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トヨタとKDDI、「つながるクルマ」のグローバル通信プラットフォームを共同構築
2020年までに日米ほぼすべてのトヨタ車にグローバル共通DCM搭載
2016年6月2日 13:49
- 2016年6月2日 発表
トヨタ自動車とKDDIは6月2日、2020年までに日米市場ほぼすべてのトヨタ車に搭載予定のグローバル共通DCM(車載通信機)に向けて、グローバル通信プラットフォームの構築を共同で推進すると発表した。
トヨタは、クルマの「つながる化」を推進するため、現在は国や地域で仕様が異なっているDCMを2019年までにグローバルで共通化して、2020年までに日本・米国市場で販売されるほぼ全ての乗用車に搭載し、そのほかの主要市場においても順次搭載を進めていく予定。
今回、両社が共同で構築するグローバル通信プラットフォームは、グローバル共通DCMを搭載した車両の位置情報から、国や地域ごとに選定した通信事業者への自動的な接続・切替と、通信状態の監視を統合的に行うもので、これによりコネクティッドカーに必要な、高品質かつ安定した通信をグローバルで維持することができるとしている。
通信の接続・切替は、ローミングに依存せず、DCMに内蔵されたSIMの設定情報を、通信による書き換えによって行うことで、選定した通信事業者へ直接接続が可能となり、利用者はより低価格かつ高品質の通信を確実に利用することができるという。
同プラットフォームはトヨタとKDDIが共同で企画・設計し、開発・運用は KDDIが行う。また、各国における通信回線は、KDDIが有する600社以上の海外通信事業者との関係を生かし、トヨタとKDDIが共同で選定・調達し、当通信プラットフォームに組み入れていく。なお、今回構築するプラットフォームは、要請があればほかの事業者も利用可能とし、普及を拡大していく予定。
新しい通信プラットフォーム構築にあたり、トヨタ自動車専務役員でコネクティッドカンパニープレジデントの友山茂樹氏は、「クルマの『つながる化』において通信技術はたいへん重要であり、トヨタはかねてから情報通信事業に関与して来た。今回のKDDIとの通信プラットフォーム構築は、世界中のお客様に、高品質で安定したコネクティッドサービスを提供できる基盤の確立を目指すものである」と述べた。
一方、KDDI代表取締役社長の田中孝司氏は「このたび、トヨタ自動車とともに、グローバル規模でクルマの『つながる化』を推進することができ、大変光栄に思う。様々な国のあらゆるシーンでクルマが通信でつながる世界になる、そのような壮大なプロジェクトに参画できることに胸が高まっており、必ず成功させたいと思っている。当社は、グローバルに展開している KDDIグループの総力をあげ、これまでに培ったノウハウを結集し、クルマのさらなる魅力の向上に貢献していく」と述べている。