イベントレポート 東京オートサロン 2026

TOYOTA GAZOO Racingのテーマは「喧嘩三番勝負」! トヨタvsダイハツの「ハイゼットトラック」カスタマイズ勝負などで盛り上げる

中嶋裕樹副社長はGRと袂を分かちTOYOTA RACINGとしてル・マン24時間での必勝を誓う

2026年1月9日〜11日 開催
TOYOTA GAZOO RacingブースではワールドプレミアされたばかりのGR GTなどを展示

 年初恒例となっているクルマ関連イベント「東京オートサロン 2026」が幕張メッセ(千葉市美浜区)でスタートした。今年の会期は1月9日〜11日。

 北ホールにブースを構えるTOYOTA GAZOO Racingでは、新たなフラグシップモデルとなる「GR GT」と「GR GT3」などを展示する。この2台は2025年12月5日にワールドプレミアされたばかりの新型車で、一般向けとしては今回が初公開となる。なお、1月7日付でTOYOTA GAZOO Racingは「GAZOO Racing」に、ドイツ・ケルンにある研究開発拠点(TOYOTA GAZOO Racing Europe)は、「TOYOTA RACING」に名称変更すると発表されている。

プレスカンファレンスのテーマは喧嘩三本勝負!?

トヨタ自動車株式会社 代表取締役会長 豊田章男氏

 報道関係者向けに行なわれたプレスカンファレンスには、「モリゾウ」ことトヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏が登壇した。

 冒頭、2025年のオートサロンで発表した「モリゾウの10大ニュース」の振り返りを実施し、ほぼ達成できたのではと総括。そして今年のテーマとして挙げられたのが「喧嘩三番勝負」だ。

 最初の勝負は「親子喧嘩」。文字だけ見ると不穏な印象を受けるかもしれないが、要はトヨタ(親)とダイハツ(子)でダイハツの2シーターミドシップ「ハイゼットトラック」をベースにカスタマイズ勝負をしようというもの。喧嘩を売った側となるダイハツ工業 代表取締役副社長 星加宏昌氏は「クルマが好きな従業員がたくさんいるので絶対に勝ちたい」と意気込む一方で、トヨタ側の代表となる「GR Garage GROW盛岡」をプロデュースするレーシングドライバー 佐々木雅弘氏は「なかなか難しい」「小さな町工場で少ないスタッフで設計図もなしに作ってきた」と少し弱気なコメント。

 コンセプトに関してもダイハツ工業 くるま開発本部 本部長 田中正広氏が「軽トラを知り尽くしたメーカーが軽だからこそできる働く・遊ぶ・助けるを1台で表現」としたのに対し、佐々木氏は「遊びは人数が多いほうが楽しい」とばかりに荷台に座席を追加して2by2に変更するという完全に遊びに振った仕様。勝負の結果は東京オートサロンの期間中に来場者による投票で決定するという。

トヨタとダイハツによる軽トラックカスタマイズ対決。キービジュアルは生成AIによるものだという
実車はダイハツブースに展示される

 続いての勝負は「社内抗争勃発」。これは冒頭で説明したGAZOO RacingとTOYOTA RACINGの対決。ここで登場したのが「ジャイアーノ」ことトヨタ自動車 代表取締役副社長 執行役員 中嶋裕樹氏。同氏は「(モリゾウに頼らずに)いいクルマを作りたいエンジニアはたくさんいる」として、「GRとは袂を分かちTOYOTA RACINGを立ち上げる」と宣言。WEC(FIA 世界耐久選手権)で「モリゾウの力を借りずにトヨタのエンジニアだけで必ずル・マン24時間で優勝し、トロフィーをここに叩き付ける」と必勝を約束した。

2番目はGAZOO RacingとTOYOTA RACINGの対決
名称変更
それぞれのブランドでレースに参戦
トヨタ自動車株式会社 代表取締役副社長 執行役員 中嶋裕樹氏
ジャイアーノに変身
モリゾウ氏もサングラス姿に

 最後は「カスタム対決!」。プレスカンファレンスの時点では一部文字が伏字になっていたが、中嶋氏が「カムリ」と口を滑らす場面も。その後、午後に実施されたスペシャルトークショーで「北米生産カムリ カスタマイズ対決!」だと明かされた。

最後は北米生産カムリ カスタマイズ対決!
実写フォトセッション(生成AIではない)

GR GT(プロトタイプ)

GR GT(プロトタイプ)
GR GTの骨格はオールアルミニウム
パワートレーンのカットモデルも展示される

GR GT3(プロトタイプ)

GR GT3(プロトタイプ)

GR Yaris MORIZO RR(プロトタイプ)

GR Yaris MORIZO RR(プロトタイプ)

GR Yaris Sébastien Ogier 9x World Champion Edition(プロトタイプ)

GR Yaris Sébastien Ogier 9x World Champion Edition(プロトタイプ)

GR YARIS Rally1

2026シーズンのWRC参戦車両。初戦となるモンテカルロは1月22日スタート

GR YARIS AERO PERFORMANCE PACKAGE GRxGROW Design NEW GR YARIS AERO KIT&Exhaust system

佐々木雅弘氏
新製品となるドライカーボンフラップ(AERO PERFORMANCE PACKAGE専用)は2026年2月発売予定
安田 剛

デジモノ好きのいわゆるカメライター。初めてカーナビを購入したのは学生時代で、まだ経路探索など影もカタチもなかった時代。その後、自動車専門誌での下積みを経てフリーランスに。以降、雑誌やカーナビ専門誌の編集や撮影を手がける。一方でカーナビはノートPC+外付けGPS、携帯ゲーム機、スマホ、怪しいAndroid機など、数多くのプラットフォームを渡り歩きつつ理想のモデルを探索中。