ニュース

2018年 D1グランプリのシーズン第1戦「追走」で「SUNOCO CHASER」の畑中真吾選手が優勝

「単走」優勝は2017年チャンピオンの「WISTERIA 180SX」藤野秀之選手

2018年3月31日 開催

左から、「単走」で勝利した藤野秀之選手、「追走」で3位になった北岡裕輔選手、追走優勝の畑中真吾選手、追走2位の川畑真人選手

 大阪 舞洲スポーツアイランド空の広場 D1特設会場で3月31日、ドリフト競技の年間戦「D1 GRAND PRIX SERIES」の2018年シーズン第1戦「2018 OSAKA DRIFT」が開催され、午前中に行なわれた「単走」で「WISTERIA 180SX」の藤野秀之選手が勝利。午後に実施された「追走」では「SUNOCO CHASER」の畑中真吾選手が優勝した。

 2018年シーズンの開幕戦には40人の選手がエントリー。前日の3月30日と当日午前に行なわれた単走の予選で16選手が予選落ちとなり、24人の選手で単走の決勝が行なわれた。単走は参加選手が1人ずつ走行して、車速やドリフトの安定度によって導き出される「DOSS」というD1オリジナルのスコアリングシステムで特典化。ポイントの高さで順位が決まる。この結果、2017年シーズンチャンピオンとなった実力者の藤野秀之選手が、2位の高橋和己選手の98.85ポイントと0.11ポイント差の98.96ポイントで勝利した。これにより、藤野選手はシーズンポイントを30ポイント、高橋選手は同25ポイント、3位となった横井昌志選手は同24ポイントを獲得した。

勝利を手にした藤野選手の単走走行
1台だけでドリフト走行する単走では、各選手が迫力ある走りを披露した

 また、この単走決勝で上位16位までに入った選手によって午後の追走決勝が行なわれた。2台のマシンが同時にコースインする追走では単走とは異なるスコアリングシステムを採用。2台が「先行」と「後追い」を入れ替えて走行し、先行時には完成度の高いドリフト走行、後追い時には先行相手にどれだけ接近していけるかによってポイントを決定。2回のポイントの高さで勝者が決まり、16選手によるトーナメント方式で進められる。

 追走の決勝は畑中選手と、これまでにD1の年間チャンピオンを3回獲得している「GReddy 35RX spec-D」の川畑真人選手によって争われ、1回目に先行で川畑選手がリードする展開だったが、2回目の走行で追走する川畑選手のマシンにトラブルが発生。最後まで走り切ることができず畑中選手の追走優勝が決定した。シリーズポイントは畑中選手が30ポイント、川畑選手が25ポイント、追走決勝前に実施された3位決定戦で横井選手に勝利した北岡裕輔選手が22ポイントを獲得している。

追走決勝の走行1本目、川畑選手はテンションの高いドリフト走行で大きくリード。ポイントでリードして畑中選手にプレッシャーをかけたのだが……
入れ替わっての追走走行2本目で、川畑選手はスタート直後から思うように加速できない状態になり、ついにはコース途中でストップ。あっけなく畑中選手の優勝が決まった
3位決定戦は走行中にマシン同士がぶつかるほどの拮抗した争いになったが、北岡選手が自身初の表彰台を獲得する結果になった
2台のマシンが同時にドリフト走行する追走も迫力満点
レース後のシャンパンファイト。便宜上シャンパンと表記したが、実際には「奥の松酒造」が提供する「純米大吟醸プレミアムスパークリング」が使われている
シーズン初戦で追走のベスト8になった8選手には、翌日開催の第2戦で予選が免除されるシード権が与えられる
レース後のピットでは、翌日の第2戦に向けて川畑選手のマシンが急ピッチで修復されていた
舞洲スポーツアイランドに特設されたドリフトコース。数字の「9」のように、Uターンした後で1回走ったコーナーを逆方向にドリフト。通常のレースではあり得ないコースレイアウトとなっている
追走決勝の終了後には、翌日の第2戦に向けた予選の前半組み分が行なわれていた