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ケンウッド、独立型で自社初の2カメラフルHDドラレコ「DRV-MR740」「DRV-MP740」

リアカメラと車室内カメラを設定。最大24時間の駐車監視録画も

2018年10月上旬 発売

オープンプライス

10月上旬に発売されるケンウッドの2カメラフルHDドラレコ「DRV-MP740」

 ケンウッド(JVCケンウッド)は、カーナビと連動しない独立型のフルHDドライブレコーダー「DRV-MR740」「DRV-MP740」を10月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はDRV-MR740が3万4000円前後(税別)、DRV-MP740が3万7000円前後(税別)。

 ケンウッドの独立型ドラレコで初めて複数のカメラを連動させるマルチカメラタイプとなる2種類の新製品では、DRV-MR740に車両後方を撮影する後方撮影用カメラ、DRV-MP740に乗員のいるキャビンを撮影する車室内撮影用カメラをそれぞれ2ndカメラとして用意する。型番が1文字違いで見分けにくいが、同社ドラレコ製品で共通する型番のDRV-に続き、マルチカメラシリーズであることを示すMがそれぞれに用いられ、続けてリアカメラを示すR、またはパッセンジャーを示すPが使われている。

「DRV-MR740」の装着イメージ
車内側から見たDRV-MP740の装着イメージ
後方撮影用カメラ(右側)が付属するDRV-MR740
車室内撮影用カメラ(右側)が付属するDRV-MP740

 車両の前方側を撮影するメインユニットはハード面が基本的に共通となり、別のハードとなる2ndカメラの映像を処理するソフトウェアがそれぞれの対応品で異なる。解像度はメインユニット、2種類の2ndカメラですべて共通のフルHD(1920×1080)200万画素で、F値も1.8で共通。ケンウッドではフルHDの約1.8倍となるWQHD(2560×1440)解像度の「3.7メガ記録モード」をすでに製品化しているが、今回の新製品では2つのカメラで映像を記録することから、保存した映像の見やすさとデータ容量のバランスを検討してフルHD解像度を選択している。また、保存データの容量が大きいことから、製品にはそれぞれ16GBのmicroSDHCカードが付属している。

 メインユニットはトンネルの出入り口や夜間走行時といった明暗差が大きいシーンでも白とびや黒つぶれを抑制するHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応。撮影映像に位置情報を付与できるGPS、衝撃や急な加減速などを検知できるGセンサー、2つのカメラ映像を2画面表示(録画時のみ)できる2.7型TFTアクティブマトリクス液晶モニターを備えている。また、2つの映像をメインユニットで同時に処理することから、通常であれば熱対策のためにサイズアップが迫られるが、新製品では最新の基板・回路技術を採用して効率的な熱対策を実施。メインユニットをルームミラー後方に収まるコンパクト設定としている。

マルチカメラタイプながらコンパクトサイズを実現し、ルームミラー後方に取り付けするよう工夫すると、視界に影響しないような装着も可能(写真の装着車両は本田技研工業「ヴェゼル」)
2.7型TFTアクティブマトリクス液晶モニターは、2ndカメラで撮影した車両後方や車室内の映像を2画面表示することも可能

 DRV-MP740の2ndカメラとなる車室内撮影用カメラでは、レンズの外周部分に5つの赤外線LEDを装備。ナイトドライブなどで車内が暗いシチュエーションでも乗員の動きや表情などをはっきりと記録できるようにしている。また、車両の後方に設置されるリアカメラはAMラジオのアンテナなどと距離が近いことで干渉するケースもあるが、新製品ではVCCI協会が定めるVCCI クラスB規格に適合。地上デジタル放送やラジオなどとの電波干渉を抑制する製品となっている。

