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三菱自動車、ジュネーブショーで「アウトランダーPHEV」の2019年モデルを世界初披露
プラグインハイブリッドEVシステムを大幅に進化させ、夏に日欧で発売
2018年2月20日 18:59
- 2018年2月20日 発表
三菱自動車工業は、プラグインハイブリッドEVシステムを大幅に進化させ、夏に日欧で発売する計画の「アウトランダーPHEV」の2019年モデルを、2018年ジュネーブモーターショー(プレスデー:3月6日~7日、一般公開日:3月8日~18日)で世界初披露する。
アウトランダーPHEVの2019年モデルは、新設計した駆動用バッテリーとエンジンの搭載や、モーターとジェネレーターの出力向上など、プラグインハイブリッドEVシステムの主要構成部品のうち約9割のコンポーネントを改良し、システムをアップデート。
駆動用バッテリーの容量を約15%、最高出力を約10%それぞれ向上するとともに、ジェネレーターやリアモーターの出力も約10%向上させて力強い走りを実現。エンジン排気量はこれまでの2.0リッターから2.4リッターに拡大され、カムプロフィールの変更とバルブタイミング制御による高膨張比サイクル(アトキンソンサイクル)化で、低回転域で効率のよい発電を可能にした。
さらに、エンジン発電制御を全域で見直し、エンジン音を大幅に小さくすることで、発電によるエンジン始動時の違和感が低減。モーター駆動が生み出す気持ちよい走りをより楽しめるようにした。
また、搭載される車両運動統合制御システム「S-AWC」には、モーターのレスポンスを高めて前後の駆動力配分を最適化し、旋回性能と加速性能を高めた「SPORT」モードのほか、モーターのレスポンスや車両挙動を穏やかにして、氷雪路のような滑りやすい路面での安定性とコントロール性を高める「SNOW」モードを新しく追加。
エクステリアでは、LEDヘッドライト、LEDフォグランプベゼル、ラジエーターグリル、フロント/リアのスキッドプレートのデザインを変更。フィン形状の新デザインアルミホイールと空力性能を高めるリアスポイラーを追加して、機能性やスポーティさを向上させた。
インテリアでは、パワーメーターの表示をモーターとエンジンの出力状況が分かるように変更して機能性を上げるとともに、サポート性を高めたキルティング本革の新形状シートを採用し、レーザーエッチングを施したオーナメントパネルと組み合わせて上級感を演出した。
アウトランダー2019年モデルの基本諸元
基本諸元 | |
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エンジン | 直列4気筒DOHC 2.4リッター |
モーター | 前後2モーター |
駆動用バッテリー | リチウムイオンバッテリー |
駆動用バッテリー総電力量(kWh) | 13.8 |
ボディサイズ[全長×全幅×全高(mm)] | 4,695×1,800×1,710 |
ホイールベース(mm) | 2,670 |
トレッド[前/後(mm)] | 1,540/1,540 |
また、東京モーターショー2017で世界初公開された、三菱自動車のブランド・メッセージ“Drive your Ambition”を体現するコンセプトカー「MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT」を欧州初披露。
三菱自動車ブースではこれらの展示により、三菱自動車のクルマづくりの現在と将来、そしてその方向性を提示し、同社の強みであるSUVの新しい価値、EVの新しい価値、そしてシステムとしての新しい価値を訴求するとしている。