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レッドブル エアレース 2017の世界チャンピオン・室屋義秀選手、最終戦の優勝を含め今シーズンの激闘を振り返る

2017年のシーズンレビューレポート

2017年10月19日 開催

レッドブル エアレース 2017の世界チャンピオン・室屋義秀選手、最終戦の優勝を含め今シーズンの激闘を振り返る レッドブル・エアレースで世界チャンピオンを獲得。室屋義秀選手(No.31 チーム ファルケン)
レッドブル・エアレースで世界チャンピオンを獲得。室屋義秀選手(No.31 チーム ファルケン)

 世界最高の飛行技術を競う「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2017」の最終戦が、米インディアナポリスで10月15日(現地時間、日本時間10月16日)開催され、同大会で日本人パイロットの室屋義秀選手(No.31 チーム ファルケン)が優勝。ポイントランキングトップとなり、2017年シーズンの世界チャンピオンを獲得した。その優勝の余韻も冷めやらぬ10月19日、都内で2017年のレースを振り返るシーズンレビューが開催された。

 室屋選手が優勝後に日本で初めて公の場に姿を表すということもあり、会場にはTV局を始め多数の報道陣が詰めかけた。レビューはフリートーク形式で行なわれ、今シーズンの公式映像を見ながら第1戦から第8戦まで、室屋選手のコメントを挟みつつ振り返った。


レッドブル エアレース 2017の世界チャンピオン・室屋義秀選手、最終戦の優勝を含め今シーズンの激闘を振り返る トロフィーを手にする室屋義秀選手
トロフィーを手にする室屋義秀選手

――興奮冷めやらぬ中の帰国だと思いますが、いつ帰国されましたか。

室屋選手:昨日(10月18日)ですね。

――このユニフォームの胸元にあるチームナンバー「31」のロゴは今シーズン、デザインをリニューアルされていて、願いを込めて「1」が隠れているんですよね。2つの数字の真ん中をよくご覧いただければ分かると思います。このデザインで戦って、みごとワールドチャンピオンになりました。

室屋選手:ありがとうございます。

レッドブル エアレース 2017の世界チャンピオン・室屋義秀選手、最終戦の優勝を含め今シーズンの激闘を振り返る チームナンバー「31」のロゴデザイン
チームナンバー「31」のロゴデザイン

――開幕はアブダビからスタートしましたが、この第1戦のことはあまり話したくないかも知れません。オーバーG(飛行中重力が0.6秒以上10Gを記録すること。上限は12G。オーバーGになると、DNFと判断され、その瞬間にレースが終了する)でノーポイント、13位という結果でした。

室屋選手:冬場に総合優勝を目指すということで、けっこう意気込んでいろいろと改造してきたのですが、すべてが裏目に出ました。エンジンはオーバーヒートして、まったくレースにならない状況で、レース日にはなんとか元に戻ってきたのですが、コンピュータのシステムを含めて、いろいろなものも含めて壊れてしまい、結局オーバーGということになってしまいました。

――そこからよく切り替えをしました。2月のアブダビから4月のサンディエゴまで2カ月あったわけです。

室屋選手:レース日のスピードは、わるくはない状態まで持ってこれていたんです。だから結局オーバーGしたんですけど。チームとしては、オーバーGで沈んだけれど「ココから行こうよ!」と。機体もファルケンの新デザインにペイントして、気分も一新して、サンディエゴではトレーニングとテストを繰り返して臨みました。その成果が出て、気持ちのいい勝ち方ができました。

――予選が10位で、Round of 8ではマルティン・ソンカ選手(No.8 レッドブルチーム ソンカ)に勝っての通算2勝目の優勝を遂げるわけです。

室屋選手:そうです。シーズンでは1勝ですが、通算2勝目です。

――その勢いのまま千葉にやってきました。母国開催で勝ちたいというところですが、結果は2年連続優勝。シーズンで2連勝ということになるわけです。

室屋選手:前のサンディエゴで勝ってきていますので、期待は高まっていますしね。ただ、ミスもちょっとあったりして、Round of 8では勝ち上がれないかなという感じもありました。対戦相手のマット・ホール選手(No.95 マット ホールレーシング)がペナルティで、辛くも勝ち上がったということです。ファイナルもですが、いろいろなところでほかの選手のミスや風に助けてもらいました。

