イベントレポート 東京オートサロン 2022
レイズ、SUPER GT GT300クラスに参戦する新マシン「apr GR86 GT」初展示 2022年モデル新作ホイールも勢ぞろい
2022年1月15日 16:18
- 2022年1月14日~16日 開催
1月14日から千葉県の幕張メッセ 国際展示ホールで開催されている東京オートサロン2022に出展しているアルミホイールメーカー「レイズ(RAYS)」のブースでは、SUPER GT GT300クラスに参戦する「apr GR86 GT」がお披露目されたほか、「ボルクレーシング(VOLK RACING)」「グラムライツ(gramLIGHTS)」「VMF」「A-LAP」「WALTZ FORGED」「ベルサス(VERSU)」「ホムラ(HOMURA)」「チーム デイトナ(TEAM DAYTONA)」などの新作を多数展示している。
また、展示車両もストリートスポーツカーから、BEV(バッテリ電気自動車)、オフロード4WD、そしてドリフトマシンと、幅広いジャンルで活躍しているレイズのホイールの高性能をアピールするラインアップとなっていた。
注目の新作ホイールをピックアップ
レイズを代表する鍛造ホイールブランド「ボルクレーシング」から新たに発売されたモデルが「NE24」だ。ボルクレーシングからは毎年新作が出ているイメージもあるが、レーシング直系ブランドだけに性能のアップデートが中心。実は完全新作となるのは7年ぶりとなる。
このNE24は、改造範囲が狭く市販車に近いスペックで競い合う「グループN」のカテゴリーで競争力を得ることを意識して作られたストリート用鍛造スポーツホイール。ネーミングにある「N」はグループNから取ったもので、「E」はEVOLUTIONのEが由来。
特徴は2×4のスポーク配置。通常はスポーク間の間隔を均等に配置するが、NE24では最新の剛性理論から導かれた変則的な配置としている。また、リムとスポークが繋がる部分はトヨタのWECマシン用ホイール開発から得たノウハウである三角形に広がるフェアリング形状とすることでここも剛性を高める。さらにハブとの接合部の面積を広く取ることで車体側との一体感を強化。タイヤやサスペンションの性能をフルに引き出せる作りになっている。
続いては鋳造ホイールのプレミアムブランド「ホムラ」の新作「2×7FA」を紹介。このホイールは近年、増えているハイクラスの4×4車、SUV向けに製作されたもの。従来、SUV用ホイールはどちらかというと力強さをイメージさせるデザインが多かったが、いまのSUVはフォーマルなシーンで似合うクルマになっている。そこで「ホムラ」というプレミアムブランドが持つデザインを4×4車やSUV用に仕立てたという。
基本的な形状は2本スポークで作るY字の形状が7つある2×7デザインだが、車体が大きいSUV車とあわせたときのバランスを考えてセダン向けよりスポークに少しボリュームを持たせている。また、SUVは車格的にそもそも車重があるし、ハイブリッドなどバッテリを積んだモデルも多いので、全車的に重量級。そのためナットホール周辺の面積を広く取ることに加えて、リム部もデザイン性を損なうことなく肉厚を増やし剛性を高める作りになっている。
レイズからは「車重があり、タイヤも大きくて重いSUVではデザインだけでなくそれらに対応するホイールの剛性も大事」という案内があったが、こうしたこともハイブリッドのレーシングマシン用ホイール作りから得たノウハウを使用するもの。
レイズは「The concept is racing」というものをテーマにしているが、これはレースからの技術を製品にフィードバックすることを意味している。そのテーマどおりの新作がこれらのホイールということだ。