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国交省、スバルの立入検査で新規不適切事案を確認。徹底調査と再発防止策の報告を指示

無効となる燃費と排ガス測定を確認

2018年6月5日 発表

スバルが国土交通省に報告した、燃費と排出ガス測定データの書き換え台数

 国土交通省は6月5日、スバルに対して行なった立入検査で新たに判明した2つの不適切事案に関して、徹底調査するとともに再発防止を策定の上、1カ月を目途に報告するよう、自動車局長名の文書で指示した。

これまでの経緯

 スバルは、社内規程に基づき任命された者以外の者が完成検査の一部を実施していた事案に関して調査を行ない、2017年12月19日に同省に報告。

 スバルは、この調査の過程において、一部の完成検査員から燃費の測定データの書き換えの発言があったことから、燃費及び排出ガスの測定結果の不正な書き換え事案について調査を行ない、2018年4月27日に同省に報告。

 同省は、これまでに提出された報告書の内容が適正かどうかを確認するため、スバルに対して立入検査を行ない、その結果の精査を進めてきたところ、本来無効な測定とすべき下記の燃費及び排出ガスの測定を、有効なものとして処理していた事実を確認した。

・無効となる燃費と排ガス測定

1.台上(シャーシダイナモメータ上)で行なう運転が、規定の測定モードに合わせられず失敗(トレースエラー)した測定

2.測定室内の湿度が規定(30~75%)の範囲外(湿度エラー)であった測定

 これについて、5月29日にスバルに対して現時点で把握している内容を整理し報告するよう求めた。

スバルからの報告概要

 スバルが6月5日に同省に対して報告した内容。

・書き換えを行なう等により:

1.トレースエラーした測定を有効なものとして処理した事案を、903件確認。

2.湿度エラーした測定を有効なものとして処理した事案を、31件確認。

・行為の実態、その原因や背景、動機等についての究明を進める。

 同省がスバルに示した指示文書のなかで、国土交通省自動車局長 奥田哲也氏は「貴社における不適切完成検査事案の全容解明に対する取り組み姿勢に疑問を抱かざるを得ず、極めて遺憾である」との考えを示すとともに、「報告の内容によっては、新たな措置を講じることがあることを申し添える」と付け加えた。

国土交通省がスバルに示した指示文書