――Round of 4で一番最初に飛んで、最後にマルティン・ソンカ選手がペナルティを受けてみごと優勝と。この時点で2勝している室屋選手がポイントトップに立ってブタペストに行くわけですね。

室屋選手:初めてシーズンのポイントリーダーになったということですが、このあたりから少し調子が崩れ始めていたんです。ちょっとスケジュールが過密になり過ぎて、トレーニングができなかったり、体調の調整がしきれなかったりと、テンポが狂い始めてきました。それでもブタペストは3位ということだったんですが、下ってる感じがありました。

――8戦中4戦終了で39ポイント。マルティン・ソンカ選手に2ポイント差でリードして折り返したわけです。カザンまではタイトなスケジュールでしたよね。

レッドブル エアレース 2017の世界チャンピオン・室屋義秀選手、最終戦の優勝を含め今シーズンの激闘を振り返る インディアナポリス決勝直前ハンガーでのマルティン・ソンカ選手
インディアナポリス決勝直前ハンガーでのマルティン・ソンカ選手

室屋選手:カザンに入るのに少し不安を持ちながら入り、なんとか持ち直さなきゃと思いながらも「厳しいな」という感じはありました。

――予選は9位。その後室屋さんのフライトになると天候が悪化していくという状況でした。

室屋選手:かなり天候がわるくて、レースに集中できないというのがあったのですが、その前のブダペスト戦あたりから、体調も含め100%ではない状況でした。全体に疲れが漂っている感じがありましたね。

――結果、カザンではノーポイントとなりポルトに移るのですが、フレームにヒビが入っているのが発覚しました。キャンセルも考えましたか。

室屋選手:通常は屋外整備というのは無理なんですよ。工場に持ち込んで直さないと修理できない内容なので、これはちょっと無理かなという感じがありつつも、技術者の協力を得て2日間ですかね、作業が終わったのが予選日の昼、開始の1時間前です。

――チームの垣根を越えて直してくれたわけですよね。奇跡です。

室屋選手:この場所で直らなければ、多分ドイツ戦も飛べなかったと思います。チャンピオンシップは終わってたと思います。

――練習をしないままの予選ですか。

室屋選手:1分だけ飛んで予選に臨みました。調整もなにもないままぶっつけ本番ですね。

――結果、予選は3位だったんですよね。

室屋選手:そのときはなんかアドレナリンが出てたんですかね、すごくいいフライトができました。奇跡的でした。

――その後、ピーター・ポドランセック選手(No.37 ピーターポドランセック レーシング)に勝って、マルティン・ソンカ選手にRound of 8で勝って。

レッドブル エアレース 2017の世界チャンピオン・室屋義秀選手、最終戦の優勝を含め今シーズンの激闘を振り返る インディアナポリス決勝での室屋選手のフライト
インディアナポリス決勝での室屋選手のフライト

室屋選手:その前のカザンでノーポイントだったんですが、マルティン・ソンカ選手もRound of 14で負けてて、命拾いしたんです。もつれてポルトに行ってRound of 8で直接対決ということです。ほぼポイントは並んでいましたので、後半戦の天王山、大勝負という感じになったのですが、スタートゲートに入るまで大きな橋を越えてくるんですが、いまいち調整がついてなく、データが取れずにスタートスピードの調整が難しく、いつもより遅いスタートスピードの200ノットのところを180ノットでした。エンジンの調整がいつもと違うところで、スタートスピードが0.07ノットかな、オーバーしてしまったんです。0.15km/hくらいですかね。1秒のペナルティを受けて負けました。ここでチャンピオンシップは遠くなったなと。そのままマルティン・ソンカ選手は優勝しましたので。

