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スバルのゲレンデタクシーが吹雪の苗場を力強く駆け上がる「SUBARU SNOW FES in NAEBA」

苗場スキー場で初開催。ラリードライバー新井選手の“スペシャル”な同乗走行も

2018年2月17日~18日 開催

苗場スキー場で「SUBARU SNOW FES in NAEBA」が開催

 スバルは2月17日と18日の2日間、苗場スキー場(新潟県南魚沼郡)で雪上走行体験イベント「SUBARU SNOW FES in NAEBA」を開催している。開始から5周年となる「ゲレンデタクシー」と、ラリードライバー新井選手らによるデモ走行「WRX STIエキサイティングドライブ」、参加者自身がハンドルを握って雪上走行を体験できる「SUBARU SNOW DRIVING EXPERIENCE」といった多数のイベントが行なわれ、スバル最新車種による雪上走破性能を思う存分体感可能だ。「SUBARU SNOW DRIVING EXPERIENCE」の一部プログラムを除き、18日も事前申し込み不要で当日参加OKとなっている。

「X-MODE」の恩恵をしっかり学べる「ゲレンデタクシー」

「ゲレンデタクシー」の会場
複数のドーム型テントが設置
初めて設営したという休憩所「SNOW CAFE」
コーヒー、ココア、コーンスープなどが無料で配布され、来場者の気持ちと身体を温めた

 開始5周年となる2017〜2018年の「ゲレンデタクシー」は、2017年12月のサッポロテイネスキー場からスタートし、今回の苗場スキー場がシーズン最後の舞台。スタッドレスタイヤを装着した特別塗装の「フォレスター」に麓から乗車し、数百m先のゲレンデ中腹付近まで運んでもらって、そこからスキー・スノーボードで滑り降りることができる。リフト代わりにスバル車を利用できるぜいたくなアトラクションだ。SNSでハッシュタグ「#ゲレンデタクシー」を付けて投稿するだけで利用できるのもうれしい。

 17日当日は風雪が極めて強い悪天候だったものの、初めて設営したというドーム型テントによる「SNOW CAFE」もあり、大勢の一般客が会場に詰めかけた。ゲレンデタクシーは、あいにくの天候で視界が雪で遮られ、雪面状況がわかりにくいことから安全のために抑え気味に走行していたとのことだが、乗車待ちの長い列ができるほどの人気で、体験した人たちは一様に興奮の表情を見せていた。

ゲレンデタクシーの受付や乗車場所には行列が
スキー・スノーボーダーを乗せて発車するゲレンデタクシー
数十m走るとほとんど見えなくなるほどの猛吹雪
折り返してきたゲレンデタクシー
テールを振りながら降りてくる
スタート地点に戻ってくると、最後はブレーキターンで駐車

 記者も実際に同乗させてもらうと、想像以上に力強く加速し、新雪をかぶった圧雪状態の上り坂を蹴るように登った。折り返し地点の中腹でドリフトを決めた後、急な下り坂となる復路では、フォレスターが備える四輪独立型の統合制御機能「X-MODE」をON。アクセル、ブレーキを完全にリリースした状態であるにもかかわらず、スリップを検知してタイヤごとに自動でブレーキ制御し、車体をまっすぐに保ちながらゆっくり進んでいく状況を体感できた。通常の舗装路面を走行しているだけでは有効に動作しているかどうかが実感しにくいこともあるX-MODEだが、その恩恵がしっかり身体に刻み込まれるアトラクションとなっていた。

 ゲレンデタクシーは本来、リフト代わりということで片道利用が基本とはいえ、実際には片道だけ利用するスキーヤー・スノーボーダーはあまり見られない。車両の雪上走破性能の高さをアグレッシブな運転で体験できる面白さから、ゲレンデで降りずにそのまま往復して戻ってくるパターンも多いようだ。

下り坂で、中央に見えるX-MODEのボタンをON
センターディスプレイにミリ秒単位での制御の様子が表示される
テールを振りながらのダウンヒル

雪上体験走行は急きょラリードライバー新井選手による同乗走行に!

「WRX STIエキサイティングドライブ」の会場

「WRX STIエキサイティングドライブ」は、ラリードライバーの新井敏弘選手と鎌田卓麻選手による雪上ドリフトのデモンストレーション。視界不良のため予定より短い時間でデモ走行が終了となったものの、数十メートル四方の決して広くはないスペースで、「WRX STI」が遠慮なしに派手に雪煙を上げながらのドリフト走行を決め、観客を大いに魅了した。

新井選手によるデモンストレーション
鎌田選手によるデモンストレーション

 一方、ゲレンデから離れた駐車場北側の特設コースでは、「SUBARU SNOW DRIVING EXPERIENCE」が実施された。一般の参加者が新型「XV」を運転し、雪上コースを体験走行できるというものだ。しかしながら、17日はやはり視界不良のため急きょ内容が変更され、新井選手が運転するWRX STIの同乗走行という“スペシャル”なプログラムとなった。

 こちらも同乗走行を体験させてもらったが、猛吹雪のなかであるにもかかわらず、ゲレンデタクシーとは明らかに異なる速度レベルでパイロン間を疾走。滑りやすい路面のため激しいGは感じないとはいえ、ドリフトターンで視界が完全にホワイトアウトしたときは、一瞬どこにいるのかがわからなくなるほどだった。

「SUBARU SNOW DRIVING EXPERIENCE」会場での新井選手による同乗走行

 新雪でふかふかに見えた路面でも、新井選手によると実際にはそのすぐ下に凍結路面があるため、「かなりコントロールが難しい」コンディションとのこと。それでも細かな修正舵を繰り返す精密なステアリングさばきと、タイヤを空転させすぎない絶妙のアクセルワークで、狭い直線パイロンコースをきわどく攻めながら走りきっていた。

 18日は天候状況によるものの、「WRX STIエキサイティングドライブ」と「SUBARU SNOW DRIVING EXPERIENCE」ともに実施予定。雪上体験走行は予定通り参加者自身が運転できるものと思われるが、場合によっては17日のような“スペシャル”な体験になる可能性もゼロではない。

吹き付ける雪がフロントグリルで固まり、ラジエーターが機能しない状況に。そのため、風ではなく代わりに雪で冷やすという荒技を繰り出した
本来参加者が運転するはずだった新型XVが展示されていたが、残念ながら降り続く雪のせいで出番はほとんどなし
ゲレンデタクシーの会場に、イベントに協力しているミシュランタイヤのブース。最新スタッドレスタイヤ「X-ICE 3+」などを展示
スウェーデンのカーキャリアメーカーThuleの最新ルーフボックス「Thule Motion XT」の大容量も実感できる
カーキャリア「Thule Xtender 739」。スライドさせることができるため、スキー板などの積み卸しがより楽に
自転車メーカーのダブルとのコラボによる両輪駆動自転車
2016年に発売のMTBタイプ
2018年にはミニベロタイプの新型を発売予定。価格は10〜15万円程度になるのではないか、とのこと
その他、「SUBARU ONLINE SHOP」などで販売されるスキー板の特別グラフィックモデル、バッグ、小物類なども展示していた