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ジャガー、“究極の実用的スポーツカー”新型SUV「F-PACE」発表会

横浜赤レンガ倉庫でF-PACEによるドライビング・パフォーマンスも披露

2016年6月14日 開催

ジャガー・ランドローバー・ジャパン マーケティング・広報部ディレクター 若林敬市氏と新型「F-PACE」

 ジャガー・ランドローバー・ジャパンは6月14日、ジャガー初となるSUV「F-PACE」の発表会を、スペシャルイベント「THE JAGUAR WEEK」が実施されている横浜赤レンガ倉庫で開催した。

 F-PACEは、ジャガー初のパフォーマンスSUVとの位置づけで、フランクフルト・モーターショー2013でコンセプトカー「C-X17」を発表、フランクフルト・モーターショー2015で実車を世界初公開。そして東京モーターショー2015で日本初公開(参考出品)された。

 ジャガー・ブランド誕生80周年にあわせて新モデルの導入が続き、2015年は「XE」、新型「XF」を日本市場に導入、この6月からは「F-PACE」も日本での販売が開始される。

 当初6月13日に予定されていた発表会は、あいにく天候の都合で中止となった。発表会に登場予定であったジャガー・ランドローバー・ジャパン 代表取締役社長のマグナス・ハンソン氏は、14日の発表会ではムービーで挨拶、「今、ジャガーにとって素晴らしい時、生誕80周年を迎えています。去年は2つのまったく新しいモデルを投入し、日本では前年比で157%の成長となっています。そしてF-PACEは、3番目のまったく新しいジャガー。ジャガーにとって初めてのSUVです。完璧なまでのデザインとパフォーマンスとドライビングを享受していただけます」とF-PACEについてコメントした。

ハンソン氏は「日本では前年比で157%の成長、この素晴らしいタイミングで大きなイベントを開催しようと考えました。もちろん1日だけでは不十分ですので1週間のイベントを企画し、すばらしいブランドであるジャガーの80周年を祝うためのイベントにしました」とムービーの中で語っていた

0-100km/h加速5.5秒の俊足SUV、F-PACEは究極の実用的なスポーツカー

F-PACEのエクステリアでは「ヘッドライトが鋭い目つき」「スポーツカーらしくロングノーズに見えるよう、グリルからAピラーまでをラインでデザイン」とフロントまわりについてコメント。「ドアパネルの下側やリアまわりも、車高が高く見えないようなデザインがされている」とのことだった
インテリアはジャガーらしい品のある落ち着いた雰囲気。ラゲッジルームは508Lとプレゼンテーションには記載されていたが、本国ではテンパータイヤを除きパンク修理キットに換えることで650Lと謳っているとのこと
左は20インチの標準ホイール、右はオプションの22インチホイール。スポーク部のデザインは大きく異なる。タイヤは20インチが255/50 R20のコンチネンタル、22インチでは265/40 R22のピレリ製が装着されていた

 F-PACEでは、最高出力が380PSと340PSという2種類のV型6気筒 3.0リッタースーパーチャージドガソリンエンジンと、燃費15.8km/Lを達成する最高出力180PSの直列4気筒 2.0リッターターボディーゼルエンジン、計3種類のエンジンが選択可能で、いずれのモデルも8速ATを組み合わせる。380PSのエンジンを搭載する「F-PACE S」では、0-100km/h加速が5.5秒と、4WDのSUVとしては俊足を誇る。

 シャシーは80%にアルミニウムを使用しているという軽量モノコック構造を採用。ストップ/スタートテクノロジーや最新の再生可能充電(ブレーキから運動エネルギーを集めてバッテリーを充電)を装備するなど、燃費向上も図られている。

 また、アクティビティキーやドライバーアシスト機能などの最先端テクノロジーを装備し、マルチタッチジェスチャー機能付10.2インチ タッチスクリーンのシンプルな操作で、快適なドライビングも実現。価格は639万円~981万円で、限定モデル「F-PACE FIRST EDITION」は1108万9000円。

 ジャガー・ランドローバー・ジャパンのマーケティング・広報部ディレクターの若林敬市氏は、F-PACEの商品説明で「F-PACEの投入は、ジャガーの新時代の幕開けと呼びたい。80年間の歴史を重んじながらもジャガー史上初のSUVをリリースし、新しいラインナップを完成させました。まだまだラインナップの強化は続けていきます」と新時代の幕開けであることを強調した。

 また「ジャガーのF-PACEの開発陣は、究極の実用的スポーツカーであると定義付けて開発をしています。見た目などのすべてがスポーツカーを彷彿とさせるもの。スタイルとパフォーマンス、そして実用性のすべてが完璧なバランスでデザインされています」とF-PACEのポイントを示した。