――ただ、Round of 8のタイムによって5位以降が決まるのですが、室屋選手は6位になって、5ポイント獲得できたのは後々大きかったのではないですか。

室屋選手:まぁフレームを修理したところから行ったので、飛べただけで御の字ですし、5ポイント取れただけでもOKでしょうと思いつつも、チャンピオンシップを見ると残り2戦で10ポイント差と。特にピート・マクロード選手(No.84 チーム マクロード)は調子がよくて、予選でずっとトップを取っている状態でしたし、これは厳しいなと思っていました。

――そして、ドイツのラウジッツは背水の陣で臨むわけですが。

室屋選手:ポルトの時点で自力優勝は消えましたので、何か作戦がないことには優勝には届かないということになりました。

――第7戦のラウジッツも予選は3位ということで、好調な滑り出しでした。

室屋選手:ラウジッツも予選はよくて、スピードも全体的によく、自分も乗れてる感じがあってここは一発勝負できるだけの調整が付いてきてました。チャンスが来たら勝負に出ようと思ってて、いろいろなシナリオを考えていました。前にいる3人とファイナル前に当たって勝負をつけて、1人か2人追い抜かない限りインディアナポリスでの優勝の目はなくなるというのは分かっていましたので、どこかで自分のペースを落として当たりにいくということは必要だなと思っていました。

――タイムを出してしまうと組み合わせがわるくなるとか、上がれないということもあるわけですから、調整しにくいとは思うのですが、予選で3位のタイムを出し、Round of 14ではフランソワ・ルボット選手(No.12 FLV レーシング チーム)と当たることになりますね。そして後攻でしたよね。

室屋選手:2秒くらい余裕があるなと、ペースを落としてギリギリで勝とうと。次のラウンドの対戦順がタイムで決まりますので。上位陣はどうせRound of 8でも上位に来ますので、なるべく下位に行って当たりにいくと。でも結構リスキーなんです。ペース配分を変えると、ガタガタにフライトが崩れるんです。そんなに簡単にペースは落とせないんです。ここは一発勝負にいくしかないと思って、ペースを落としました。

――我々はそういう作戦を知らずに、ちょっと調子がわるいな、大丈夫なのかという雰囲気でした。その結果、Round of 8の組み合わせがみごと上の選手のカービー・チャンブリス選手(No.10 チーム チャンブリス)と対戦することになりました。さらにピート・マクロード選手とマルティン・ソンカ選手が対戦する組み合わせになりました。トップ4が潰し合うということになったわけです。

室屋選手:そうですね。これで勝てばトップ2には入るということになりました。そこはラッキーでした。

――みごとカービー・チャンブリス選手を下してFinal 4へ進みます。Round of 8で1ヒート目で勝つとFinal 4で一番最初に飛ぶんですよね。室屋選手はこれで勝つことが多いと思うんですが、ラウジッツでは2番スタートということになりました。

室屋選手:どちらかと言うと先に飛んだほうがいいような気がしますが、そこはあまり気にしていないです。ファイナルはほとんど皆ミスしませんので、目いっぱいで気持ちよくいったほうがうまくいくことが多いですね。

――ラウジッツでは、マット・ホール選手が2位に入ることでポイント獲得がうまくいったんですよね。

レッドブル エアレース 2017の世界チャンピオン・室屋義秀選手、最終戦の優勝を含め今シーズンの激闘を振り返る インディアナポリス決勝直前ハンガーでのマット・ホール選手
インディアナポリス決勝直前ハンガーでのマット・ホール選手

室屋選手:マット・ホール選手は優勝の目がなくなっていたので、ジョークで「ソンカに入られると困るんで、2位に入ってくれない?」と言ったんです。マットとは2009年組の同期でトレーニングしてきたので、ジョークも言い合えるんですよね。ジョークで言ってたらホントにそうなったんです。

