【IAA 2018】電子ミラーを搭載するメルセデス・ベンツの新型トラック「Actros」に同乗試乗

　独ダイムラーは9月18日（現地時間）、ハノーバー空港の一部とその周辺でダイムラーのトラック、バス、バンの試乗会を開催。同試乗会で車外ミラーに代わる電子ミラー「Mirror Cam」を搭載するメルセデス・ベンツの新型トラック「Actros」に同乗試乗することができた。

　電子ミラーを採用した新型「Actros」の外観を確認すると、ルーフの近い部分にカメラを搭載している。完全なミラーレスとはいかず、フロントと助手席側の死角部分を確認するためのミラーは残されている。

電子ミラー「Mirror Cam」を採用する新型「Actros」。フロントと助手席側の死角を確認するためのミラーは残されている

公道で試乗する体験コーナーが用意された

　インテリアでは、Aピラー部分に縦長のディスプレイが搭載され、2画面で車両側面や後方の情報をドライバーに提供している。

新型Actrosは、量産トラック初となるあらゆる速度での半自動運転を可能にする新機能「アクティブ・ドライブ・アシスト」を搭載。運転席はカラーディスプレイを備える「マルチメディア・コックピット」を採用。車両のモニタリングゾーン内の障害物を検知するとドライバーに対して警告を表示するなど、ドライバー支援機能を充実させている

　電子ミラーを採用することで夜間の視認性が向上するほか、後続車両との車間距離やパーキング時のガイドラインなどが表示可能となっている。従来、大型のミラーを採用していたトラックにおいては空力性能への影響も大きく、小型カメラの採用により燃費性能の向上にも貢献しているという。

　実際に試乗すると、ディスプレイに表示される車外の様子は映像の遅延もなくスムーズな印象。試乗車はトラクタータイプで、コーナリング時には荷台の後部が確認できるよう、自動的にカメラの角度調節する機能も採用されている。

新型「Actros」のプレゼンテーション