれは売れそうだ! と期待させてくれる、今回サプライズ展示されたダイハツ工業の新型コンパクトSUVで決まり。

+200円の数量限定“トリュフ香る”仕様も気になるところ
今回サプライズ展示となったダイハツの新型コンパクトSUV。1.0リッター3気筒ターボで5ナンバーサイズ、市販化が楽しみな1台

T‘S-STYLE「ピッツァマルゲリータ」

T‘S-STYLE「ピッツァマルゲリータ」(1200円)

 次は、家族皆さんでモーターショーに来た際に食べるのにピッタリ! T‘S-STYLEの「ピッツァマルゲリータ」。イタリア直輸入の薪窯を使用し、なんと90秒で焼き上がりという素早さ。注文したのはピッツァマルゲリータ(1200円)。ちなみにハーフサイズ(700円)もあり、ここまで1人で挑戦している身からするとハーフを頼むべきなのに、見栄え重視、コスパ重視! ということでまるまる1枚ホールサイズ(23cm)を注文。

 お皿は小さくないのに、そこからはみ出さんとばかりにドーンと載せられたピッツァ! こんがり焼けたチーズの香りが実にいい感じ。食べてみると、90秒で焼き上がりってことは生地は結構薄いんじゃないの? という事前予想を裏切って、なんてモチモチ、ふっくらしていて柔らかい肉厚の生地! これは美味しい。トマトソースベースのシンプルなマルゲリータですが、ピッツァはトッピングよりも生地。生地が美味けりゃ、シンプルな味付けでもピッツァは極上のイタリアンに。ぜひご家族でモーターショーにお越しの方には、皆さんで味わってほしい1品。

 今年のモーターショー出展車両で例えるならば、家族みんなで食べるならこれ、ボリュームたっぷりクオリティ大満足! なトヨタ自動車「グランエース」(展示はトヨタ車体ブース)で決まりです。

キッチンカーの中に石窯! 本格的な焼き立てピッツァが味わえる
生モッツァレラ ブッターラがモーターショー限定特別メニュー。こちらも美味しそうだ
トヨタ車体ブースに展示されているグランエース。クルマのコンセプトに合わせ、モデルさんの佇まいもゴージャス

焼肉 芝浦「芝浦オールブラックカリー」

焼肉 芝浦の「和牛メンチカツカレー」(1200円)

 お腹が空いた時に1番そそられる匂いってなんですか? そう、カレーですよね。続いてご紹介するのは焼肉 芝浦の「芝浦オールブラックカリー」。焼肉屋さんの名前なのにカレー? 紹介によると、もともとは焼肉屋さんの裏メニューだったカレーが評判となって有名になったとのこと。選んだメニューは和牛メンチカツカレー(1200円)。

 運ばれてきて驚く、メニューの容器の色と同化しているくらいの真っ黒なカレー! まさにオールブラックの名に相応しい黒さ。そしてドーンとご飯の上に乗ったメンチカツ。見た目のインパクトは結構パンチがありますが、カレー自体はとても上品な味わい。甘味と後からくる辛さの絶妙なバランス。そしてまた、このメンチカツがウマい! 衣も薄めで、中身の肉の味わいをしっかりと味わえるこのメンチカツはぜひトッピングにおススメ。そのメンチカツに負けないくらい、カレーの中にもたっぷりお肉が入っており、うーん、これならご飯の量がもう倍あっても充分味わって楽しめそう。

 今回のモーターショー出展車両で例えるならば、いろいろな要素をハイレベルにバランス、走る楽しさも安全性も居住性も全てしっかり兼ね揃えて、デビューへの期待が膨らむスバル「レヴォーグ コンセプト」で決まり!

トッピングなしも選べるが、メンチカツ付をおススメしたい。ローストビーフもおいしそう
2020年後半登場予定とアナウンスされたレヴォーグ コンセプト。ぐるぐる回る展示は混雑時でも後方から見やすくてありがたい

たれかつ本舗 勝升「タレからあげ」

たれかつ本舗 勝升の「タレからあげ」(600円)

 ちょっと小腹空いたなー、そんな時に気軽にお腹を満たしてくれるちょうどいいもの、そう、唐揚げですよね。今回の東京モーターショーでもさまざまな唐揚げが用意されていますが、まず紹介するのはたれかつ本舗 勝升のタレからあげ(600円)。