――ラウジッツでは室屋選手がみごと優勝。ポイントランキングを4ポイント差まで詰めることができました。今季3勝目。インディアナポリスに乗り込むワケです。風が吹き荒れるというコンディションでした。

室屋選手:前日までは南風、決勝からは北風で、真反対だったんですよ。しかも風が強い。グランドスタンドを超えてくる風ですので、もの凄い気流が荒れてて、とてもとても難しいコンディション。トレーニングではこのコンディションで誰も飛んでいない。いきなりRound of 14でどんな状況か分からずに飛んでいる、何が起きるか分からないレースでした。Round of 14のスタートも遅れました。

――Round of 14では、ワールドシリーズポイントで争っているマルティン・ソンカ選手と当たるワケです。

室屋選手:予選がちょっとエンジンの調子がわるく、ぜんぜんタイムが伸びなくて後ろに沈んだんですが、まさかという感じですよね。

――いずれはどこかで当たって勝ち上がらないと、4ポイント差は埋まらないとは思いますが、ここで室屋選手は勝利します。

室屋選手:負けたら負けだし、ホントの勝負という思いですよね。

――そして、負けたマルティン・ソンカ選手がファステスト・ルーザー(敗者の中で一番タイムがよい選手が残るルール)で上がってくるというのも、ドラマですよね。

レッドブル エアレース 2017の世界チャンピオン・室屋義秀選手、最終戦の優勝を含め今シーズンの激闘を振り返る インディアナポリス決勝でのマルティン・ソンカ選手のフライト
インディアナポリス決勝でのマルティン・ソンカ選手のフライト

室屋選手:パイロンヒットして、あのタイムだとまず来ないだろうと思っていたのですが。本人のコメントでも上がれないと言っていたくらいですから、通常だと上がってこないはずなんですが、荒れたコンディションの中でペナルティが多発して、上がってきた。

――最大7秒ほどのペナルティを受ける選手もいました。Round of 8はミカエル・ブラジョー選手(No.11 ブライトリング レーシング チーム)との対戦で勝ち、Final 4へ行き、チャンスだと。そして1分03秒台。トラックレコードを出す。ファイナルでシーズンの最速タイムを出すなんて、考えられないですよ。

室屋選手:Round of 8の最終ヒートは、マット・ホール選手とマルティン・ソンカ選手だったんですが、頼むからもう1回アシストしてくれとジョークで言ったんですが、マットはパイロンヒットしてしまったんですよね。着陸するとき、同じ無線の周波数を聞いていますので、僕は地上でスタンバイしていて、「Sorry Yoshi!」って言うもんで大笑いしてしまいました。Final 4に飛び立つ直前の話です。これで力が抜けたのもありました。コンペティターですが仲間でもありますので。最後の最後ですから、全力で飛んだ結果、凄いタイムでしたね。

――そうですよね~。コンピュータで試算しても、あのタイムは出ないと聞いています。

室屋選手:1分04秒を切るのは相当難しいはずで、それを1秒ですから。我々にとって1秒はとてつもなく長いタイムなのです。何が起こったのかという感じでしたね。

――室屋選手のフライト時に風が少し落ち着いていたんじゃないかとも聞きました。

室屋選手:いや、そうでもないですね。最終ゲートから最後の15秒くらいのところは、風に煽られていてひっくり返るくらいになっていたりして、もうパイロンヒットするという直前ギリギリくらいの感じでもあったので、コンディションは決してよくはなかったです。だからホントに、いったい何が起きたのかなという感じです。

――マルティン・ソンカ選手はこのタイムを上まわることはできず、インディアナポリス優勝が決まり、15ポイントを獲得。そしてワールドシリーズチャンピオンに決定した。

室屋選手:ホントに最後の最後の最後の最後のフライトで決定って、いつまで引っ張るんだって感じですよね。

――モータースポーツで、ワールドシリーズチャンピオンが最終戦で決まるっていうのは、まずないですよね。

室屋選手:しかも最終フライトですからね。

レッドブル エアレース 2017の世界チャンピオン・室屋義秀選手、最終戦の優勝を含め今シーズンの激闘を振り返る インディアナポリス決勝での室屋選手のフライト
インディアナポリス決勝での室屋選手のフライト

