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プジョー、新型「3008」を日本初披露した「PEUGEOT LION MEETING 2016」レポート
ラリーカーの「208 R2」展示や「プジョースタイルコンテスト」も実施
2016年11月24日 15:28
- 2016年11月19日 開催
- 渚園(静岡県浜松市)
プジョー(プジョー・シトロエン・ジャポン)は、プジョーブランドとしては2回目の開催となるファンミーティング「PEUGEOT LION MEETING 2016」を11月19日に開催した。当日はプジョー車のフルラインアップ展示のほか、ユーザー参加のカスタムコンテスト、トークショーやライブ、グッズプレゼントなどが催された。
会場となった「渚園」は、静岡県浜松市の浜名湖に浮かぶように存在している正方形の島で、オートキャンプが可能な広大な芝の広場がある。この広場を会場として使っているため、イベント会場と来場者の駐車場が離れておらず、気軽に行き来しながらユーザー同士で親睦を深められるスタイルとなっていた。当日は残念ながら天候に恵まれず、ときおり雨が強く降って足下のわるいなかでの開催となってしまった。
会場には、現行プジョー車のフルラインアップが、ステージを中央に2カ所に分割して展示されていた。新しいディーゼルエンジンのBlueHDi搭載車やクロスオーバーSUV、308のスポーツモデル「PEUGEOT SPORT」などが目についた。
車両展示のなかには、販売しているラインアップ車に混じってプジョー・シトロエン・ジャポンがサポートする「ラリープラス・クスコレーシング・ラリーチーム(サンクレーシング)」から2016年 JAF 全日本ラリー選手権 JN-5クラス(排気量1500cc超~3000cc以下)に参戦する「YHクスコラリープラス208 R2」のラリーカーの実車も展示されていた。
チームはシーズン最終戦となる第9戦「新城ラリー2016」でJN5クラスの3位でフィニッシュ。ドライバーの柳澤宏至選手、コ・ドライバーの中原祥雅選手ともに年間チャンピオンを獲得している。
ステージで行なわれた「PEUGEOT WORKSHOP」では、NAVI CARS編集長でボイス・パブリケーション 代表取締役の河西啓介さん、モータージャーナリストの嶋田智之さんと今井優杏さんが登場。プジョー各モデルの魅力を、並べられたクルマのあいだをユーザーと一緒にまわりながら伝えていた。
また、JAF 全日本ラリー選手権 JN-5クラスにYHクスコラリープラス208 R2で参戦する柳沢宏至さんも登場。河西さんとともに展示されていたラリーカー208 R2の細かな解説を行なったり、308 GTiを見ながらマニュアルシフトでのスポーツドライビングの楽しみについて熱く語った。
新型「3008」を日本初披露
PEUGEOT WORKSHOPのなかでは、ステージ前でベールをかぶっていた新型「3008 GT BlueHDi」のアンベールも実施された。新しい3008は9月に開催されたパリモーターショー 2016で世界初公開されたモデル。前モデルから一新された外観デザインと、メーターパネル全面がデジタルディスプレイになる第2世代の「i-Cockpit」を採用。プジョーでは小径ステアリングホイールの上からメーターパネルを見るタイプを「i-Cockpit」と呼んでおり、表示内容はすべて日本語対応となっていた。メーターパネル部の12.3インチスクリーンは、メーター表示以外にもクルマの各種インフォメーションなど、さまざまな内容にアニメーションで切り替わる様子を見ることもできた。インパネ中央の8インチディスプレイはタッチパネルで、さまざまな機能を指先で操作できる。
エンジンなど日本向けの細かなスペックはまだ発表されていない。今回の日本初披露は、あくまでプジョーファンに向けて先駆けて公開するというサービス。なお、欧州仕様のパワートレーンでは、2.0リッターディーゼルエンジン「BlueHDi 180 S&S」に6速ATを組み合わせている。
会場では、前回同様に「プジョースタイルコンテスト」と題する、事前に申し込んだ30台のプジョーオーナーが愛車のカスタムやグッズなどで自身の“プジョースタイル”を競うコンテストも開催。来場者がエントリーカーを見学し、投票ボードにシールを貼って最優秀賞を決めるという形式だった。
プジョースタイルコンテストのエントリーカー
このほかにもステージでは、FM放送の公開録音やライブ演奏などに加え、くじ引きで車種を選び、当たった車種のオーナー全員へのプレゼントや、○×クイズなども行なわれていて、悪天候ながら参加者は盛り上がっていた。
公道を使った試乗は20台と豊富に試乗車が用意されていた。30分ごとに9枠が設けられ、試乗車は抽選で決められる。驚いたことに、308 GTi 270 by PEUGEOT SPORTや208 GTi by PEUGEOT SPORTの試乗車も用意されていた。試乗の人気が高く、参加枠は常に埋まっている状態だった。
終盤にさしかかると急速に天候が回復し、あっという間に快晴となった。イベントの最後にはプジョー・シトロエン・ジャポン 代表取締役社長 クリストフ・プレヴォ氏がステージに立ち、「フランスは日本から1万kmほど離れていますが、この離れた地にこれほど多くのプジョーファンがいることを知ってとても嬉しく思います。300台を超えるプジョー車が集まってくれました。拍手を贈りたいと思います。プジョーが始まって200年が経ちます。プジョーの魅力は最新テクノロジーとデザインのよいバランスです。本日紹介した『3008』は、革新的な技術を搭載し、デザインのよいすばらしいクルマに仕上がっています。フランスでは予想をはるかに超える受注を頂きました」。
「この夏、BlueHDiというディーゼルエンジンを発表し、日本に合わせた成長サイクルをより加速させていくつもりです。デジタル化が著しいですが、やはり人との直接のふれあいが重要かと思います。今日のようなファンとの交流の場を作ることが重要と考えていますので、今後も続けていければと考えています。プジョーファンのみなさんの口コミはとても心強いものです。日本人は兆しを重視すると聞いています。あれだけの悪天候が最後に急に晴れたのも、未来のよい兆しかも知れません。最後にみなさんで『プジョー万歳!』と声をあげましょう」と、締めくくりの挨拶をして閉会した。
2回目となったPEUGEOT LION MEETING。今年は悪天候にたたられたが、最終的には晴れわたり、来場者は和やかな雰囲気のなかで帰路についた。来年の開催も期待したい。なお、入場はプジョー車オーナーでなくてもとくに問題ない。さまざまなプジョー車や文化に存分に触れることができるよい機会なので、プジョー車に興味がある人は、次回はぜひ会場に足を運んでほしい。