 ドライブの安心・安全をサポートする「運転支援機能」では、カメラで捉えた映像を使い、前方の車両との車間距離が近すぎる場合に警告音を鳴らす「前方衝突警告」、60km/h以上での走行中に車線からはみ出したことを警告音で知らせる「車線逸脱警告」、停車状態から前方の車両が走り出しても自車が止まったままのときに警告音で通知する「発進遅れ警告」などを採用。さらに連続運転が長時間続いていることを警告音で通知する「リフレッシュ通知」、Gセンサーで検知した車両の動きから運転内容を自動診断する「エコドライブ表示」、カメラで撮影している映像を現在時刻や車速表示に切り替える「情報表示モード」など、6種類のサポート機能を用意している。

メインユニットの両側面と下側。助手席側(左)の側面に、電源供給と2ndカメラ接続用のminiUSB端子、電源ボタンを設定。運転席側(右)の側面にはメニュー操作などのボタン4つが用意され、下側にmicroSDスロットを備える
DRV-MR740で採用する後方撮影用の2ndカメラ。miniUSB端子でメインユニットと接続し、電源供給とデータ転送を1つのケーブルで行なう
DRV-MP740で採用する車室内撮影用の2ndカメラ。カメラの周囲に5つの赤外線LEDを設置する

 オプション品では既存の「DRV-W630」や「DRV-325」にも対応している車載電源ケーブル「CA-DR150」(税別6500円)を利用可能。車両の常時電源に接続して電力供給を行なうこのケーブルを追加することで、最長24時間までの「駐車監視録画」が利用可能になる。これにより、エンジンの停止後もカメラが撮影を続け、Gセンサーによる衝撃検知とカメラによる動体検知をきっかけに、反応のあった前後5秒間の駐車録画を実施。ここで録画された映像は専用の「パーキングホルダー」に記録され、後で映像が確認できる。

機能一覧DRV-MR740DRV-MP740
メインユニット解像度フルHD(200万画素)フルHD(200万画素)
2ndカメラ解像度フルHD(200万画素)フルHD(200万画素)
HDRメインユニットのみメインユニットのみ
メインユニット最大記録画角水平 100度、垂直52度、対角111度水平 100度、垂直52度、対角111度
2ndカメラ最大記録画角水平 100度、垂直52度、対角111度水平 100度、垂直52度、対角111度
メインユニットF値F1.8F1.8
2ndカメラF値F1.8F1.8
液晶モニター2.7型 TFTアクティブマトリクス2.7型 TFTアクティブマトリクス
GPS
Gセンサー
LED信号対応
地デジノイズ対策(VCCI適合)
2画面表示録画時のみ録画時のみ
運転支援機能「前方衝突警告」「車線逸脱警告」「発進遅れ警告」「リフレッシュ通知」「エコドライブ表示」「情報表示モード」「前方衝突警告」「車線逸脱警告」「発進遅れ警告」「リフレッシュ通知」「エコドライブ表示」「情報表示モード」
駐車録画機能○(CA-DR150で対応。最大24時間)○(CA-DR150で対応。最大24時間)
内蔵バッテリースーパーキャパシタースーパーキャパシター
SDカードタイプSDHC 16GB~32GB対応 Class10以上推奨SDHC 16GB~32GB対応 Class10以上推奨
付属SDカード容量16GB16GB
SDカードフォーマット告知
電源12V / 24V12V / 24V
メインユニットサイズ87.9×33×50.6mm(幅×奥行き×高さ。ステー装着時の高さは84mm)87.9×33×50.6mm(幅×奥行き×高さ。ステー装着時の高さは84mm)
2ndカメラサイズ44.0×30.0×40.4mm(幅×奥行き×高さ。ステー装着時の高さは76mm)44.0×30.0×40.4mm(幅×奥行き×高さ。ステー装着時の高さは76mm)
メインユニット重量106g106g
2ndカメラ重量35g38g
2ndカメラ接続ケーブル長8m0.6m
事故時補償制度(一律4万円)
その他別売ケーブル「CA-DR150」対応別売ケーブル「CA-DR150」対応