イベントレポート 東京オートサロン 2023
「RAV4」の魅力をさらに引き出すカスタマイズを提案する豊田自動織機
2023年1月14日 13:59
- 2023年1月13日~15日 開催
豊田自動織機は「東京オートサロン2023」(幕張メッセ:1月13日~15日開催)にてトヨタ自動車「RAV4」のカスタマイズモデルを展示している。
RAV4の企画・デザイン・設計から製造までを担う同社がRAV4のさらなる魅力やユーザーニーズをリサーチするために用意したのは「PHEV-ADVENTURE」「PHEV-OFFROAD Package」「PHEV-SPORTY Package」の3台。いずれもPHEVモデルだ。
「PHEV-ADVENTURE」はAdventureグレードのフロントマスクを持ったPHEVモデル。一見ノーマル然としていながら実は現行モデルにはない組み合わせは、派手さこそないが製造メーカーらしい提案だ。欲しい外観や装備と欲しいパワーユニットの組み合わせがないというのは車購入時には実はよくある話。ちなみにこの組み合わせはパーツをそのまま流用する、いわゆる“ポン付け”では構造上できないという。
凸凹があり艶を抑えた質感の「GORI GORI BLACK塗装」を随所に施し、ワイルドな外観を持つ「PHEV-OFFROAD Package」は、アフターメーカーのパーツを随所に採用したカスタマイズモデルだ。このブラック塗装のパーツやアフターメーカーのパーツは現状でも購入可能な商品であるが、「PHEV-ADVENTURE」同様に現行のPHEV車ではできない組み合わせとなる。展示車はこれらに加え室内のパーツにもGORI GORI BLACK塗装が施されているが、こちらはワンオフだ。メーカーとアフターパーツメーカーが手を組んでユーザーニーズを模索する提案型の展示となっている。
AdventureグレードにPHEVの組み合わせの2台と趣が異なるのが「PHEV-SPORTY Package」だ。こちらはオンロード志向。PHEVの走りのよさと上質さを訴求するために車高を40mm下げ、さらに外観もRAV4の特徴である黒いフェンダー部分を塗装して低さを強調している。なおローダウンも市販されているアフターパーツで実現しているそうだ。塗装は艶のないマットパールホワイトと光沢のあるグロスブラックという組み合わせ。フロントマスクは欧州で発売されているGRスポーツと同じデザインながら、本来GRバッヂが付く部分の台座をなくしたもので、もともと作っている製造メーカーがあえて作るワンオフという気付かないようなこだわりも楽しい。
なお、今回展示されている3台のカラーはいずれも現行ラインアップにはないカラーを採用している。
メーカーのスタッフは実際にRAV4のオーナーズミーティングなどにも足を運び、ユーザーとのコミュニケーションを行なっているとのことで、ユーザー発信のアイデアがこれからの製品に生かされることもあるという。製造メーカーらしいこだわりと、アフターパーツメーカーとのタッグで現実味を帯びた提案はこれからのユーザーにとってもメリットは多いだろう。