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【CEATEC JAPAN 2018】ボッシュ、ヘッドアップディスプレイへの活用で指さし操作も可能になる超小型プロジェクター世界初公開
自動車メーカー向けのコネクテッドサービスソリューションも紹介
2018年10月15日 21:32
- 2018年10月16日~19日10時~17時 開催
- Web事前登録者・案内状持参による当日登録者:入場無料
- 当日登録:一般1000円、学生500円(学生20名以上の団体、小学生以下は入場無料)
幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で、ITとエレクトロニクスの展示会「CEATEC JAPAN 2018」(シーテック ジャパン 2018)が10月16日~19日に開催される。Webから事前登録した人、案内状持参で当日登録した人は入場無料、当日登録は一般1000円、学生500円。学生20名以上の団体、または小学生以下は入場無料。
国際展示場 ホール2にブースを出展するボッシュは、インタラクティブレーザープロジェクション用の高精度MEMSマイクロスキャナー「BML100PI」を世界初公開。
BML100PIは、タブレットに搭載して側面から映像を投射する埋込型プロジェクターとしての利用も想定した超小型プロジェクター。コンパクトなサイズにビデオプロセッサー、制御回路、レーザードライバー、レーザーモジュール、電源管理ICなどをワンパッケージにすることが可能で、使える電力に制限があるデバイスでの使用にも最適とアピール。さらに搭載するフォトダイオードで反射光強度を測定して、映し出した映像に対するリアクションをユーザーの操作として認識できる。
これにより、ボッシュではクルマのUI(ユーザーインターフェース)として利用されているHUD(ヘッドアップディスプレイ)にBML100PIを活用することで、HUDをこれまでのように情報を表示するだけの機器から、ユーザーの指さしなどの操作に対応する装備に進化させることが可能になるとしている。
ブースでの製品展示では、活用例として家庭内のクローゼットに設置したデモンストレーションを実施。ドアの半透過パネルに対して内側から照射を行ない、当日の天候や気温などに加えてスケジュールなどの情報を表示してコーディネートの参考にできるほか、ドアを開けた後は天井側に設置したBML100PIで棚の手前側に置かれている服の情報を表示。スケジュールと連動した服装のサジェストを行なったり、現在クリーニングに出ている服、購入して新たに届く予定となっている服などの情報を表示。ユーザーがサジェストされた服とは違う服を選択することをタッチ操作で入力することにより、ユーザーの好みなどを学習して次回以降のサジェストに活かしていくという。
また、ボッシュブースではコネクテッドサービスについて複数の展示を実施。クルマ関連製品では、エネルギー回生も行なう電動油圧式ブレーキブースター「iBooster」を活用するソリューションについて紹介する。
iBoosterではユーザーの制動に関する情報を日々データ化し、1日の走行終了のタイミングでデータセンターに送信。データセンターで匿名性のあるビッグデータとして集約して、iBoosterの納入先である自動車メーカーにデータ提供するソリューションを北米と欧州ですでに行なっており、日本でも新車開発などのデータ解析時にテストドライバーの運転データを収集する用途で活用されているという。
これにより、自動車メーカーが製品化に向けて想定したブレーキの使用頻度や制動力などが適切なものか、実際にユーザーの使用状況からフィードバックを得ることが可能となり、仕様変更や次期モデル開発などのシーンで活かされることになるという。
ブースで行なわれたラジコンカーによるデモンストレーションでは、複数の車両(ラジコンカー)から走行スピードやバッテリー残量などの情報が送信され、ボッシュが行なっているデータ管理の一端が紹介されている。