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独アウディ、フォーミュラE 2018/2019シーズン(シーズン5)に向け新マシン「Audi e-tron FE05」公開

ドライブトレーンパーツの95%を新設計して重量を10%削減

2018年10月4日(現地時間)発表

フォーミュラEの2018/2019シーズン(シーズン5)に向けて新マシン「Audi e-tron FE05」を公開

 独アウディは10月4日(現地時間)、EV(電気自動車)のフォーミュラマシンを使って争われる世界シリーズ「FIA フォーミュラE選手権」(フォーミュラE)の2018/2019シーズン(シーズン5)に向け、新マシン「Audi e-tron FE05」を公開した。ドライバーは昨シーズン同様、ダニエル・アプト/ルーカス・ディ・グラッシ選手が務める。シーズン5は12月15日にサウジアラビアのディルイーヤで開幕する。

 フォーミュラEではドライブトレーン(モーター、インバータ、ギヤボックス、リアサスペンションコンポーネント、対応するソフトウェア)以外の部分は全チーム共通のため、各メーカーは独自のドライブトレーンによってその技術力を競っている。

 今回のAudi e-tron FE05では、アウディと技術パートナーのシェフラーが共同開発した「Audi Schaeffler MGU03」と呼ばれるモータージェネレーターユニットを採用し、ドライブトレーンパーツの95%を新設計することで、重量を10%削減することに成功した。

 また、エクステリアにおいてはリアウィングレスが特徴になっており、その代わりに後部にある大型ディフューザーによってダウンフォースを得ているという。最初のテスト走行後、新デザインを採用するAudi e-tron FE05を見たファンからは「バットモービル」「スターウォーズ」「スペースシップ」といった声が寄せられたといい、ダニエル・アプト選手は「他のマシンと共にサーキットへ向かうとき、まるでSF映画に出演しているような気分でした。先代モデルと比較して、ニューモデルは極めてアグレッシブなデザインを採用しています」と述べている。

 なお、シーズン5では電気モーターが予選では最大250kW(340HP)の出力が許されているが、決勝レースでは200kW(272HP)に制限される。また、新たに「アクティベーションゾーン」と呼ばれる区間が追加され、この区間を通過するときは225kW(306HP)を発生するハイパワーモードを一時的に使用することができる。また、これまで同様に「ファンブースト」と呼ばれるオンライン投票システムを使用することによってお気に入りのドライバーをサポートすることができ、人気投票の上位3名のマシンはレース中に1回だけ最高出力を250kW(340HP)に引き上げることが可能になっている。

Audi e-tron FE05は昨シーズン同様、ダニエル・アプト/ルーカス・ディ・グラッシ選手がドライブ