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マツダ、「CX-5」商品改良。2.5リッターガソリンターボを国内初導入、2.2リッターディーゼルに6速MT追加

「GVC プラス」新採用。全車で「Apple CarPlay」「Android Auto」標準対応

2018年11月22日 発売(10月11日 受注開始)

257万400円~388万2600円

「CX-5」(ソウルレッドクリスタルメタリック)

 マツダは10月11日、商品改良を実施したクロスオーバーSUV「CX-5」の予約受注を開始した。また、CX-5の最上級グレードとして位置付ける特別仕様車「Exclusive Mode(エクスクルーシブ・モード)」の受注も同時に開始している。発売は11月22日で、価格は257万400円~388万2600円。

 新しいCX-5では、パワートレーンのラインアップで変更を行ない、車両の挙動を制御する独自技術「GVC(G-ベクタリング コントロール)」を進化させ、旋回中~ターンアウト時にも作動させる「GVC プラス(G-ベクタリング コントロール プラス)」を初採用して走行性能を高めた。

 また、先進安全技術「アドバンスト SCBS(アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート)」に「夜間歩行者検知機能」が追加され、国内販売のマツダ車として初めてコネクティビティシステム「マツダ コネクト」が「Apple CarPlay」「Android Auto」に全車標準対応となった。とくにApple CarPlayでは、iOS12以上のデバイス接続時に「Google Maps」の利用が可能になっている。

モデルエンジン変速機駆動方式価格WLTCモード燃費
20S直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴6速AT2WD(FF)2,570,400円14.6km/L
20S PROACTIVE2,802,600円14.6km/L
25S直列4気筒DOHC 2.5リッター直噴4WD2,797,200円13.0km/L
25S PROACTIVE3,029,400円13.0km/L
25S L Package2WD(FF)3,018,600円13.8km/L
4WD3,245,400円13.0km/L
25T L Package直列4気筒DOHC 2.5リッター直噴ターボ2WD(FF)3,326,400円12.6km/L
4WD3,553,200円12.2km/L
25T Exclusive Mode2WD(FF)3,650,400円12.6km/L
4WD3,877,200円12.2km/L
XD直列4気筒DOHC 2.2リッター直噴ディーゼルターボ6速AT2WD(FF)2,883,600円17.4km/L
6速MT2,883,600円19.4km/L
6速AT4WD3,110,400円16.6km/L
6速MT3,110,400円18.6km/L
XD PROACTIVE6速AT2WD(FF)3,115,800円17.4km/L
6速MT3,115,800円19.4km/L
6速AT4WD3,342,600円16.6km/L
6速MT3,342,600円18.6km/L
XD L Package6速AT2WD(FF)3,331,800円17.4km/L
6速MT3,331,800円19.4km/L
6速AT4WD3,558,600円16.6km/L
6速MT3,558,600円18.6km/L
XD Exclusive Mode6速AT2WD(FF)3,655,800円17.4km/L
6速MT3,655,800円19.4km/L
6速AT4WD3,882,600円16.6km/L
6速MT3,882,600円18.6km/L
マシーングレープレミアムメタリック
チタニウムフラッシュマイカ
ジェットブラックマイカ
ディープクリスタルブルーマイカ
エターナルブルーマイカ
スノーフレイクホワイトパールマイカ
ソニックシルバーメタリック

クラス唯一となるMT車の設定

 パワートレーンでは、マツダの国内向け車種として初めて直列4気筒DOHC 2.5リッター直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」(レギュラーガソリン仕様)を設定。最高出力169kW(230PS)/4250rpm、最大トルク420Nm(42.8kgfm)/2000rpmを発生するこの新エンジンにより、高速域まで意のままに加速する力強さと上質感のある走りを提供する。

 直列4気筒DOHC 2.2リッター直噴ディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D 2.2」では、減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」を「XD Exclusive Mode」「XD L Package」の各6速AT車にメーカーオプション設定として追加。さらにトランスミッションに6速MTの「SKYACTIV-MT」をラインアップ。クラス唯一となるMT車の設定により、SUVのドライバーにもクルマを思いのままに操る楽しさを提供するとしている。

