イベントレポート 東京オートサロン 2022
ブリッツ、ターボ化した「GR86 コンセプト」をはじめ「BRZ」「シビック」などトータルチューンしたデモカー展示
2022年1月15日 15:44
- 2022年1月14日~16日 開催
東京オートサロン2022(1月14日~16日 開催)に出展している総合パーツメーカーの「BLITZ(ブリッツ)」。落ち着いたモノトーンのブースは「TUNE YOUR LIFE」というコンセプトを掲げ、展示している5台のデモカーは、すべて公道走行を前提としたカスタマイズが施されている。
「BLITZ GR86 CONCEPT」
5台のデモカーの中でもっとも目を引くのが、新型「GR86」をベースにした「BLITZ GR86 CONCEPT」になる。外装パーツは開発中の「AERO SPEED R-Concept」をセット。フロントは、張り出し感のあるディフューザー形状のフルバンパータイプで、リアもフロント同様のスタイリッシュなフルバンパーとなる。フェンダーは前後ともに迫力のあるオーバーフェンダーキットが装備される。
エンジンルームには開発中の「TURBO SYSTEM」を採用して、FA24エンジンの可能性を探っているという。基本的にはエンジン内部に手を付けないポン付けを想定していて、2.4リッターエンジンの出力を底上げする方向性としている。GR86用としてすでに発売されているのはサスペンションキットの「DAMPER ZZ-R SpecDSC PLUS」やブレーキキットの「BIG CALIPER KIT II」、「ストラットタワーバー」などの補強パーツとメーターなどの電子パーツが挙げられる。発売開始からわずかな時間しか経過していないが、ブリッツはGR86用としてすでに多くのパーツを開発またはリリースしている。このGR86デモカーは将来のカスタイマズ像を見据えたモデルということだ。
「BLITZ BRZ」
GR86 コンセプトと並んで展示されている「BLITZ BRZ」。GR86 コンセプトが現状では最大限のチューニングやカスタマイズを施しているとしたら、こちらのBRZはファーストステップのお手本のような仕様となる。
AERO SPEED R-Conceptのフロントリップ、サイドスポイラー、リアディフューザー、トランクエアリデューサーの4点が装備された外観は、純正の雰囲気を残しながらもボディ下部をブラックでしめることによって質感の高いスポーティさを演出している。GR86がフルバンパータイプだったのに対して、BRZはリップタイプを採用して幅広い選択肢を用意。リアウイングのフラップと翼端板はGR86と同形状だがマウントの高さを変えることで異なる印象を与えている。
エンジンはNAのままで、ボンネットを開けるとストラットタワーバーやラジエターホースが置き換えられているのが確認できる。注目したいのは吸入温度と効率を重視した「CARBON INTAKE SYSTEM」で、エンジンルーム内での存在感もある。BRZのデモカーはリップタイプの外装パーツに吸排気系、電子パーツ、足まわりパーツなどを盛り込んでいる。
「BLITZ CIVIC」
前回の2019年、前々回の2018年ともにブリッツブースでは先代のFK型シビックのデモカーを展示していた。カスタマイズのベースカーとしては少数派となってしまったが、いまだにパーツをリリースすると反響が多いそうで、2021年にフルモデルチェンジしたFL型もデモカーとして導入したという。
外装はAERO SPEED R-Conceptのフロントリップスポイラーとリアディフューザーを装備。吸排気系としては「CARBON POWER AIR CLEANER」「SUCTION KIT、NUR-SPEC CUSTOM EDITION」のマフラーがセットされている。外装、吸排気パーツともに開発中となっていて、エアロパーツは2022年春の発売を予定。また、「DAMPER ZZ-R SpecDSC PLUS」のサスペンションキットと「BIG CALIPER KIT II」のブレーキシステムも発売されている。
「BLITZ NX F Sport」
車高を落としてスポーティに乗りたいという要望はSUVオーナーの中でも少なくない。その希望を叶えるのが、国内外の多くのモデルに対応しているブリッツのサスペンションキット「DAMPER ZZ-R」になる。レクサス新型「NX」用は開発中だが、すでにデモカーには装備されていて、発売に向けて進行しているという。デモカーのDAMPER ZZ-Rはフロントを75mm、リアを80mm下げていて、NXの塊感をより強調。吸排気系の「CARBON POWER AIR CLEANER」と「SUCTION KIT」、「NUR-SPEC CUSTOM EDITION」のマフラーも現在開発中だ。
「BLITZ LAND CRUISER GR SPORT」
日本カー・オブ・ザ・イヤー、最終選考の候補車「10ベストカー」に選ばれるなど、2021年の話題の1台となった新型「ランドクルーザー」。ブリッツでもGR SPORTをデモカーとして導入。サスペンションキットといえば車高を下げるために使用することが一般的だが、このランドクルーザーではフロント56mm、リア33mm車高を上げている。リフトアップすることによりランドクルーザーの存在感も増し、より強靱な姿に仕立てられているという。吸排気系パーツの「CARBON POWER AIR CLEANER」と「SUCTION KIT、NUR-SPEC CUSTOM EDITION」や、電子パーツ「Power Thro」もランドクルーザー用を開発していて、発売が待たれる。