日産、モーター出力を136PS/320Nmまで高めた“最強のe-POWER”「ノート e-POWER NISMO S」

「ノート e-POWER NISMO」に新グレード「ノート e-POWER NISMO S」を追加

　日産自動車は9月25日、「ノート e-POWER NISMO」に新グレード「ノート e-POWER NISMO S」を追加して発売した。価格は267万1920円で、レカロシート付車は294万1920円。

　今回発売されたノート e-POWER NISMO Sは、専用ボディ補強を行なうとともに専用サスペンションなどを装備した「ノート e-POWER NISMO」をベースに、インバータとコンピュータ（VCM）、リチウムイオンバッテリーコンピュータ（LBC）に専用チューニングを施して発電量を増加させ、同時に減速機を強化したモデル。

ノート e-POWER NISMO Sは「ノート e-POWER NISMO」をベースに、インバータとコンピュータ（VCM）、リチウムイオンバッテリーコンピュータ（LBC）に専用チューニングを施して走行性能を一段と高めた。内外装はノート e-POWER NISMOと大きな違いはなく、専用バッヂの装着とLEDヘッドライトの標準装備化にとどめた

　モーターはノート e-POWER NISMOと同じくEM57型ながら、出力は従来の最高出力80kW（109PS）/3008-10000rpm、最大トルク254Nm（25.9kgfm）/0-3008rpmから、最高出力が25％、最大トルクが26％増となる最高出力100kW（136PS）/2985-8000rpm、最大トルク320Nm（32.6kgfm）/0-2985rpmへと進化。「セレナ e-POWER」と同じモーター出力を得つつ、セレナ e-POWER（Xグレード）よりも480kg軽いことから同社は“最強のe-POWER”を標榜している。

　このモーター出力の向上に伴い、発電用エンジンである直列3気筒DOHC 1.2リッター「HR12DE」型の最高出力も若干向上しており、従来の58kW（79PS）/5400rpmから3kW（4PS）増の61kW（83PS）/6000rpmになっている。

　また、走行モードもノート e-POWER NISMOのドライブモード設定に加えて「S」「ECO」モードにも「B」レンジを設定。「S」モード選択時に「B」レンジに入れるとエンジンはかかりっぱなしになり、発電アシストを積極的に採用。特に高速登坂路や峠道などでダイナミックな走行が楽しめるという。また、「ECO」モード選択時に「B」レンジに入れると出力を抑制し、駆動する力と減速する力をより調整しやすくした。主に雪道を走行する際にオススメのモードとしている。

ノート e-POWER NISMOとノート e-POWER NISMO Sの発進加速（0-100km/h）の比較

ノート e-POWER NISMOとノート e-POWER NISMO Sの追い越し加速（60-80km/h）の比較

ノート e-POWER NISMO Sのレンジ別 加速度・減速度イメージ

ノート e-POWER NISMOの走行モード

ノート e-POWER NISMO Sの走行モード

　そのほかノート e-POWER NISMO Sの専用装備として、フロントとリアに「NISMO S」バッヂを装着するとともに、ノート e-POWER NISMOでオプション設定のLEDヘッドライト（ロービーム、オートレベライザー付、プロジェクタータイプ、LEDポジションランプ付）を標準装備した。

ボディカラーは5色設定。写真はブリリアントシルバ―

ダークメタルグレー

スーパーブラック

ガーネットレッド（特別塗装色）

ブリリアントホワイトパール（特別塗装色）

ブラックを基調にしたノート e-POWER NISMO Sのインテリア。ノート e-POWER NISMOと同じく、標準モデルでは専用スエード調スポーツシート（nismoロゴ入り、レッドステッチ付）が備わり、レカロシート付のモデルも選択できる

ノート e-POWER NISMO、ノート e-POWER NISMO S主要諸元