 このほかに走行関連のメカニズムでは、GVCをさらに進化させたGVC プラスを全車に標準装備。ステアリング操作を始めた時にエンジントルクを制御してターンインの応答性を高めるGVCに対し、GVC プラスではブレーキ制御を追加して旋回中やターンアウト時に起きる車両挙動を安定させ、ヨーモーメントの収束性を向上させる効果を発揮する。

マツダの国内向け車種として初めてCX-5に搭載された直列4気筒DOHC 2.5リッター直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」。最高出力169kW(230PS)/4250rpm、最大トルク420Nm(42.8kgfm)/2000rpmを発生
直列4気筒DOHC 2.2リッター直噴ディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D 2.2」の2WD(FF)、4WDに追加された6速MT「SKYACTIV-MT」
「GVC プラス」の作動イメージ

 装備面では、全車に標準装備されている先進安全技術「アドバンスト SCBS(アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート)」に「夜間歩行者検知機能」を追加。2018年度から新たに夜間の対歩行者被害軽減ブレーキ評価を追加する自動車アセスメントのJNCAP予防安全性能評価で、新設される「ASV+++」に対応している。

 これに加え、コネクティビティシステムのマツダ コネクトで、スマートフォン連携機能となるApple CarPlayとAndroid Autoに新対応。iOSやAndroid OSなどを採用するスマホなどをUSB接続することにより、スマホのアプリをマツダ コネクトのHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)を使って安全に操作できるようにしている。

 また、車両の前後と両サイドに配置したカメラで車両周辺の状況を撮影し、センターディスプレイに車両を上空から眺めたようなトップビュー表示などで映し出してドライバーの死角などをカバーする「360°ビュー・モニター」を、特別仕様車のExclusive Modeで標準装備するほか、他のグレードでセットオプション展開している。

 内外装では質感の向上を目指し、「20S」「25S」「XD」に標準装着する17インチアルミホイールをダークシルバー塗装からグレーメタリック塗装に変更。車内ではエアコンパネルと各種のスイッチ類、ダイヤル類のデザインを一新して質感と共に操作性を高め、標準スピーカー装着車でAピラー付け根部分にトゥイーターを追加してスピーカー数を4個から6個に増やした他、Aピラートリムの表面素材を樹脂からファブリックに変更している。

17インチアルミホイールは形状に変更はなく、カラーがダークシルバー塗装からグレーメタリック塗装に変更された
「20S PROACTIVE」「25S PROACTIVE」「25S L Package」「25T L Package」「XD PROACTIVE」「XD L Package」で標準装着する19インチアルミホイール(ガンメタリック塗装)
標準スピーカー装着車のAピラー付け根部分にトゥイーターを追加して6スピーカー化。Aピラートリムの表面素材を樹脂からファブリックに変更している
エアコンパネルなどのデザインが一新された
ディーゼルエンジン搭載車のメーターパネル
ガソリンエンジン搭載車のメーターパネル

温かみと洗練性を与えた特別仕様車のExclusive Mode

CX-5 XD Exclusive Mode

 特別仕様車のXD Exclusive Modeでは前出の360°ビュー・モニターの他、高輝度ダーク塗装の専用19インチアルミホイールを装着し、インテリアの上部をブラック、下部をディープレッドの専用カラーコーディネートを採用。シート表皮にはナッパレザーを用い、フロントシート両側に熱気を吸い出す「シートベンチレーション機能」を搭載して快適性を高め、白色LEDで車内照明を統一したほか、フロントシートとリアシートにイルミネーション機能を標準装備。本物の木材を素材とした「本杢」の加飾パネルを使って車内に温かみと洗練性を与え、ルームミラーも縁取りのない「フレームレスインナーミラー」として広い視野による使い勝手の高さとすっきり感の演出を行なっている。