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TS050 HYBRID 5号車、ル・マン終盤のストップ原因はターボチャージャーとインタークーラーを繋ぐ吸気ダクトまわりの不具合

今回の原因は第2戦スパ6時間レースでのエンジントラブルとは無関係

2016年6月23日 発表

残り5分を切ったところでストップしたTS050 HYBRID 5号車

 TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ自動車)は6月23日、「FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦 ル・マン24時間レース」の終盤、TS050 HYBRID 5号車がストップした原因について発表した。

 発表によると、ターボチャージャーとインタークーラーをつなぐ吸気ダクトまわりの不具合によるもので、これによりターボチャージャーの制御が失われた。

 不具合発生時、原因が特定されていない段階で、低下したエンジン出力を回復させるべく制御系の設定変更が試みられた。結果的には5号車はファイナルラップを走り切ることができる状態となったものの、その対応には時間がかかり、規定されている6分以内にファイナルラップを終えることができなかった。

 このトラブルの真因については、現在ドイツ・ケルンのトヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)で詳細を調査中している。なお、今回の原因は第2戦スパ6時間レースでのエンジントラブルとは無関係であると発表しており、今後同様のトラブルの再発防止のため、TMGで徹底的な原因究明調査を進めるとしている。