――これで夢は成し遂げました。次は見据えているのですか。

室屋選手:総合優勝は今年の目標なんですけど、自分としては“操縦技術世界一”ということは昔から掲げていて、今回でも予選が乱れたり、いろいろあるわけです。ワールドチャンピオンにポール・ボノム選手(2003年~2015年のシーズンで活躍)の名前が3回あるわけです。絶対王者で、彼の技術というのは秀でていて、追いついていないというのは自分でも分かりますので、技術はまだまだ追いたいと思っています。追っていけば、もう1回チャンピオンということもあるでしょうけど、優勝とは関係なしに技術を追い続けていきたいなと思います。

――V2という目標をいただきました。2年連続というのはポール・ボノム選手だけなんですよね。とても難しいことです。

室屋選手:結構奇跡的な勝ちもあったり、運不運もあり、そういうのも含めて1年間チームを強い状態で進めていくことができないと総合優勝はできませんので、速くなったから来年総合優勝できるかというと、それはまた違うと思います。課題かなと思います。技術的には積み重ねていけばどんどん上手くなっていきますから、そこについては妥協なくやっていきたいと思います。

レッドブル エアレース 2017の世界チャンピオン・室屋義秀選手、最終戦の優勝を含め今シーズンの激闘を振り返る ハンガー内の室屋選手の機体「Edge 540 V3」
ハンガー内の室屋選手の機体「Edge 540 V3」

――国内の活動も休む間もなく、次々ありますよね。国内ではエアショーがたくさんあるわけですよね。

室屋選手:国内では11月いっぱいエアショーが続きます。11月中はいろいろな活動が入っていますので、お目にかかる機会が多いかと思います。

――国内の活動を「ビジョン2025」としてスタートしているんですよね。

室屋選手:国内では、飛行機を買うのにパスファインダーという会社を作ったりしています。アスリートの活動と、会社経営もしなきゃならないという側面も今まであって、頭の切り替えがまったく違いますので、きつい部分です。航空啓蒙ということは言っていましたが、どうすればいいのか。航空というものを知らない子供たちに、まず知ってもらおうと。そして、大人になった時に航空スポーツを含め、産業作り、就業先を作るといったことを形成していきたいというのが、大きな目標かなと思っています。

――福島県が行なっている計画にも参加するんですよね。

室屋選手:福島県としても支援してくれて、大きなイベントも開催させていただいています。航空宇宙産業を集積すると福島県も言っています。ふくしまスカイパークにも小型機の施設もできましたし、ドローンの研究施設ができたりと、いろいろ進んでいます。そこに入っていく人材のきっかけを僕らが作ってあげられたらいいなと思っています。

――今までお世話になった方に何か返したい。

室屋選手:返したい返したいと思っていたのですが、くれた人からは要らないって言われるんですよね。返さなくていいと。どうしたらいいのかなと思っていて、次の人に贈っていきなさいよって言われるんですよね、であれば子供たちとかにと。福島復興も含めて大きな旗になっていくと思います。世界一取ったので、ある程度しゃべれることもできたと思うので、フィードバックできたらなと思います。

――それが「ビジョン2025」。

室屋選手:そうですね。去年から掲げて10年で、ある程度成果を出したいなと。


 そのほかにも、質問に答える形で初めてレースを観戦する人に向けて、エアレースのルールは分かりやすいので、とにかく生で見て体験してもらいたい、もちろんパイロットやルールをインターネットなどで知っておけばより楽しめることや、室屋選手自身がガンダムに憧れて飛行機パイロットを目指し、1991年からグライダーで飛び始めたこと、子供たちへは、とにかく夢中になれることを探してほしいことなどの話をしてくれた。

レッドブル エアレース 2017の世界チャンピオン・室屋義秀選手、最終戦の優勝を含め今シーズンの激闘を振り返る