 注文してみると、ご覧の通りタッパーから溢れんばかりの肉のボリューム! 1個1個がとにかく大きい。お肉の柔らかさは期待以上で、そこから溢れ出す肉汁とタレが混ざり合って口の中に幸せが広がります。タレをかけるとせっかくのサクサク感が損なわれてしまうのでは? なんて不安は全くなく、サクサクしっとり絶妙なバランス。これまた+200円で丼ぶりにもできるので、ご飯が進むこと間違いなしの1品。

 今回のモーターショー出展車両で例えるならば、サクサク感としっとり感が両方味わえる、ということで左右違うホイールを装着し、それぞれの角度で違ったスタイリングを味わえる仕掛けのBMW ALPINA「B3 Limousine」ということで。

この味は間違いなく白米に合う。+200円の丼ぶりもおススメ
左右で装着されているホイールのデザインが異なり、それぞれの角度から違ったスタイリングが楽しめるので、ぜひブースでチェックしてもらいたい。ちなみにBMWアルピナは1987年以来、今回で17回連続出展!

華鳥「大鶏排(ダージーパイ)」

華鳥の大鶏排(800円)

 唐揚げシリーズ続いては、華鳥の大鶏排(ダージーパイ)。ダージーパイとは台湾唐揚げのことだそうで、本場の夜市でも人気の1品だそう。大判のむね肉を1枚そのまま丸揚げにしてドン! 1枚で800円。最初は結構割高かなと感じられたものの、いやいやいざ食べ始めてみるとそのボリュームたるや! 2人でもなかなか、家族4人でシェアしてちょうどかもしれません。

 むね肉のパサパサ感などはまるで皆無、また日本の唐揚げにはない独特のスパイスが効いており、飽きずに食べることができました。モーターショー限定で、+100円で「超激辛悪魔の」タージ―パイという末恐ろしくなってしまうような1品もあり、激辛系が好きな方はぜひトライを。

 モーターショー出展車に例えると、想像していたよりも大ボリューム! いつもの定番ではないまた違った観点からの新しい味わい、ということでSUVとスーパーハイト軽ワゴンを融合させた、こちらも近いうちの市販化が期待される三菱自動車工業「Super Height K-Wagon Concept」でしょう!

ちなみに筆者は今回初めてタージ―パイなるものを知りました
こちらも市販化が近そうな三菱自動車「Super Height K-Wagon Concept」。後ろ姿もスタイリッシュ

利休抹茶本舗「もっちもち抹茶タピオカ」

利休抹茶本舗の「もっちもち抹茶タピオカ」(500円)

 そろそろデザートの話も気になってきたところで、最後にご紹介するのが利休抹茶本舗の「もっちもち抹茶タピオカ」(500円)。もう言わずもがなの人気のタピオカが抹茶と一緒に楽しめる一品。メニューは他にも抹茶のパフェ、お団子、わらび餅などなど、さまざまなスイーツもセットで楽しめるこちらのお店。でも、さすがにずっと同じ人の評価を聞いてもあれでしょうということで、ここはCar Watchの紅一点、編集部員の北村友里恵に差し入れがてら味わってもらいコメントをいただくことに。

「味を例えると“甘渋め”で、抹茶と甘さのバランスがちょうどいい感じです。タピオカはお店によっては結構芯が残っていて固めだったりするところもあるんですが、これはモチモチ感が最後までしっかりあって美味しいですね。今回の出展車両に例えるとですか? うーん、緑色でオシャレでかわいいダイハツさんのムーブキャンパス 初音ミク リミテッドパッケージですかね?」とのこと。突然に抹茶タピオカを持ってきてクルマに例えるなら? という質問にもスムーズに答えてもらいました。ありがとうございます。

店舗の佇まいも和風な装い
抹茶のドリンクは、ほうじ茶にも変更可能
ちなみにこちらの車両はOPEN ROADに展示中。ダイハツブースでは初音ミク関連のグッズも多く販売されていた

 このあたりで、筆者のお腹がもういっぱいになってしまったので終了。実はグルメキングダムのメニューはほかにもたくさんあり、またOPEN ROADや青海展示場側にもフードメニューがいろいろ揃っています。事前にしっかり調べて挑むのもよし、美味しそうな匂いに誘われてその場で決めてしまうのもよし。ぜひモーターショーの会場へ足を運んだ際には、クルマと一緒にグルメも楽しんでいただければ幸いだ。

岩田和馬