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英ジャガー、F-PACE史上最速のハイパフォーマンスグレード「SVR」デビュー

550PS/680NmのV8 5.0リッタースーパーチャージャー搭載

2018年3月27日(現地時間)発表

F-PACEの新グレード「SVR」

 英ジャガーは3月27日(現地時間)、SUV「F-PACE」の新グレード「SVR」を発表した。

 今回発表されたF-PACE SVRは、スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が手がけたハイパフォーマンスSUV。最高出力550PS、最大トルク680Nmを発生するV型8気筒5.0リッタースーパーチャージドエンジンを搭載し、最高速283km/h、0-100km/h加速4.3秒というパフォーマンスを発揮する。

F-PACE SVRは最高出力550PS、最大トルク680Nmを発生するV型8気筒5.0リッタースーパーチャージドエンジンを搭載

 エクステリアでは、ひと回り大きくなったフロントのエアインテークとサイドフェンダーベントがホイールアーチ内の減圧を図るとともに、揚力の減少と冷却性能の向上を実現し、高速走行時の安定性を最適化。また、ボンネットにはエンジンベイからの熱風を逃がす専用ベントが設けられるほか、リアまわりではクアッドテールパイプ付きの新しいバンパーに専用のスポイラーを接合し、リアからの気流を整える。

独自のホイールアーチ・エクステンションと低めのボディモールディングが筋肉質なスタイリングを創出

 新しい21インチの軽量アロイホイールは、フロントに比べリアが25mm幅広くなっており、ハンドリングの向上に貢献。また、オプション設定の22インチホイールは、フロントで2.4kg、リアで1.7kg軽量化し、ひと回り大きくなった395mmのフロントブレーキディスクと396mmのリアブレーキディスクとの組み合わせで、より多くの空気を送り込める設計とした。ブレーキディスクはフロント/リアともにツーピース構造を採用することで、軽量化とSVRの敏捷性のあるハンドリングを実現したという。

 また、F-PACEとして初となるリア・エレクトロニック・アクティブ・ディファレンシャル(EAD)を採用するとともに、トルクオンデマンド式の4WDシステムのインテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)の制御を最適化。加えてアダプティブ・ダイナミクス・サスペンション、電動パワーアシスト・ステアリング(EPAS)、ダイナミック・ドライビング・モード用のソフトウェアは、すべてSVR向けに特別な調整・最適化が行なわれているという。

F-PACE SVRのエクステリア
F-PACE SVRのデザインの特徴とパフォーマンス性能

 インテリアでは側面のサポートを強化したスリムライン・スポーツシートを採用し、ダイヤモンドキルト・シートにはエンボス加工の“SVR”ロゴを配した。さらにスポーツ・シフト・セレクターやステアリングホイールの手触りのよいアルミニウム製パドルシフトなどにより、スポーツカーのキャラクターを際立たせた。インテリアカラーはレッド(ジェットステッチ)、ライトオイスター(ジェットステッチ)、シエナタン(ジェットステッチ)、ジェット(ライトオイスターステッチ)の4色から選択可能になっている。

F-PACE SVRのインテリア

 このF-PACE SVRについて、ビークル・インテグリティ担当チーフ・エンジニアのマイク・クロス氏は、「『F-PACE SVR』は、そのパフォーマンスにマッチした理想的なハンドリングと敏捷性を備えています。ステアリングからビスポークのサスペンションのセットアップに至るまで、すべてにおいてこのパフォーマンスSUVのためにチューニングを施しており、『F-PACE』と『SVR』両方の名にふさわしいクルマとなりました」とコメントしている。