若林氏のプレゼンテーションのスライド(一部)。ジャガー創設時の理念「Grace, Pace and Space」についても説明。F-PACEが車名に速さを意味する "Pace" を使っているのは、ジャガーブランドが提唱する "THE ART OF PERFORMANCE" を物語っているとコメントした
オプションの「ディプロイアブルサイドステップ」の説明とデモンストレーションを行なう若林氏。ドアを開けると電動でステッププレートがせり出してくる。車高の高いSUVでは便利な機能
マルチタッチジェスチャー機能付10.2インチ タッチスクリーンの操作で、快適なドライビングを実現。12.3インチのインストルメントクラスターは、通常のメーター表示からナビゲーション画面への切り替え表示も可能。歩行者検知機能が追加されたAEBや各種ドライバーアシスト機能などの最先端テクノロジーも装備

赤レンガ倉庫の巨大円形コロシアムでF-PACEがドライブパフォーマンス

 横浜赤レンガ倉庫で実施されているスペシャルイベント「THE JAGUAR WEEK」の目玉である「JAGUAR COLOSSEUM」では、高さ10m、最大直径15.5mの円形競技場のコロシアムに見立てた巨大バンクをF-PACEが駆け回る“ウォールドライブ”と呼ぶパフォーマンスが行なわれる。

 F-PACEのアルミニウム製軽量シャーシの優位性を誇示するために考えたイベントとのことだが、垂直に近い角度で走行している車両を、シースルーになっている鳥かごのようなバンクの外側から観ることができ、近距離で観ると迫力があるものだった。

F-PACEが、徐々に車速を上げてバンクの底から登っていくパフォーマンスを披露。さほど高速に周回するものではないが、フロアパネルが丸見えになるのは見応えがある
コロシアム風の鉄格子をジャガー「F-PACE」が走りまわる

 また、6月18日まで(19日は車両展示のみ)のイベント開催期間中は、天候にもよるがF-PACEがコロシアムを駆け回るパフォーマンスショーを定期的に実施する予定とのこと。ジャガー・ランドローバー・ジャパンの若林氏によれば、赤レンガ倉庫近辺の夜景とともにライトアップされた状態を楽しめるので、日没後のパフォーマンスを観覧するのがよいのではないかと話していた。

"THE ART OF PERFORMANCE" を体現するグレードを中心に、フルラインアップ展示と試乗車両も用意

 会場内には「XE S」「XF S」「XJ AUTOBIOGRAPHY LONG WHEELBASE」「F-TYPE SVR COUPE」「F-PACE R-SPORT」「F-PACE PRESTIGE」などの現行モデル展示に加え、「1963 JAGUAR E-TYPE 3.8 LITER COMPETITION COUPE」の展示や、ジャガーグッズが置かれているなど、ジャガーファンにはたまらない内容となっている。

575PSエンジンから0-100km/h加速3.7秒、最高速322km/hを誇るF-TYPE SVR COUPE。価格は1779万円より
こちらはXF S。スポーツカースタイルとラグジュアリーさを上手く調和させている。1120万円より
XJ AUTOBIOGRAPHY LONG WHEELBASE。価格は2002万円から
340PSのV型6気筒 3.0リッターエンジンを搭載するXE Sは769万円より。エンジンのV字部分に装着したツインボルテックススーパーチャージャーにより、ボンネットラインを低くできている
JAGUAR E-TYPE 3.8 LITER COMPETITION COUPEやジャガーグッズはテント下に展示されているので見逃さないように
こちらが錦織圭選手と「F-PACE」をバーチャル試乗できるジャガー・ランドローバー・バーチャル・ドライブ。実際に首を左右や上下に動かすと視界が変わり面白い
「XE 20d R-SPORT」「XF S」「XJ PORTFOLIO」「F-TYPE R AWD COUPE」の試乗車両も用意されているので、実際にジャガーの最新モデルに触れてみたいドライバーには絶好のチャンス

 スペシャルイベント「THE JAGUAR WEEK」は、当初予定されていた6月13日は荒天のためイベントは中止となったが、6月15日~19日は11時~20時に開催。

 また、6月18日は、13時~14時にジャガーオーナーの車両が横浜赤レンガ倉庫に集結して横浜の街をパレード。18時~20時は「フィナーレイベント」として、国内外で人気を集めるギタリストのMIYAVI氏とDJ KAORI氏の2名が出演しイベントを盛り上げるとのこと。クルマ好きでなくとも楽しめるイベントとなるので、この週末のお出かけ先に含めてみてはいかがだろうか?