イベントレポート 東京オートサロン 2022
アルピーヌ、新型「A110S」世界初公開 グレード体系を一新して2月10日受注開始
2022年1月14日 19:23
- 2022年1月14日~16日 開催
千葉県千葉市美浜区の幕張メッセで、カスタムカーと関連製品の展示会「東京オートサロン2022」が1月14日~16日の会期で開催されている。
西ホール 209にあるアルピーヌブースでは、新型「A110S」の実車を世界初公開。会場に展示される車両は新型A110の発売を記念して30台限定で設定される「A110S アセンション」となっている。また、2021年シーズンからチーム名を「ルノーF1」から「アルピーヌF1」に変更してF1に参戦したマシン「アルピーヌ A521」も展示している。
新型A110は2月10日受注開始
また、アルピーヌ・ジャポンは同日、新型A110の日本導入についてオンライン説明会を実施。アルピーヌ・ジャポン COOの小川隼平氏がプレゼンテーションを行なった。
小川氏は冒頭で自身が描く「アルピーヌのイメージ」を紹介。アルピーヌのルーツはレース車両やラリーカーであり、軽量で正確なハンドリングが生み出すドライビングプレジャーが特徴としつつ、最も大切なことはかつての“初代アルピーヌ”が備えていたこれらの特徴を、余すところなく現代に蘇らせることにこだわり抜いたアルピーヌのスタッフが持つパッションだと定義。そんなパッションこそがアルピーヌの本質的な価値であり、このパッションをユーザーにしっかりと伝えていくことがアルピーヌブランドにとって重要だと語った。
2018年に日本で発売された2代目A110は、初代モデルを知るユーザーからはアルピーヌならではの魅力をしっかり持っていることが受け入れられ、当時を知らない人にもピュアな走行性能が高く評価され、国内外で賞を贈られていることをアピールした。
そんな現代のアルピーヌは、2021年はグローバルで2650台、日本では171台を販売し、日本は世界で4番目の市場となっているという。しかし、まだまだアルピーヌの存在を知らない人も多く、認知の拡大が課題だとふり返った。
会場で展示されている新型A110Sはフランス本国での販売に先駆けて生産された車両であり、日本市場に対する熱い期待からこの場で世界初公開されることになった。
マイナーチェンジが行なわれて2021年11月に発表された新しいA110はグレード体系を一新。グレード名は従来の「ピュア」が「A110」、同「リネージ」は「A110 GT」と名称が改められ、A110Sのみ従来と同じグレード名となる。
また、A110 GTとA110Sはエンジンのチューニング変更が行なわれ、最高出力が292PSから300PSに、最大トルクが320Nmから340Nmに向上。インフォテイメントシステムの充実も図られ、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応する新たなマルチメディアシステムを採用している。このような各種改良を施された新しいA110を、2月10日に受注開始すると小川氏は明らかにした。
最後に小川氏は「アルピーヌはモータースポーツに裏打ちされたピュアスポーツとしての性能と、フランス車らしい洗練されたデザインを合わせ持つユニークな存在として際立っています。この特別なモデルを、これからより多くのお客さまに楽しんでいただきたいと思っております」と口にしてプレゼンテーションを締めくくった。